【名前】陸奥九十九
【出典】修羅の門
【性別】男
【年齢】20ごろ
【名ゼリフ】「陸奥圓明流千年の歴史に、敗北の二字は無い……よ」
      「もしも……あんたらの世界に陸奥を名乗る大馬鹿が現れたら、手助けしてやってくれ……」
【支給武器】九○式竜騎兵甲@装甲悪鬼村正、包帯@邪気眼コピペ

【本ロワでの動向】

 千年もの間伝承されてきた殺人拳『陸奥圓明流』の正統継承者であり、戦いの中に生き続ける陸奥という名の修羅の末裔。
 修羅の門最終話から第弐門までの空白期からの参戦。修羅としての性はバトルロワイアルという場でも変わらなかったが、「自分よりも強いかもしれない者との戦い」以外には全く興味の無い男なので、それなりの正義感を持ち合わせていることもあり行動スタンスは対主催よりとなっていた。
 登場話『レベルを上げて物理で殴ればいい』では七夜志貴上条当麻と遭遇。七夜の人外との戦いの為に練り上げられた、陸奥の千年の歴史を通しても未知の体術に修羅の血が騒ぎ、互いに殺すつもりで挨拶代わりの軽い手合わせをする。その光景を見た上条当麻が2人が殺し合いに乗った人間だと思って仲裁しようと出て来たのだが、邪魔だとばかりに七夜と即席の連携で追い返す。
 思わぬ横槍によって戦いが中断されてしまった、そこから続く次の話でその場にミスター・ブシドーが現れる。九十九の戦う姿に修羅道を見たブシドーが同行を願い出て、九十九もあっさり了承。そのまま流れで九十九が七夜も誘うとそちらも思いのほかあっさりと了承したので、殺し合っていた2人が別に説得されたわけでも仲裁されたわけでもなく、即座にチームを組むという珍しい事態になった。
 チーム結成時に支給品の確認で、七夜が陸奥の短刀を持っていたのだが「元々自分では持っていなかったから、お前が持っていてくれ」とそのまま七夜に預けている。仮にも伝承者の証である由緒正しい品なのだが、自分の代で陸奥を終わらせようとしている九十九には関係の無いことだった。
 この3人は修羅チーム(若しくは和風厨二チーム)と呼ばれ、意外と息もぴったりだった。九十九と七夜の妙に達観した物言いでの会話にブシドーが感銘を受ける、ブシドーの独特のノリに九十九と七夜は一切ツッコミを入れずそのまま乗っかる、など、良くも悪くも息がぴったりだった。
 ミスター・ブシドーがブシドー・スペシャルで地縛神-コカパク・アプをフィールド魔法領域から強引に押し出した時には素直に感嘆の声を漏らしていたが、同時に自分自身の肉体を晒さずに戦う姿に不快感に近い違和感を覚えていた。

 『その名は東方不敗』で巨大ロボット『デモンベイン』を圧倒する人間の姿を目撃し、ブシドーのガンダム発言に乗っかりながらも修羅の血が騒ぎ現場に急行。
 デモンベインが叩きのめされる一部始終を見届けた後、クラウザーさんによるデモンベインレイプの横で、東方不敗マスター・アジアと対峙する。
 対峙しただけでも伝わる東方不敗の強さに惹かれ一対一での戦いを望んだが、巨大ロボットを生身で圧倒するなど人外に違いないと七夜も無理矢理そこに加わり、不服ながらも七夜と共に東方不敗に挑むことになる。
 東方不敗の超人的な――文字通り人の領域を超えたとしか思えないほどの圧倒的な力を、九十九は東方不敗からの一撃一撃に痛感する。だが、東方不敗の放つ武術の技の冴えや虎砲の一撃に痛む姿を見て、東方不敗もまた人間であると確信し、己より強いかも知れぬ者との戦いに修羅は静かに笑みを浮かべる。
 七夜が放った奥義『極死・七夜』によって生じた隙を突き、奥義『無空派』を叩きこみ、東方不敗を撤退へと追い込む。その一撃に確かな手応えを覚えながら、九十九は東方不敗との再戦を楽しみにしていた。
 そのまま、途中からブシドーと共に戦いを観戦していたカズマ・アーディガン東風谷早苗と合流。独特の天然トークに早苗という明白なボケ役とカズマというツッコミ役を加え、これまでとは違う賑やかなチームとなる。
 だが、自らの肉体での戦いを至上とし巨大ロボなど不要とする九十九と七夜によって、早苗との間に決定的な見解の相違が生じてしまう。また、強敵との闘いの為に時に自らの命すら進んで危険に晒すと断言する九十九やブシドーの信念は、何よりまず生命を大切にする宇宙の男、カズマに危険視される。
 結局、早苗・カズマ両名とは敵対こそしないもののすぐに行動を別にすることになる。

 そして、東方不敗との再戦が叶わないまま、陸奥は最後の戦いの時を迎える。
 東方不敗と同様に人類抹殺を目的に掲げるセフィロスとの戦い。純粋な身体能力や技巧面ならば五分だったが、魔法と特殊な力を宿した剣という九十九からすれば超常の力により、七夜やブシドーと共に戦いながら徐々に追い詰められていく。だが、そんな理不尽とも言える苦戦の中でも、九十九は、陸奥は、笑っていた。
 腹を剣で貫かれ、セフィロスも不破北斗やレオン・グラシエーロ、そしてケンシン・マエダと同じ、自分を殺せるほどに強い男なのだと確信した九十九は、四門を開ける決意をする。
 その直前に、こうして自分が完全な異世界の存在と戦っているのなら、異世界でも自分のような大馬鹿が自分のように戦っているかもしれない。そう思った九十九は、七夜とブシドーに元の世界で陸奥に会ったなら助けてやってくれと頼み、剣を強引に腹から引き抜いて四門を開放し、単身セフィロスへと突貫する。
 身体能力のリミッターを外したことにより物理的に3つの残像が発生するほどの超スピードでセフィロスを撹乱。そのままセフィロスの背後を取り、まるで猛禽が獲物を捕らえるように両足でセフィロスの首を極めて、全身を捻って投げ、地面に叩きつけると同時に額に肘を叩きこむ――四門の一、朱雀。
 しかし、セフィロスは朱雀を受けて尚も立ち上がり、満身創痍の九十九にトドメを刺そうと刃を向ける。だが、九十九も止まらない。今度は背後に回って自分の足でセフィロスの足を絡め取り、うつ伏せに倒しながら超高速で無防備な首筋に頭突きを叩きこむ――四門の一、玄武。
 四門を連続で叩きこまれたセフィロスは、最早倒れたまま身動きが取れない程に消耗した状態だが、それでも辛うじて生きていた。
 九十九は、四門の反動によってボロボロになった身体で、倒れたセフィロスを見下ろすように立ち――笑みを浮かべたまま、死んでいた。
 陸奥の最後の戦い。その勝敗は、誰の目に見ても明らかであった。

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最終更新:2013年11月30日 23:58