【名前】 八雲紫
【出典】 東方project
【性別】 女
【年齢】 不明(少なくとも1000歳以上)
【支給武器】 土下座最中@魔人探偵脳噛ネウロ
【名ゼリフ】
「そう。自身が幻想になってしまったのね。それはそれは残酷なことよ、上条当麻
「どこにいるの、蓮子……」
【人物】
幻想郷最古参の妖怪であり、妖怪の賢者とも称され非常に聡明。博麗大結界の提案者だったり幻想郷創生に関わっていたりと、シリーズ内でも根幹を担う重要人物である。
飄々として掴み所のない性格をしており、先を見通しながらも多くを語らない性質と神出鬼没な能力も相まって非常に胡散臭い印象を相手に与える。
基本的には誰と戦うにしても手加減する温厚な人物かつ意外と寂しがりやだったりするが、妖怪だけあってその価値観は非常にシビア、かつ人間を下に見ている節がある。
ちなみに幻想郷でも屈指の実力者であるのだが、月人>>>>>>(超えられない壁)>>>>>>幻想郷の妖怪という力関係のため、綿月姉妹のことは苦手にしている。
というか大昔に月に攻め込んで手も足も出ず撃退されたり、儚月抄では土下座して見逃してもらったりしており、内心では目の敵にしている。
二次ではよくBBAと称されるが、一応外見年齢は10代前半~半ば程度。
【本ロワの動向】
参戦時期は明言されていないが、少なくとも儚月抄よりは後と思われる。
それなりにシビアな性格ではあるが、無為に殺しをする必要はないとして保身を優先したスタンスを取ることに。しかし配られた名簿に綿月姉妹の名が記されていることを確認すると、この状況を利用して彼女らに復讐することを考え付く。
……この時点で、あるいは紫の運命は決まっていたのかもしれない。

まず最初に出会ったのは死亡後参戦で気が立っていたアドルフ・ラインハルトと西住みほの二人。異能を持てども所詮は人間と上から目線で値踏みするも、自分の能力に制限をかけられた今、アドルフの持つ生体レーダーは有用であるとして二人に同行することに。
二人のことを格下として見下す紫、そんな紫に対して自分を人と言ってくれた恩義と胡散臭さの混ざった複雑な感情を向けるアドルフ、二人に対して未だに緊張感が抜けない西住殿という三人組は、当人たちのギスギス感とは裏腹にロワ住民からは「まるで家族のようだ(棒)」という評価を受けていた。

そんな愉快な道中を往く紫の前に、とうとう標的である綿月姉妹が現れる。
しかし彼女らは当時最大の対主催勢力であったSOS団に所属しており、流石の紫といえども迂闊には手を出せない状況にあった。
だが、それでも紫は不適に口元を歪ませる。もとより実力で劣る綿月姉妹に真正面から挑むなど愚の骨頂、何かしらの謀略で以って貶めるまでであると考えて。
そして紫は同じくSOS団に対してよからぬことを考えていた男―――ジョーカーを発見する。
類稀なる狂気を宿すジョーカーをぶつければ何らかの収穫はあるはず。そう考えた紫は隙間を介してそれとなくジョーカーを豊姫に近い位置にいた五代雄介に誘導、更に雄介に悪夢を見せることで精神的に追い詰める。
その結果、五代は錯乱により豊姫を殺害、同時にアルティメットフォームとなって暴走。
予想以上の戦果にほくそ笑む紫は、後ろの二人にドン引きされつつも綿月依姫殺害の作戦を練り始めるのだった。

マーダーでないはずなのに下手なマーダーよりもあくどいことを企み、そして成功させたゆかりん。
(ドン引きされてるとはいえ)心強い仲間を二人も得て、彼女の行く末も安泰かと思われていたが……



                        因果応報を教えてやる……
                      文句のあるやつはかかってこい……

                         奇蹟のカーニバル

                       開     幕     だ



しかしその後の紫の道中は、それまでの順風満帆っぷりとは打って変わって悲惨なものとなった。

情報収集のために話しかけたサイタマには胡散臭いからという理由でワンパンされかかれ、あんなとんでもないのに付き合ってられないと土下座から命からがら撤退。
続いて遭遇したラインハルト・ハイドリヒにはつい喧嘩を売ってしまい戦闘勃発。弾幕はおろか制限を押してまで発動した境界を操る程度の能力すら通じず、恥も外聞も捨てて渾身の土下座を敢行。しかしハイドリヒは一切お構いなしにシュライバーの死世界・凶獣変生で攻撃、隙間の向こうまで追尾してくるそれから何とか逃げ切り、全身ボロボロになりつつ撤退。
三度目の正直で遭遇した神州王は、神霊としての格の違いを見せ付けられ(あ、これ私死んだ)と内心滝汗になりつつ土下座して何とか撤退。
ネウロに会った時などは過程をすっ飛ばされてキンクリ土下座を披露する羽目に。

これらの出来事によりもう人外なんかに関わってられるかと標的を人間のみに絞るも……
トゥバンには刀一本で全ての攻撃をなぎ払われ、斬り捨てられる直前で土下座に成功して撤退。
駆には普通にボコボコにされ、やっぱり土下座して見逃してもらい。
仗助には隙間をふさがれて退路を無くされた上でラッシュを叩き込まれ、土下座して隙間を使う許可を得て。
愉快な仲間たちにはこぞって精神攻撃を食らいノックアウト寸前まで追い込まれ土下座して許してもらうことに。

どうしてこうなった。ど う し て こ う な っ た 。
前半とはあまりに違いすぎる扱いに紫のメンタルは崩壊しかかり、以前までは警戒されていたアドルフ・西住殿にまで同情され慰められる始末。
しかし絶対に諦めない。諦めなければいつか必ず夢は叶うと半ばヤケクソ気味に高笑いする紫に、アドルフたちは若干呆れていた様子であった。

が、そんな中でも幻想となった上条さんを見送るときだけは介錯を担当し、失われかけていたカリスマを一時的に取り戻していた。

紫「そう。自身が幻想になってしまったのね。それはそれは残酷なことよ、上条当麻」
アドルフ(この物言い、今まで散々土下座していた人物と同じとは思えない)

そしてロワ中盤、豊姫殺害に気を取られて見失っていた依姫と、太極の器であるマルグリット・ブルイユを発見すると、マリィを利用して依姫を始末するためにチーム・サティスファクションに喧嘩を売ることになる。
そんな紫を迎え撃つのは藤井蓮と坂上覇吐の二人。いかに強かろうとたかが人間に負けるはずはないと、ついさっきまでの惨状を見ないふりして押し隠して紫は果敢に挑むが……



蓮「ドーモ、ユカリ=サン。フジイ・レンです」
紫「アイエエエエ!カワイソス!?カワイソスナンデ!?」
レンのニンジャ的創造速度は妖怪では追いすがれない域に達する。
おお・・・見よ!瞬きする間に隙間の上に降り立っているではないか。ゴウランガ!
全身に古代エイヴィヒカイト・カラテを漲らせながらユカリに迫るレン。放たれる必殺のザンシュコウゲキ・ジツの前にユカリはジャスタウェイめいた鉄クズになるばかりである!
蓮「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
紫「ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!ンアーッ!」
レンの非人道能力、涅槃寂静・終曲の時間停滞が無慈悲にもユカリに降りかかる!ナムアミダブツ!何たる非道!おお、メルクリウスよ!あなたは寝ておられるのですか?
蓮「ハイクを詠め、カイシャクしてやる!」
紫「アドルフ=サン 大好きでした インガオホー・・・サヨナラ!」
無慈悲なレンのギロチン・ジツの前に哀れユカリはゾフィーめいて爆発四散!ナムサン!



※上記のやり取りはあくまでイメージです。

結果は無残にも大惨敗。それまでなまじ通用していた土下座も怒りに燃える蓮の前には通用せず、あっさり斬首されてしまう。
なお、最期の言葉は秘封倶楽部のマエリベリー・ハーンを想起させるものであるが、紫と彼女が同一人物であるとは明言されておらず、これが最期に本心から出てしまった助けを求める声なのか、単に錯乱しただけなのかは読者の判断に委ねられることとなった。

豊姫の殺害やヒーロー組壊滅の間接的要因になるなど下手なマーダーよりも甚大な被害を振りまいていたが、後半はその報いを受けるかのごとく悲惨な目に遭い続けてきた彼女。
原作では主人公寄りな立場にある彼女がここまであくどくなった理由については、友好的な知り合いが霖之助くらいしかいなかったこと、敵意を持っていた綿月姉妹が揃って参戦したこと、人を下に見る態度が最後まで抜けなかったことなどが挙げられる。
せめて霊夢や幽々子といったキャラが参戦していればもうちょっとまともな対主催になっていたとも予想されているが、結局は後の祭りでありどうしようもない。
余談であるが、紫の死後にアドルフが唯一彼女の死を悼み、墓まで作ってくれているという事実がある。
最後に残った理解者が、よりにもよってあれだけ見下していたアドルフ一人きりだというのが、このロワにおける紫の行動を如実に表していると言っても過言ではないだろう。

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最終更新:2014年07月17日 22:26