「誰か」のためのライダー
□
「殺し合い・・・か。バトルファイトじゃあるまいし、人間同士で戦うことなんてできるか」
BOARDの文字が入ったジャケットを着た青年が呟く。
アンデッドを封印するため日夜戦い続けるライダー、剣崎一真は憤っていた。
先ほど携帯電話を通じて見た光景が思い浮かぶ。
人を助けるためにライダーになったのに、人が殺されるのをただ見ていることしかできなかったのだから。
アンデッドを封印するため日夜戦い続けるライダー、剣崎一真は憤っていた。
先ほど携帯電話を通じて見た光景が思い浮かぶ。
人を助けるためにライダーになったのに、人が殺されるのをただ見ていることしかできなかったのだから。
「俺は絶対に殺し合いに乗ったりはしない。そして必ず、こんなことを仕組んだやつらを倒す!」
悪に屈せず宣言するその姿は、まさしく仮面ライダー。
首元の首輪に触れ、苦々しく思いながらも支給品を確認する。
今いる場所は地図でいうとD-3の丘陵地帯のようだ。
デイバッグの中にあったのは見慣れたブレイバックルと数枚のラウズカード、そして一振りの剣だった。
柄の部分が機械的で、何かをはめ込むようになっている。
だがその何かは入っておらず、他はいくらかの食料と水、先の携帯電話のみ。
剣として以外の使い道はなさそうだと思ったそのとき、ふと思い立ったのは殺された二人のライダー。
彼らが使ったベルト、あれは自分のライダーシステムに酷似していた。
だがライダーシステムはブレイド、ギャレン、レンゲルの三つしか存在しないはず。
主催者は仮面ライダーとそのお仲間、と言っていた。
つまりBOARD以外のライダーもいるということだろうか?
思考の海に沈みかけた瞬間、耳に轟音が飛び込んできた。
彼は剣を掴み駆け出した。まさにその轟音の渦中へと。
首元の首輪に触れ、苦々しく思いながらも支給品を確認する。
今いる場所は地図でいうとD-3の丘陵地帯のようだ。
デイバッグの中にあったのは見慣れたブレイバックルと数枚のラウズカード、そして一振りの剣だった。
柄の部分が機械的で、何かをはめ込むようになっている。
だがその何かは入っておらず、他はいくらかの食料と水、先の携帯電話のみ。
剣として以外の使い道はなさそうだと思ったそのとき、ふと思い立ったのは殺された二人のライダー。
彼らが使ったベルト、あれは自分のライダーシステムに酷似していた。
だがライダーシステムはブレイド、ギャレン、レンゲルの三つしか存在しないはず。
主催者は仮面ライダーとそのお仲間、と言っていた。
つまりBOARD以外のライダーもいるということだろうか?
思考の海に沈みかけた瞬間、耳に轟音が飛び込んできた。
彼は剣を掴み駆け出した。まさにその轟音の渦中へと。
□
彼は二つの顔を持っている。
一つは仮面ライダーグレイブ。
甦ったアンデッドを封印するため、橘朔也によって制作された新たなライダーシステムの装着者。
もう一つの顔は最強のアンデッドたるジョーカー、その写し身ともいえるアルビノジョーカー。
己が目的を成すため、人間と偽り人間の中でアンデッドを封印していた男。
一つは仮面ライダーグレイブ。
甦ったアンデッドを封印するため、橘朔也によって制作された新たなライダーシステムの装着者。
もう一つの顔は最強のアンデッドたるジョーカー、その写し身ともいえるアルビノジョーカー。
己が目的を成すため、人間と偽り人間の中でアンデッドを封印していた男。
「さて、どうするかな。禍木と三輪は死んだようだし」
同僚だった二人の死にも心揺らぐことはなかった。どのみち、いずれ殺す予定だったのだから。
どう動くか決めかねていた矢先、視界に一人、動く影を捉える。
協力するという考えより何より先に、足は動いていた。
駆け出すその姿はすでに人ではない。
闘争本能の赴くままに戦う、白いジョーカーだった。
どう動くか決めかねていた矢先、視界に一人、動く影を捉える。
協力するという考えより何より先に、足は動いていた。
駆け出すその姿はすでに人ではない。
闘争本能の赴くままに戦う、白いジョーカーだった。
□
それほど距離はなかったのだろう、剣崎はほどなく轟音の響いた場所に辿り着いた。
生い茂った木々が薙ぎ倒され、今もなお響く音が戦闘しているのだろうと伺わせる。
生い茂った木々が薙ぎ倒され、今もなお響く音が戦闘しているのだろうと伺わせる。
「おい! 誰かいるのか!?」
叫ぶ剣崎、だが答える声の代わりに飛んできたのは鋭く尖った石だった。
慌てて剣で弾くも、石は次々に飛んでくる。
石を弾くことに集中していた剣崎は、そのために後ろから近づいてくる人影に気づかず押し飛ばされる。
慌てて剣で弾くも、石は次々に飛んでくる。
石を弾くことに集中していた剣崎は、そのために後ろから近づいてくる人影に気づかず押し飛ばされる。
「ッ!? 誰だッ!」
「静かに! こっちです!」
「静かに! こっちです!」
その青年は剣崎の手を引き大木の影に滑り込んだ。
石の投擲も止まり、とたんに静寂が辺りを包む。
ひとまず安全を確認し、剣崎は青年に向き直る。
石の投擲も止まり、とたんに静寂が辺りを包む。
ひとまず安全を確認し、剣崎は青年に向き直る。
「お前は・・誰だ?」
「あ、申し遅れました。俺はこういう者です」
「あ、申し遅れました。俺はこういう者です」
差し出されたのは名刺。そこには「2000の技を持つ男・五代雄介」とあった。
「なんで名刺・・・。まあいいや、俺は剣崎一真。この殺し合いには乗っていない」
「剣崎さん、ですね。俺ももちろんこんな殺し合いなんて認めません。なんとかしてここから皆を助け出しましょう」
「ああ、でも話は後だ。今は・・・ッ!?」
「剣崎さん、ですね。俺ももちろんこんな殺し合いなんて認めません。なんとかしてここから皆を助け出しましょう」
「ああ、でも話は後だ。今は・・・ッ!?」
身を隠していた大木が真っ二つに切り裂かれる。
慌てて身を引いた二人の前に白い異形が立ち塞がった。
慌てて身を引いた二人の前に白い異形が立ち塞がった。
「白い・・・ジョーカー!?」
「あいつを知ってるんですか、剣崎さん!?」
「ああ、だが始は黒い・・・ッ!」
「あいつを知ってるんですか、剣崎さん!?」
「ああ、だが始は黒い・・・ッ!」
話す間もなくその手の鎌で斬りかかってくる白いジョーカー、隙を見せると危険だと認識する。
「五代、下がってろ! こいつは俺が・・・五代?」
いつの間にか五代は剣崎の前に出ていた。まるで剣崎を庇うように。
「五代、そいつは素手でなんとか出来る相手じゃない! 俺が相手をする!」
剣崎が叫ぶも彼は退く様子もなく。
「剣崎さん、大丈夫です。俺、こういうの慣れてますから!」
一瞬振り向き、笑顔とともに親指を立てる。その顔には緊張こそあれど怯えはなかった。
「戦うのは好きじゃない、けど! こいつが誰かを襲って笑顔を奪うのなら、俺は戦う!」
五代の腰にベルトが出現し、右手を突き出した。
「だから、見ててください! 俺の、変身ッ!」
突き出した右手を腰だめにした左手の上で組み、両腕を広げる。
閃光が走り、その光が収まった後立っていたのは柔和な顔の青年ではなく、剣崎の記憶にある姿に酷似した異形。
金色の角、赤い複眼、赤い躯。
「クウガ」と呼ばれる超古代人類リントの戦士だった。
閃光が走り、その光が収まった後立っていたのは柔和な顔の青年ではなく、剣崎の記憶にある姿に酷似した異形。
金色の角、赤い複眼、赤い躯。
「クウガ」と呼ばれる超古代人類リントの戦士だった。
□
変身した五代がジョーカーに突進する。
疾走の勢いを乗せたパンチを見舞い、続けざまにラッシュを浴びせる。
動きが止まったところにキックを仕掛けようと距離を取る、だが敵は遅滞なく距離を詰めてきた。
振りかぶられた鎌が光を反射し、視認すら困難なスピードで振り下ろされた。
一閃はクウガの左腕に食らいつき、引き裂いていく。
疾走の勢いを乗せたパンチを見舞い、続けざまにラッシュを浴びせる。
動きが止まったところにキックを仕掛けようと距離を取る、だが敵は遅滞なく距離を詰めてきた。
振りかぶられた鎌が光を反射し、視認すら困難なスピードで振り下ろされた。
一閃はクウガの左腕に食らいつき、引き裂いていく。
「ぐっ! 効いてないのか!? それなら!」
溢れる鮮血にも怯まず、クウガは腕を広げる。
ベルトから金色の光が迸り、新たな姿へと・・・ならず、光が掻き消える。
ベルトから金色の光が迸り、新たな姿へと・・・ならず、光が掻き消える。
「金のクウガになれない!?」
クウガの動きが止まる。その隙を見逃さずジョーカーが突っ込んでくる。
反応の遅れたクウガに避けること叶わず、まさにその身が斬り裂かれようとしたそのとき。
反応の遅れたクウガに避けること叶わず、まさにその身が斬り裂かれようとしたそのとき。
「五代ッ!」
剣崎の構える剣がジョーカーの鎌を打ち払った。
「剣崎さん! あ、ありがとうございます。でも危険です、ここは俺が!」
「五代、俺もお前と同じだ。誰かを守るためにライダーになった。だから」
「五代、俺もお前と同じだ。誰かを守るためにライダーになった。だから」
五代の声に答えず、意を告げる。
そう、自分にライダーの資格があるなら、ここで五代だけに戦わせるわけにはいかない。
何よりも敵はジョーカー、友と同じ姿を持つ敵。見過ごすことはできない。
ブレイバックルにカテゴリーエースのカードを滑り込ませる。
現出したカードがベルトの形をとった。
そう、自分にライダーの資格があるなら、ここで五代だけに戦わせるわけにはいかない。
何よりも敵はジョーカー、友と同じ姿を持つ敵。見過ごすことはできない。
ブレイバックルにカテゴリーエースのカードを滑り込ませる。
現出したカードがベルトの形をとった。
「だから、俺も戦う! 変身ッ!」
『Turn Up』
電子音声とともにバックルからオリハルコンエレメントが飛び出す。
輝くゲートをくぐり抜け、仮面ライダーブレイドが戦場に現れた。
輝くゲートをくぐり抜け、仮面ライダーブレイドが戦場に現れた。
□
「剣崎さん・・・? 剣崎さんもクウガになれるんですか!?」
「クウガ? いや、話は後だ。行くぞ五代!」
「クウガ? いや、話は後だ。行くぞ五代!」
ブレイドは右手にブレイラウザー、左手に奇妙な剣を構えジョーカーと対峙する。
その隣にクウガが並び立ち、戦況は2対1。
だがジョーカーに怯んだ様子はなく、むしろブレイドの参戦にますます戦意が増したようにさえ見える。
ブレイドが斬りかかるも、ジョーカーは事もなく剣を受け止め、カウンターの蹴りを見舞う。
最強のアンデッドたるジョーカーの能力は、キングフォームではないブレイドやマイティフォームのクウガを遙かに超越している。
ジョーカーとの交戦経験のある剣崎にははっきりとそれが理解できた。
その隣にクウガが並び立ち、戦況は2対1。
だがジョーカーに怯んだ様子はなく、むしろブレイドの参戦にますます戦意が増したようにさえ見える。
ブレイドが斬りかかるも、ジョーカーは事もなく剣を受け止め、カウンターの蹴りを見舞う。
最強のアンデッドたるジョーカーの能力は、キングフォームではないブレイドやマイティフォームのクウガを遙かに超越している。
ジョーカーとの交戦経験のある剣崎にははっきりとそれが理解できた。
「くっ、カードも9までしかないのに!」
どうやら主催者はラウズカードの数を調整したようで、本来なら13まであるはずのラウズカードが今は9までしかなかった。
加えて、強化ツールたるラウズアブゾーバー。これも、今は自分の手にはない。
ならブレイド単体で放つことのできる最強の攻撃といえば、ライトニングソニック。
だが、敵手はジョーカー。おそらくその一撃だけで倒すことはできないだろう。
もし耐え切られれば、後に残るのは無防備となった自分。
どうなるかなど考えたくもなかった。
攻め手を決められない剣崎に、五代が囁く。
加えて、強化ツールたるラウズアブゾーバー。これも、今は自分の手にはない。
ならブレイド単体で放つことのできる最強の攻撃といえば、ライトニングソニック。
だが、敵手はジョーカー。おそらくその一撃だけで倒すことはできないだろう。
もし耐え切られれば、後に残るのは無防備となった自分。
どうなるかなど考えたくもなかった。
攻め手を決められない剣崎に、五代が囁く。
「剣崎さん、あいつの動きを止められますか?」
「何か手があるのか?」
「ええ、まあ。ただあいつの速い動きについていくのが難しいんです」
「・・・よし、それなら俺が動きを止める。少し時間をくれ、その後は頼む」
「はい。行きましょう!」
「何か手があるのか?」
「ええ、まあ。ただあいつの速い動きについていくのが難しいんです」
「・・・よし、それなら俺が動きを止める。少し時間をくれ、その後は頼む」
「はい。行きましょう!」
サムズアップと共にクウガが駆け出す。
そう、忘れていた。今この瞬間、己一人で戦っているわけではない。
五代はこの姿に何も聞かず協力を求めてきた。
出会って間もないのに信頼されている。なら、その信頼に応えねばならない。
ブレイドは左手の剣を置き、ラウザーを展開する。
選んだカードはスペードの4と9、タックルボアとマッハジャガー。
カードをラウズ、「ジャガーマッハ」が発動する。
見れば、クウガがジョーカーに格闘を仕掛けている。だが地力で勝るジョーカーが徐々にクウガを圧倒していく。
そこにブレイドが飛び込む。カードの力で一時的に高速化したブレイドがジョーカーを翻弄する。
正面からと見せかけ、左手の剣を投げる。
ジョーカーが剣を払う一瞬に背後に回り、もう一枚のカードをラウズ。
発動した「ボアタックル」で、ジョーカーを宙に押し上げる。
そう、忘れていた。今この瞬間、己一人で戦っているわけではない。
五代はこの姿に何も聞かず協力を求めてきた。
出会って間もないのに信頼されている。なら、その信頼に応えねばならない。
ブレイドは左手の剣を置き、ラウザーを展開する。
選んだカードはスペードの4と9、タックルボアとマッハジャガー。
カードをラウズ、「ジャガーマッハ」が発動する。
見れば、クウガがジョーカーに格闘を仕掛けている。だが地力で勝るジョーカーが徐々にクウガを圧倒していく。
そこにブレイドが飛び込む。カードの力で一時的に高速化したブレイドがジョーカーを翻弄する。
正面からと見せかけ、左手の剣を投げる。
ジョーカーが剣を払う一瞬に背後に回り、もう一枚のカードをラウズ。
発動した「ボアタックル」で、ジョーカーを宙に押し上げる。
「今だ、五代!」
カードの効果が切れ、何故か通常より重い疲労を感じながらも剣崎は叫ぶ。
クウガは空中にいるジョーカーに狙いを定め、駆け出す。その右足は雷をまき散らし、踏み出すたびに大地に光を刻みつけている。
クウガは空中にいるジョーカーに狙いを定め、駆け出す。その右足は雷をまき散らし、踏み出すたびに大地に光を刻みつけている。
「オリャァァァァァァァァァァァァッ!」
クウガが飛んだ。
空中で一回転し、その勢いの全てを右足に乗せ、ジョーカーに叩きつける。
空中で一回転し、その勢いの全てを右足に乗せ、ジョーカーに叩きつける。
「ガァァァァァァァァァァッッ!」
獣のような叫びを残し、ジョーカーが吹き飛ぶ。その胸には紋章のような光が焼き付いている。
「やったか!?」
剣崎が五代に駆け寄る。彼も疲労が激しいようで、息が荒くなっている。
肩を貸し、立ち上がらせたところでジョーカーも立ち上がる。
だがたしかにダメージはあったようだ。
そのまま踵を返し、走り去っていく。
肩を貸し、立ち上がらせたところでジョーカーも立ち上がる。
だがたしかにダメージはあったようだ。
そのまま踵を返し、走り去っていく。
「待て!」
追おうとするクウガ、だが。
「待つのはお前だ、五代!」
剣崎に制止される。
「その左手、早く手当てしないと危険だ。やつもあれだけのダメージならしばらく動けないはず。今は追うな!」
「剣崎さん、でも!」
「剣崎さん、でも!」
言い募ろうとする五代、だが唐突に変身が解け、崩れ落ちる。
「あ、あれ? なんで急に変身が?」
五代の言葉からするに、自分の意志で変身を解いたわけではないらしい。
重すぎる疲労といい、不可解だと感じた剣崎の変身もまた、解除された。
重すぎる疲労といい、不可解だと感じた剣崎の変身もまた、解除された。
「俺も? なんなんだ、一体」
戸惑いつつも五代の傷に応急処置を施す。プロのライダーとして、一通りのことはできる。
「すいません、剣崎さん。本当なら俺よりもあいつを追いたいのは剣崎さんなのに」
「いいさ、人を助けるのがライダーの仕事だからな」
「いいさ、人を助けるのがライダーの仕事だからな」
そう言って、剣崎は親指を立ててみせる。
それを見た五代も、笑ってサムズアップを返したのだった。
それを見た五代も、笑ってサムズアップを返したのだった。
□
「ぐ・・・くそっ! 何なんだこれは!」
剣崎と五代というライダーから辛くも逃げ延びた志村純一、彼もまた今は人間の姿に戻っていた。
生命力に優れるアンデッドの姿ならさして問題はなかったが、この人間の姿になって疲労とともに押し寄せたのが体内を駆け巡る未知のエネルギーだった。
彼は知る由もないが、クウガの蹴りによって体内に叩き込まれた封印エネルギー。
それは彼のような「人でないもの」には猛毒と言える力だった。
幸い、そのエネルギーは時間とともに消えていくようであったが、焼けつくようなこの痛みにはしばらく悩まされそうだった。
生命力に優れるアンデッドの姿ならさして問題はなかったが、この人間の姿になって疲労とともに押し寄せたのが体内を駆け巡る未知のエネルギーだった。
彼は知る由もないが、クウガの蹴りによって体内に叩き込まれた封印エネルギー。
それは彼のような「人でないもの」には猛毒と言える力だった。
幸い、そのエネルギーは時間とともに消えていくようであったが、焼けつくようなこの痛みにはしばらく悩まされそうだった。
「それにしても・・・チーフから聞いたブレイド、そして見たこともないアンデッド。いや、クウガと言っていたか」
この場に集められたのは自分が知るライダーシステムの適応者だけではないようだ。
ジョーカーの力を持ってすれば・・・その慢心の結果がこの体たらく。
どうやら方針を変えなければならないようだ。
そう、ここに来るまでと同じ、自らを人間と偽ること。
幸いにしてさっきの二人には人間の自分は見られていない。
もう一つの顔、グレイブとして集団の中に潜り込み、数が少なくなった頃にジョーカーとして裏切る。
演技には自信がある。加えて禍木と三輪の死も役立つことだろう。
彼らのシステムとほぼ同規格のグレイブを持ち、仲間を殺されたという背景もあるならば、ほとんどの人間は容易く騙すことができる。
同情は目を曇らせ、共感を呼ぶ。これは純粋な戦力以上のアドバンテージ足りうる。
ジョーカーの力を持ってすれば・・・その慢心の結果がこの体たらく。
どうやら方針を変えなければならないようだ。
そう、ここに来るまでと同じ、自らを人間と偽ること。
幸いにしてさっきの二人には人間の自分は見られていない。
もう一つの顔、グレイブとして集団の中に潜り込み、数が少なくなった頃にジョーカーとして裏切る。
演技には自信がある。加えて禍木と三輪の死も役立つことだろう。
彼らのシステムとほぼ同規格のグレイブを持ち、仲間を殺されたという背景もあるならば、ほとんどの人間は容易く騙すことができる。
同情は目を曇らせ、共感を呼ぶ。これは純粋な戦力以上のアドバンテージ足りうる。
「まずは・・・市街地に行くか。チーフと合流できればいいが・・・」
上司たる橘朔也。彼ほど扱いやすい人間も中々いない。
他にもお人好しがいれば、と願い歩き出す。
最後に立っているのは自分だけだ、と確信を抱えて。
他にもお人好しがいれば、と願い歩き出す。
最後に立っているのは自分だけだ、と確信を抱えて。
状態表
【志村純一@仮面ライダー剣・劇場版】
【1日目 深夜】
【D-4 丘陵地帯】
【時間軸】剣崎たちに出会う前
【状態】封印エネルギーによる痛み(数時間で消滅)、疲労、ジョーカーに2時間変身不能
【装備】グレイブバックル
【道具】支給品一式(未確認支給品×1)
【思考・状況】
基本行動方針:人間を装い優勝する
1:市街地で集団に紛れ込む
2:橘チーフに合流
3:誰にも悟られず、かつ安全な状況でならジョーカー化して参加者を殺害する
【1日目 深夜】
【D-4 丘陵地帯】
【時間軸】剣崎たちに出会う前
【状態】封印エネルギーによる痛み(数時間で消滅)、疲労、ジョーカーに2時間変身不能
【装備】グレイブバックル
【道具】支給品一式(未確認支給品×1)
【思考・状況】
基本行動方針:人間を装い優勝する
1:市街地で集団に紛れ込む
2:橘チーフに合流
3:誰にも悟られず、かつ安全な状況でならジョーカー化して参加者を殺害する
【剣崎一真@仮面ライダー剣】
【1日目 深夜】
【D-3 丘陵地帯】
【時間軸】キングフォーム習得後(36話終了後)
【状態】疲労、ブレイドに2時間変身不能
【装備】ブレイバックル、サソードヤイバー(名前、本来の用途は知らない)
【道具】支給品一式、ラウズカードA~9
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いを止め、人を助ける
1:五代の手当て、情報交換
2:仲間と合流(名簿は未確認)
3:白いジョーカーを倒す
※サソードゼクターに認められていないため、ゼクターは現れません。
【1日目 深夜】
【D-3 丘陵地帯】
【時間軸】キングフォーム習得後(36話終了後)
【状態】疲労、ブレイドに2時間変身不能
【装備】ブレイバックル、サソードヤイバー(名前、本来の用途は知らない)
【道具】支給品一式、ラウズカードA~9
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いを止め、人を助ける
1:五代の手当て、情報交換
2:仲間と合流(名簿は未確認)
3:白いジョーカーを倒す
※サソードゼクターに認められていないため、ゼクターは現れません。
【五代雄介@仮面ライダークウガ】
【1日目 深夜】
【D-3 丘陵地帯】
【時間軸】33話「連携」終了後
【状態】左腕に裂傷(処置中)疲労、クウガに2時間変身不能
【装備】
【道具】支給品一式(未確認支給品×2)
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いを止め、みんなの笑顔を守る
1:剣崎と情報交換
2:仲間と合流(名簿は未確認)
3:白い未確認生命体を倒す
4:なんで金のクウガになれなかったのかな・・・?
※第四回放送まで、ライジングフォームには変身不能
※ドラゴン、ペガサス、タイタンフォームには変身可能。ただし物質変換できるものは鉄の棒、拳銃など「現実に即したもの」のみで、サソードヤイバーやドレイクグリップなどは変換不能。
【1日目 深夜】
【D-3 丘陵地帯】
【時間軸】33話「連携」終了後
【状態】左腕に裂傷(処置中)疲労、クウガに2時間変身不能
【装備】
【道具】支給品一式(未確認支給品×2)
【思考・状況】
基本行動方針:殺し合いを止め、みんなの笑顔を守る
1:剣崎と情報交換
2:仲間と合流(名簿は未確認)
3:白い未確認生命体を倒す
4:なんで金のクウガになれなかったのかな・・・?
※第四回放送まで、ライジングフォームには変身不能
※ドラゴン、ペガサス、タイタンフォームには変身可能。ただし物質変換できるものは鉄の棒、拳銃など「現実に即したもの」のみで、サソードヤイバーやドレイクグリップなどは変換不能。
011:出るか?モモ獣人の必殺技! | 投下順 | 013:仮面ライダーの称号 |
011:出るか?モモ獣人の必殺技! | 時系列順 | 014:我想フ――――、 |
剣崎一真 | 026:笑顔と君と(前編) | |
五代雄介 | 026:笑顔と君と(前編) | |
000:さくらの花の咲くころに | 志村純一 | 017:白い悪意 |