【名前】雪音クリス
【出展】戦姫絶唱シンフォギアG
【性別】女
【名言】
「よう。お前、懺悔の用意はできてるか?」
【本ロワでの動向】
マクロスF第三のヒロイン。NINJAを求める謎のグリリバ、
マスターテリオンに襲われた際早乙女アルトに救われて以来、超時空アイドルと銀河の妖精との壮絶な翼の奪い合いに身を投じることになる。
嘘です。けど後にだいたい合ってることになります。
主催の進行役に姿を見せたウェル博士の存在と、会場にノイズを含めた怪物が闊歩している状況からソロモンの杖が悪用されてる可能性を抱き、一刻も早く回収せんと動き出す。
が、隣同士のエリアにドラゴンボールボスキャラのブロリーとフリーザに挟まれるという最悪の構図のせいで序盤から受難を被る。
どうにか二人が衝突した隙を突きエリアを抜けたところで、仲間とはぐれていたクリスタ・レンズと合流。
名前が似ていたり、共に作品内で「可愛い」「天使」と呼ばれていたりとしていたことで、この交流話での支援が(結婚しよ)埋め尽くされた。
天使コンビなるかと呼ばれた矢先、ソロモンの杖による何者かの放ったノイズによりクリスタは目の前で炭化(後にこの発起人がベクターであることが判明)、かつて自分の撒いた種で人が死ぬ様を見せつけられてしまう。
泣きっ面に蜂とばかりに現れるのは、既に
立花響と
風鳴翼を軽くダウンさせているシンフォギアキラー、マスターテリオン。案の定敵わず精神の疲弊も併せてズタズタに痛めつけられてしまう。己の罪に涙ながら膝を折る姿はまさしくスーパー懺悔タイム。
このまま大導師に容易く摘み取られてしまうかという最中――ついに救いの手は現れた。
翼から後輩の話を聞き駆け付けた早乙女アルトとグラハム・エーカーの戦闘機乗りコンビ、通称中村組に窮地を救われ、以後は共に行動する。
歌を要とする世界、銃火器ぶっぱ、自分を肯定できなかった者同士としてアルトとは気が合い次第に心を許していく。後の三股王の誕生である。
それからは(節々の変人さはともかく)頼れるOTONAであるグラハムの牽引の元、デュランダルに乗るアルト(奇しくもシンフォギア世界での重要な完全聖遺物と同名の機体)とのコンビネーションにより難関を突破していく。
終盤にて響、翼、玄十郎といった仲間(ついでにマリアさん)とも念願の再会を果たし、精神を完全に持ち直す。
アルティ・早乙女へと変化(女装)したアルトに目が釘付けになったり、それを押し倒すグラハムを手で覆いながらもチラチラ覗いたりと、同時にアルトとのフラグも順次立てていく。
このように男女コンビが多いながらも恋愛に発展する事がまるでなかったアニ2において唯一といっていい恋愛要素のあるクリスだが実のところ、彼女自身はその気持ちにまったく無自覚だったりする。
幼少時の悲惨な経験から、信頼や愛情を上手く受け止められない面も残っていたせいもあるのだろう。
当のアルトも無自覚に三(四)股をやらかす鈍感ぶりのため、初恋どころかまだ始まってすらもいないというなんともじれったい関係なのであった。うん、爆発しろアルト。
そんなしこりを残しつつも局面は終盤へ。
シンフォギア全員と因縁深いマスターテリオンとの決戦。仲間との絆を再認識した今度は決して意志を折ることなく果敢に攻撃する。
しかしこの決戦の主演はクリスではなく、3人の歌舞伎者たちだった。翼の歌を背に空を愛する2人の男の織りなす舞に、クリスは心奪われた。
クリス「あいつら……歌舞いてやがる!」
その後、重ねた絶唱による翼の一撃でテリオンを討つことは出来るも、その代償に保護者的存在だった2人のOTONA、グラハムと玄十郎を喪ってしまう。
悲しむ暇もあればこそ、クリスは皆が悲しみに打ちひしがれる中、密かに単独で皆の場を離れる。
着いた先には、覇王十代が
海馬瀬人に敗れ這う這うの体で逃げ延びていたベクターがいた。
ベクター「覇王が負けただとぉ!? こいつはよからぬ状況だ……!」
クリス「よう。お前……懺悔の用意はできているか?」
ノイズをばら撒き、響を弄び狂わせた元凶。既に人間と呼べるものではなく、幾度も外道を重ねた真のゲスとも呼ぶべき輩。容赦する道理もないが、されどそこには既に戦う力も残ってない脆弱なひとつの命。
銃口を下げ逡巡する隙を突いて悪あがきをするベクターの眉間に正確な一発。外道の懺悔など、百万弁重ねられようが聞く価値も無かった。ソロモンの杖を回収し、遂に己の手で一連の事態を収束した。
喪うものもあったが、それでも残る貴い気持ちを胸に主催陣営へと乗り込む。
黒幕のナイアとポラリスが企むアメノサギリによる世界の融合を、ソロモンの杖を用い異空間であるバビロニアの宝物庫内に霧を閉じ込めるという咄嗟の機転で阻止する。
しかしそこで姿を見せたのは予想外の敵、十二次元の裏面を司るダークネスの出現だった。
シンフォギアとデュエル
モンスターが同一の存在など当初はその突飛な真実に頭を痛めるが、ダークネスの目的が全ての次元を融合し取り込むと知り、自分の帰る場所を守るべく銃を放つも、決闘脳である以外には弱点のない他を圧倒するダークネスには何もかもが通用しない。
そしてダークネスより齎される闇はクリスの闇をも露わにしていく。
折角見つけた居場所も、自分の成長・時間の経過と共に余りにも儚く自然に失われていき、やがて老人となって孤独死に直面する最期。
望まずとも、決してあり得ないとは言い切れない未来に浸食され、身も心も闇に堕ちていく……
だが未だ立つ赤い背中、そして立ち上がる響を見て未来への希望を取り戻し、アルトへと、宇宙へと、己の歌を叫び届ける。
翼の舞をバックにした絶唱はデモンベインの必滅奥義・ファイナル・シャイニング・トラペゾヘドロンの十二展開という奇跡を起こし、遂にダークネスを邪神の宇宙へと放逐する。
全てが決着したと思われたが、クリスにはまだ最後の役目が残っていた。
アメノサギリによる世界融合の霧はまだ晴れていない。宝物庫に閉じ込めてその影響を抑えてはいるが、それを維持するには宝物庫の内側から門を閉め続けなくてはならなかった。
その役目をこなせるのは自分しかいない。残ったアルトに自分の歌を憶えていて欲しいと告げる。
それでも必死に手を伸ばし手を取るアルトに、ようやくクリスは自分の想いを自覚する。
アルト「クリス!? やめろ、行くんじゃない!」
クリス「けどよ……これは、私にしかできないことなんだ。ゴメンな。
……アルト! 私、お前のこと、あ、あい……大好きだ!!」
最後まで恰好のつかなさに自嘲しながらも初めての気持ちを言葉にし、クリスは宝物庫の扉を閉めた。
こうしてあまりに切なく短かく終わったクリスの恋は、クリスファンはもちろん普段アルトスレイヤーと化しアルトへ嫉妬していた住民たちも多くの悲しみをアルトへ寄せた。
しかし永遠に全てが曖昧になる空間を彷徨うことになったクリスだが、いずれ霧が晴れれば境界が緩み、元の世界へ帰還できる可能性も示唆されている。
どれほど時がかかるかはわからないが、シンフォギアとマクロス世界が極めて近似した世界ということで融合したこともあり、二人が再会するのには希望を持っていいだろう。その時こそ彼女の本当の恋は始まるのだ。
……その時はシェリル、ランカ交えての修羅場になるけどな!
最終更新:2013年10月27日 23:35