【名前】南光太郎 仮面ライダーBLACK RX
【出展】仮面ライダーBLACK RX
【本ロワでの動向】
仮面ライダーBLACK RX本編終了後からの参戦。その為仮面ライダー史上最強候補として未だ名高いチートフォーム『バイオライダー』への変身も可能なのだが、主催者によって課せられた制限によりロボライダー以外への変身が不可能な状態にされてしまった。“ロボ”ロワなだけに。
ロワ開始早々、
お約束のあの台詞を早速披露。
「これは……クライシスの仕業か!」
自分の手で壊滅させた組織を真っ先に疑う辺りは流石である。残党という意味だったのかもしれないが。
しかし恒例行事とも言えるこの台詞に、待ったをかける人物が現れた。
「一見正しく思えたその判断……だが、それは大いなる間違い」
光太郎の推理を聞き、即座にそれを遮り現れたのは
パラドックス。ロワ全体を見ても奇妙な出会い方ではあったが、2人はお互いが人類の未来と世界の平和の為に身命を賭して戦う者だと知るとすぐに意気投合し、バトルロワイアルを打倒すべく行動を開始する。
この時、光太郎はパラドックスの同志であるイリアステル滅四星の仲間達についても聞かされており、不謹慎であると自覚しながらも心強く感じ、出会うその時を楽しみにしていた。
暫くして、1人でロワ会場を彷徨っていたアリスを発見し保護。どのような疑問もお決まりの文句で解決するぶっちぎりチームの完成である。
最初のマーダーとの戦闘を無事に切り抜けると、光太郎の変身能力の制限が明らかになった。そこでパラドックスが取り出したのはデュエルモンスターズのカード、チューナーモンスターだ。物は試しにと光太郎に光属性チューナーをチューニングしたところ、なんとBLACK RXの姿への変身に成功する。
以後は前線で光太郎が戦い、パラドックスが後方で戦況を見極めつつ必要に応じてチューニングしてフォームチェンジする、という戦闘スタイルが確立した。アリスの役割はその他のサポートとなる。
ちなみに、バイオライダーへの変身に必要とされた水属性チューナーは終盤になるまで手に入らなかった。そりゃあね。
数々の困難を「もしや!」「大いなる間違い!」「まったく問題ありません!」……もとい、仲間達との絆で乗り越え、バトルロワイアルに乗ったマーダー達を時に心を痛めながら打ち破り、偉大なる先輩ライダーとパラドックスの盟友の死を知った時には涙しながらも奮い立ち、光太郎はパラドックスとアリスを失うことなく、2人と絆を深めながらバトルロワイアルを終盤まで生き延びた。
その時は、唐突にやって来た。
パラドックスの盟友、ゾーンを中心とする対主催グループとの合流した時までは、全てが順調だと光太郎は思っていた。だが、突如としてゾーンは自らがバトルロワイアルを画策した主催者の1人であると暴露し、それまで彼が率いて来たチームに対して攻撃して来たのだ。
これには光太郎も驚きを隠せなかったが、バトルロワイアルの主催者を倒せるチャンスでもあると戦闘に踏み切る。だが、パラドックスから聞かされ、ゾーン本人の口からも直接伝えられた、彼の未来を救うことへの真摯な想い。何よりも、ゾーンがパラドックスの盟友であるという事実が、光太郎の刃を鈍らせた。
ゾーンから放たれた、ベルトに向けられた致命の一撃を、光太郎は幸いにしてかわすことができた。パラドックスが、その身を呈してくれたおかげで。
ゾーンの撤退後、光太郎はアリスと共にパラドックスに必死に呼びかけた。自分の不甲斐なさのせいで友を失う悲しみと同時に、その仇に対しての激しい怒りが湧きあがる。だが、同時に迷いも生じてしまう。
パラドックスの仇を討つ為に、パラドックスの友を殺すのは正しいことなのか?
その心の葛藤を見抜いたパラドックスに、今まで否定され続けて来た自らの考えを肯定され、同時にゾーンを救ってくれと託される。
パラドックスとの
時空を超えた絆を胸に刻み、南光太郎は、仮面ライダーBLACK RXは立ちあがる。それに呼応するかのように、光太郎に課せられていた変身制限も解除された。
その後、光太郎は記憶喪失状態ではあったがパラドックスの盟友、アンチノミーとも合流し、彼の最期と遺志を伝える。アンチノミーは自らに記憶がないことを悔やみながらも、光太郎には一文字隼人の遺志を伝える。2人は決意を新たに、亡き友との誓いを胸に駆け抜けることを約束する。
そして、会場内における最終決戦――最期にして最強のマーダーとして全ての対主催チームの前に立ちはだかったのは、光太郎の宿敵でありかつての親友、シャドームーンだった。
先んじて交戦していたランス率いる鬱クラッシャーズの窮地に割って入り、全員に手出し無用と伝え、単身、太陽の子は月の魔王と対峙する。
シャドームーンは魔剣と化したグランドリオン、暗黒玉璽、ダークエルフ、そして光太郎の物とは対となるキングストーンと、凶悪極まりない装備。
一方の光太郎には、
キングストーン以外に特別な装備は何もない。あるのは、仲間たちとの絆だけ。
RXとシャドームーンの戦いは熾烈を極めた。元々の自力では太陽の神秘をより進化させたRXが勝るが、シャドームーンは手に入れた新たな闇の力によってその差を限りなく0に、いや僅かに上回るほどになっていた。
だが、仲間達の声援を受けたバイオアタックからのRXキックという必殺コンボが炸裂。光太郎にとって3度目となる親友との戦いの決着は、思いもよらぬ結末を迎えた。
なんと、戦いを離れていた場所で見守っていた司馬懿サザビーが突如乱入し、シャドームーンを暗黒玉璽とダークエルフを操りその闇の力で捉えたのだ。そこにホンダ武装
呂布トールギスも現れ、司馬懿の企みの全てが暴露される。
司馬懿がバトルロワイアルを開催した目的。それは、殺し合いの中で強大な闇の力を宿す存在を作り出し、その者を糧とし自らが大いなる闇の力を得ること。だがシャドームーンは司馬懿の想定以上の力を得てしまった為に、光太郎達を利用して弱らせたのだ。
目の前の男こそが真の黒幕であると理解するよりも早く、信彦をこれ以上利用されてたまるかと光太郎は司馬懿へと拳を向けるが、一歩遅く、シャドームーンは司馬懿に蓄えた闇の力を全て奪われ、そのまま死亡してしまう。
光太郎が信彦の死を悲しむ暇すら与えず、司馬懿は最終段階を宣言。それに呼応してドクター・バイルは生き残った参加者の殲滅の為のプログラム――デビルガンダム軍団を起動させる。
シャドームーンとの決戦を通じて集結した生き残った全ての参加者達は、一部が呂布の加入に難色を示したもののすぐに一致団結し、最後の戦いへと挑む。
行く手を阻むデビルガンダム軍団に対して、光太郎はロボライダーに変身し野生のカブトボーグにハッキング、これを操り戦わせることで、仲間を1人も欠かせることなく主催者の本拠地への突入に成功する。
だが、ゾーンの手により記憶が蘇ったアンチノミーと、復活したアポリアが敵として立ち塞がる。光太郎は城茂と共にアンチノミーの相手として選ばれ、彼が展開した宇宙フィールドにバイクごと隔離される。
パラドックスの友との戦いに心を痛めながらも、アンチノミーの実力を前には手加減することも許されず、ストロンガーに発破をかけられたRXはアンチノミーとの決闘に臨む。
アンチノミーの切り札のデルタアクセルモンスター、TG-ハルバードキャノンの効果、特殊召喚をダメージを与えた上で無効化する『クローズド・サモン』に苦戦を強いられれる(遊戯王では変身召喚=特殊召喚扱いなため、RXの各ライダーを含めた変身や、ストロンガーのチャージアップもひっかかった)。
厳しい戦いの中、RXとストロンガーはクリアマインドの境地に至り、アクセルシンクロの応用である超光速走法をも開眼する。
原作効果のため、ハルバードキャノンは合計3回までしか変身を無効にできないという弱点をつくために、光太郎はアクセルシンクロの応用で時空を超えて各フォームの自分自身を召喚する。
バイオライダーとロボライダーの召喚を無効化されるも、RXとストロンガーの変身には成功し、ストロンガーとの合体攻撃『アクセル・ダブルライダーブレイク』でハルバードキャノンを撃破する。
戦いの後、アンチノミーから真意を聞かされ、彼もまたパラドックスの友であり、自分達の仲間だったのだと知る。
崩落を始めた宇宙フィールドを、アンチノミーの最期の導きによって脱出。その際にトップ・クリアマインドをも超えた新たな境地へと至る可能性を伝えられた。
宇宙フィールドから脱出後に間も無く仲間達と合流し、アポリアもまたアンチノミーと同じく自分達に最後の試練を課したのだと知ると、彼らの死を悼むよりも彼らの最期の願いを叶えようと振り向かずに前へと向かう。
自分を否定した全てへの憎悪と復讐に燃える狂気の科学者、ドクター・バイルとの戦いは呂布やカーチス、テッカマンランスらの活躍により勝利する。だが、悪夢はまだ、終わっていない。
遂に姿を現したゾーンと司馬懿サザビー。無限光の輝きの下10の時械神を従える無限界帝と、ダークエルフによって強大な闇の力を取りんだ天を熾す鵬――神を自称する天熾鵬との戦いは、苛烈なものとなった。
光太郎がアンチノミーとの戦いで習得した四フォームの同時召喚で4人に増えても尚、力及ばず、追い詰められていく。
だが、光太郎は諦めない。散って逝った友たちと今共に戦う仲間達との絆と、未来への希望を信じて。
そのとき、不思議なことが起こった。
仲間達との絆と未来への希望、そして不屈の正義の魂が、光太郎を限界を超えた更にその先の新たな境地、オーバー・トップ・クリアマインドへと導いたのだ。
その勢いのまま、光太郎は思いもよらぬ行動に出る。
「俺はキング・ストーンを、BLACKの俺とロボライダーの俺とバイオライダーの俺と、俺にチューニング!!」
なんと光太郎はキングストーンによって4人の自分を素材にしてシンクロ召喚――リミット・オーバー・アクセルシンクロを行ったのだ。キング・ストーンが何時からチューナー
モンスターになったとか言っちゃいけません。
そして誕生したのは、太陽のように輝く巨大な漆黒の龍戦士――仮面ライダーブラックェーサー。
RX「俺は恒星の子! 仮面ライダーブラックェーサー! ZONE、司馬懿! 闇を切り裂き光をもたらすため、俺は何度でも蘇る! お前達との決着をつけるまで!」
ブラックェーサーは10の時械神と天熾鵬を圧倒する。だが、ゾーンと司馬懿は追い打ちとばかりに隠された真理と真の力、倒された10の時械神をも従えて究極時械神セフィロンと獄鳳が降臨する。
変わらぬ主催者2人の猛攻にもブラックェーサーは怯まず、仲間達は1人として絶望していなかった。その心を力へと変えて、ブラックェーサーは吠える。その姿に、『最後の1人』として絶望に挑み続けた男は、探し求め続けた希望を見た。
ブラックェーサーはセフィロンを含む全ての時械神を倒し司馬懿を瀕死にまで追い込んだが、相討ちに近い形で破壊された。だが、そこから現れたのは万全の状態のRXと、太陽の奇跡によって回復した対主催メンバー達。ゾーンは負けを認めたが、闇の使徒・司馬懿は諦めていなかった。
全ての時械神を取り込み闇の力で汚染した禍々しき魔装形態となり、文字通りの最後の戦いを挑んできた。
司馬懿「我は神……天熾鵬なり! 時械神の力さえ手に入れた今、過去も今も未来も闇に染め上げよう……ッ!」
光太郎「それでも、光は消えない。誰かを思う心……それだけで俺たちは光になれるんだ!」
その時、RX達の心に感応して、モーメントが1人でに輪転を始めた。モーメントの性質をパラドックスから教えられていたアリスの手により、本拠地を含む会場の全てのモーメントのリミッターが解除され、眩い光が放たれる。
人の心が欲望や誘惑に囚われてしまえば、それは全てを滅ぼす破滅の光。しかし人が正しき心を持ち共に歩むのならば、その輝きは奇跡の光。
モーメントの光の中、戦いの中で散って逝った参加者達の魂も駆け付け、全ての世界を覆い尽くそうとする闇に対抗する。そして、モーメントの――人の心の光と呂布の魂の叫びに呼応して天玉鎧が顕現し、全員とそれぞれの形で融合する。
八紘の陣を取り、光を極限まで高める光太郎達に、司馬懿は突っ込んでくる。向かう先は、八紘の陣の中心、RXだ。
天の意志の下、全てを闇で包み込まんとする司馬懿に、RXは自らの拳で応える。
天玉鎧が砕け、仮面が砕けても、光太郎の光は衰えることなく、仮面ライダーBLACK RXではなく、人間南光太郎の拳が、司馬懿との戦いに決着をつけた。
崩落する会場からゾーンによって脱出させられる寸前、なの達からゾーンの真意を聞かされ、光太郎は彼の心が救われたのだと知る。
パラドックスやアンチノミー、アポリアとの約束を果たせたと安堵すると同時に、彼へと手を差し伸べる。これからは共に戦おうと。
だが、ゾーンは静かに首を横に振り、光太郎達を元の世界へと送り返した。
元の世界に戻ってからは、光太郎は世界の壁を越えて活動するテッカマンランスに誘われて鬱クラッシャーズとして活動するようになる。
その傍ら、仮面ライダーとして、人間として、友たちが絶望の先に見つけた希望を1人でも多くの人に伝える為に、旅を続けている。
最終更新:2012年05月12日 20:53