ダンジョン:黄昏の胎道


概要


北の暗黒帝国領内の北端に位置する、世界の果てと呼ばれる霊峰にある洞窟
入り口や裂け目からは闇の力が黒煙のように噴出している
神話の時代に打ち倒された混沌の龍が永い眠りについている場所とされ
その残滓から生まれた極夜の精霊:ポーラの力によって洞窟内には闇の力が満ちており
この影響で洞窟に迷い込んだ魔物は突然変異し、異形の姿と高い戦闘能力を得る
周囲に闇を発生させる「暗黒ランタン」や
夜間に完全に姿を隠すことのできる神秘の布「ナイトカーテン」などの原料は
この場所で入手できるものが最も良質とされ、
盗賊や暗殺者のギルド等に非常に高値で売ることができる
その昔は禁断の地であったが、現統治者たる魔王の意向で誰でも入れるようになった
とはいえ、暗黒帝国の個性的な住民の姿を見てダンジョンに行く前に
逃げ帰ってしまう人間も多く、ダンジョンを用意し冒険者を長期滞在させ街を活性化
という魔王の企みは中々うまくいっていないという

出現モンスター


シャドウキッド

黄昏の胎道に多く生息している人型のモンスター
人間の子供のような形をしているが、体は影のように黒く、
目、鼻、耳はなく口が裂けたように大きく発達している
嘗て北の土地を人間が統治していた頃、民衆は貧しく捨て子が横行しており
雪山に放置された子供たちが、寒さを凌ぐ為に
黄昏の胎動に迷い込み、変異して生まれた魔物であり
ウィザーランドに生息しているフレイムキッドの亜種ともいえる
人間を見つけると近寄ってくるが、触れられると生気を奪われてしまうため、
接近される前に倒さないと非常に危険
弱点は見た目通り光であり、松明の光などを向ければ接近を防ぐことができる
倒すとソウルクリスタルが手に入り、研磨して中を覗くと
彼らが人間であった頃の記憶の一部を見ることができる

盲龍フラグラム

黄昏の胎道に生息しており、無差別に冒険者を襲うドラゴンのような何か
傷を癒すために胎道に潜んでいたオスのドラゴンが飛び立った後、自然発生した
その後独特なフォルムを極夜の精霊に気に入られ、彼女のペットになる
白く湿り気のある肌を持ち、目鼻は無く、非常に長く細い尾と百足のような多脚を持つ
元々足は無かったが、這い廻られて洞窟が壊れるのを危惧した精霊に与えられた
月の事象龍ニナイカライを冒涜する存在であるがゆえか、満月の光が弱点
脅威の再生力を有しており、バラバラにしても一晩で元に戻る
嘗てとんでもなく腕の立つ冒険者が彼女を100に分割するも
100体の小さな龍として復活し、冒険者を呆れさせたという
ただ100体のままだと飼い主もうっとうしかったのか、今は魔法で1体に戻されている
好奇心旺盛な犬のような性格であり、冒険者に襲い掛かるのも遊びのつもりらしい
外の世界にも興味を持っており、精霊の魔法により与えられた
長い白髪を持ち目隠しをした少女の姿に変身し、帝国の市街地に遊びに行くこともある

カオスもちち

黄昏の胎道に生息している、もちちの地域特有種
通常のもちちと異なり細く長く伸びた無数の突起を有し、
暗闇の中で生理的に嫌悪感を抱くような色で発光しているため、発見するのは容易
食欲を全くそそらない外見ゆえに誰も手を出さず、長らくその味は不明であったが
ある時、酔っ払いがグリナテッレの博物館に展示してあったソレを食べてしまう
その者は最初こそ「食べたことない味」「おいしい」と普通に感想を述べていたが、
突然「もちちイエー!」と叫んで館を飛び出し、
冬の凍った川に転落、救助はされたものの数日間生死の境を彷徨った上
意識を取り戻した後も数週間はまともに会話が通じない状態であったという
これによりカオスもちちには何らかの幻覚作用、興奮作用があることが分かり
食用には適さないということが明るみとなった

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年05月13日 21:35