[[前>4-352 中継装置と終了条件]]|[[歴史]]|[[次>4-379 ウズメ、『丸木舟』作成に挑戦]] 371 :初代1 ◆zhFdGsjV7M:2005/11/16(水) 21:08:53 ID:kaV1v31h かの鋼鉄の人は言った 愚者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ 私が考えるに、歴史を技術と読み替えるとわかりやすいと思う。 経験と技術の差はどこにあるのだろうか? そもそも、技術とはなにか? 経験であれば、よほどの愚か者でもなければ、誰だって学ぶものだ。 自分が行った行為とその結果について、考え、学ぶことは重要であるが 自分とい枠組みを出ることはなく、他人に経験から学び取ったものを 伝えるのは、至極困難極まるものである。 しかし、経験を軽んじてはいけない。 私がさらに思うに、技術とは経験により、方式化、手順化されたものものであると思うからだ。 方式と手順をしっていれば、素人にだってある程度のことができる。 何も知らない人に、特定の作業をさせてもうまくは行かない。 しかし、事前に作業の方法、手順、注意するべきポイントを学習することで、 天と地ほどの差がうまれる。さらに、経験が加われば、比べる事そのものが愚かというレベルになる。 未来技術村に導入された徒弟制度というのは、どちらかというと経験に 重きを置く、技術と経験の学習方法だ。 弟子は、親方の一挙一動を見て学び、技術を盗む。 親方は、弟子に追いつかれないために、さらに高みを目指す。 この日、ナナッシはジサクという弟子を取った。 つづく 372 :初代1 ◆zhFdGsjV7M:2005/11/16(水) 21:23:17 ID:kaV1v31h ジサクはこれといって、特徴のない少年だ。 生まれて12年ほどしかたっていない。 走り回るのも、同年代と比べてそこそこ、 道具を作るのもそこそこ 畑を作るのもそこそこ 可も無し不可も無し そんな少年が、ナナッシに頼み込みにきた。 陶器のの作り方を教えてほしいと 現在、陶器は村ではかなり高価なものだ。 酒作りに欠かせない品物であり、皆がほしがるが その製法はナナッシしかしらない。 大きなカマドも持っているのはナナッシだけなので 実際に焼くことができるのも、彼だけだ。 ジサクが言うには、惚れた女がいるらしい 是非、自分で作った陶器をプレゼントしたいとのことだ。 ナナッシは徒弟制度について説明をして、考えてくるように ジサクに伝えた。 村中では、また、ナナッシが変なことを始めたうわさになった。 翌日、ジサクは引き止める兄弟をふりきってナナッシに弟子入りを望んだ。 「かぁちゃんの、言うことだと思って、しっかりやるから、陶器の作り方を教えてくれ」 真っ直ぐな瞳に心打たれたナナッシは、彼を弟子として迎えることにした。 さてさて、このさきどうなることやら・・・・ [[前>4-352 中継装置と終了条件]]|[[歴史]]|[[次>4-379 ウズメ、『丸木舟』作成に挑戦]]