４人組でトレジャーハント - 幻想世界事典 第二版

４人組でトレジャーハント

登場人物

赤	青	白	黒
アドレー＝メイソン	ナナリィ＝ジャジャ	サロン＝パース	アシュレイ＝リード

得物について

記録

ダンジョンにて

ナナリィ「正直、今時こんな罠って安直過ぎると思うのよねぇ」
（ダンジョン内に鳴り響く地響き音）
アシュレイ「確かに、王道と言うより陳腐と言う方がそぐっているな」
（地響き音は段々近づいて来る）
アドレー「まあでも、変に捻るより陳腐な方が案外引っかかっちまうもんかもしれねえし？」
（転がって来る大岩がそろそろ視認できる距離に）
サロン「丁度今の私たちみたいにですねー」
（全員岩から目を逸らす様に顔を見合わせる）
赤白黒青「「「「あはははははは！」」」」
（無駄笑いをしてる間にもどんどん近付いて来る大岩）
赤白黒青「「「「はは、は・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
（いよいよ全員の顔を脂汗が滝の様に流れ出す）
赤白黒青「「「「・・・・・・走れぇぇぇぇぇっ！？」」」」

集合絵

雑魚「俺らを一蹴するアマ、誰かと思えば……テメエが、“青髪”のナナリィかよ……
　　　くそっ、ツイてねえ……」
青「あんま良いセンスでもないけど……ま、オーガ女とか言われなかっただけマシかな」
雑魚「こっちの若造は“赤髪”のアドレーだ、噂以上の特攻力だぜ、くそっ……」
赤「いや、俺の二つ名なら武器を由来にするだろフツー！
　　武器！　俺の武器！　この会心作を何故にスルーして髪の色なんだよ！？」
雑魚「それに“黒髪”のアシュレイ……くそっ、まさかこいつらを襲っちまうとはな、ヤキが回ったぜ……」
黒「アドレーではないが、何故よりによってそこなのかね？
　　自分で言うのも何だが、私は二つ名のネタには事欠かない個性を所持していると思うのだが」
雑魚「って事は残りのこいつが……」
白「えーとー、その流れだと、あたしは“白髪”ですかー？
　　なんかヤダなー、お婆ちゃんってゆーか鬼婆みたい」
雑魚「“ボケ倒し”のサロンか……」

ボケ「なんでじゃーっ！！！！？？？？」

肖像

白「えーと、冒険者の嗜みと言うかー、あたし達も博打はそれなりにやったりしまーす」
黒「私はチェスが好きだ。運任せも浪漫だとは思うが、どうも性に合わなくてね。
　　やはり賭博とは言え、自らの手で物語を紡ぎ出せるものが良い。……と、チェックメイトだ」
赤「俺はちまちまやんの苦手だからよ。ルーレットとかが好きだな。
　　がーっと打ってがーっと当てる！　鍛冶と一緒だな……っしゃあ、ドンピシャ！」
白「そんでー、あたしはこの麻雀ってのが結構気に入ってます。色んな駒があって面白いんですよ。
　　ルールは良く分かんないんですけどね……あ、何か揃ってた。これ確か、天和とかって言うんでしたっけ？」
白黒赤「「「そして……」」」
青「あーっ！　また負けたぁ！　有り得ねー、なんでフラッシュで負けるのよ！
　　イカサマじゃないの？　イカサマよね？　イカサマに決まってるえーそうよ、責任者出てこー……げふ」
白「もー、ナナリィはホント弱い癖にすぐ熱くなるー」
赤「いや、お前、だからってメイスで後頭部抉るのは流石にどうかと思うぞ……」
黒「しかし実際こうでもしないと、こうなった彼女は止まらないからな。ま、これも愛嬌と思おうじゃないか」

仲間の為に賭けるもの

『汝、仲間の命と引き換えに何を差し出す？』
黒「良かろう。私から文字と言葉を奪うが良い。伝えるべき相手がいぬでは、詩才などどの道意味が無い」
赤「俺は武器と利き腕だ。俺のこれまでの集大成とこれからを拓く為に必要なものをくれてやる」
青「ん～、参ったねえ。大切なものってパッと出て来ないわ。月並みで悪いけど、命って事で良い？」
白「あたしは、えーっとうーんと、今夜のシチューとロブスターを譲ります！　辛いけど仲間の為です！」
赤青黒「「「………………」」」
白「あれっ、な、なんで皆そんな白い目で見るんですか！？
　　幾らあたしが白い人だからって、そんな目で見なくっても良いんですよ？
　　あれ？　何だか寒くなって来た気がしますー！」
赤青黒「「「前言撤回。こいつ差し出します」」」
『うーん。チェンジで』

～色々あって無事脱出しました～

赤「お前にゃがっかりだ」
黒「人の世は文字の他にも読まねばならんものが多い･･･」
青「お望み通り命と引き替えに晩メシ抜きね」
白「ふぇ！？」

夕飯

白「……つ～か～れ～た～」
黒「いい加減、限界、かもしれん……」
赤「だーからショートカットとか考えずに街道行ってりゃ良かったんだよ！」
青「あんただって、大賛成してたじゃないのよ！」
白「……あ～、良い匂いがする～」
赤「何？　どこだ？」
青「何にも匂わないけど」
白「うふふふ、お鍋の妖精さ～ん、待って～。そのシチューちょっと頂戴～」
赤「ちょ、サロン！？　おい！」
青「そっち行っちゃダメー！」
黒「ふふふ、ああ我が愛しい人……、永く待たせてすまなかった。今僕もそっちに行くよ……」
赤「おっさーん！？　帰ってこーい！」
青「ああもう、街はどっちよー！」

～結局野営しました～

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