狂王アドルファス

魔同盟大アルカナNo.15
『 悪魔 / 逆理の暴君 』

人物像


 一部での通称「アドちん」。
 大アルカナの一柱として【欲望】と【悪意】を司る魔王。

 ゴーイングマイウェイにして傲岸不遜にして自己陶酔の権化。
 野望は世界征服と公言して憚らない、端麗な容姿と万人を唸らせる豊かな天才を併せ持つ、バカである。

 鋭意発展中の中堅国グリナテッレ帝国を治める王。
 魔王でありながら王国連合の一角として人の世での地位を持つ、社会的に特異な存在。
 どう見てもボケ役であるが、意外とつっこみ役の属性も持ち合わせている。

統治者としての『狂王』


 狂王は、自身が民を支配するに当たって飴と鞭の使い分けによる調教を基本にしたと語る。
 即ち、己が恐怖と同時に崇拝の対象となる様に教育制度を整備し、適当な利便性と権利で目を眩ます事で民が過酷な搾取を当然と受け入れる自領統治を進めた。
 而してその結果、氷と闇の牢獄たる北方の暗黒帝国?は何故か、自立心と思いやりある人々が笑顔で過ごす、ある種理想的な共同体にしか見えないものになっている。
 ちなみに当人は、未だに自分が「邪悪な魔王である」と確信し、それを自慢とすらしている様だ。

『狂王』の由来


 何故『狂王』なのか。これは諸説あって定かではない。
「“酔狂王”と揶揄されたのを、彼が“狂王”と聞き間違えた」というのが現在の有力説である。
 なお、巷の風説であり、根拠は一切無い。

関連事項


『悪魔』

生態


『悪魔』は血脈によって受け継がれると言われている。
 故に、個としては寿命が存在する。
 受け継ぐのは力のみで、記憶や自我などは完全に個々のものの様である。
 後継がいない状態で当代の『悪魔』が滅されてしまった場合どうなるのかは、良く分かっていない。

 なお、『悪魔』は本来なら領など持たず、世界を飛び回りながら災厄と混乱をもたらす存在である。
 現在治めている国は、何代か前の『悪魔』が人のやり方で人の世より簒奪したものであり、その頃より受け継がれる道楽。
 魔王が治める国ながら、人類や亜人種が国民の殆どを占めるのはそれ故である。

権能


 事象類『悪魔』としての力、それは『契約』を支配する力である。
『悪魔』と結んだ、或いは『悪魔』が立会い保証した契約はいかなる者もそれを違える事はできない(※)。

 通常、魔同盟の事象類としての能力は、同格や格上の存在に対しては完全には発揮されないとされる。
 しかし『悪魔』の力は例外で、魔王のみならず勇者事象龍ですら完全に縛りつける絶対の鎖である。
 尤もそれは『悪魔』自身も例外ではなく、等しくその鎖に縛られる事に変わりは無い。
 そして一方で、(口先だけでも良いが)相手の同意を得て『契約』として成立させねば、何者を縛る事も叶わない。

※:『契約』が成立した際の絶対性は強調されているものの、その実体は未だ不明の点が多い。
  契約を履行させる為に、どんな形でどの程度の強制力が働くのか。
  それでも破ろうとしたなら何が起こるのか。
  そういった具体的な詳細を記した記録が全く無いからだ。
  嘘か真か、狂王アドルファス本人ですら、「うーん、よく分からん」とのたまったとか。


『悪魔』の画廊

狂王の肖像


パロディアドちん


浴衣アドちん


狂王の威風


アドちんとエルミューダ


その他いろいろ




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最終更新:2013年05月14日 01:45