アットウィキロゴ
ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

ローゼンメイデン百合スレまとめ@ウィキ

――禁じられた遊び

最終更新:

rozen-yuri

- view
だれでも歓迎! 編集

  
 自分は病気だ。
 恋の病と言う、今までの私ならばがヘド出そうなくだらない狂言。
 ガタン、と重く古い扉は派手な音を立てて閉まった。
 赤い瞳はその音に振り返り私を見るとニヤリと細くなった。
 目の前に差し出された玩具を見る子供の目、そうでなければ自分の巣に入ってきた獲物を見つけた獣の目。
 そういう嬉しさを含んだ視線だった。最も、子供のような無邪気さはないが。
 胸元の高さにある手すりに両肘をかけ、もたれ掛かる。鋭い視線は私を舐めるように見つめる。
 私は何をしているのだろう。
 今の私を一体何に形容しようか。
 官能的な甘い蜜を吸いすぎた蝶であろうか。
 吸いすぎた事に比例して私の欲望は肥えすぎてしまったらしい。
 心臓の音が耳に纏わりついて離れない。
 今からされることへの期待、今からしてしまうことへの罪悪。
 二つの感情はぐるぐると押し合う。ただ一つ言えることは、そこに理性という二文字はもう消えてしまったこと。
 私は罪人だ。
 だってそうでしょう?私と彼女は言ってしまえばただの他人なのだから。


 ──禁じられた遊び


 銀髪がさらさらと風に揺らされながら夕陽に照らされるのが美しくてつい見入ってしまっていた。
 彼女の前で足を止める。心臓は更に大きく響いた。
 彼女の色素の薄い腕が伸びてくる。ヒヤリ、と腕が触れたのを感じた。
 夕方とは言えまだ暑いこの時期に彼女は何故か死んでいるように冷たい。
 体温が低いのか、もともとそういう体質なのか。
 頬に触れた指先はそのままスルリと落ちると唇に触れた。
 そして顎を持ち上げられたと思うと、瞬間に口を塞がれた。
 指先からは想像できないほど彼女の口腔は暖かく湿っている。
 舌が侵入してくると、口内を貪られた。
「んっ…」
 彼女の肩をすがるように抱いた。
 散々口内を弄ぶと、彼女はゆっくりと口を離した。
 舌を見せつけるように出し、口端は吊り上がっている。
 こんなことで息が乱れてしまう自分を恥じているときついくらいに抱き締められた。
「また来たのぉ?」
 吐息混じりの艶っぽい声で耳許に囁かれ、ゾクリと背中が震えた。

「何されるか分かってるんでしょう?」
 彼女の腰辺りのカーディガンをぎゅ、と掴む。それから、おずおずと頷いた。
 くす、と彼女が鼻で笑うのが聞こえた。自分でも愚かなことは分かっているが、人に笑われると恥ずかしくて堪らない。
「お馬鹿さぁん」
 いつもの軽口を聞くと心なしかほっとする。
 嫌われてないことがそこから悟れるからだ。
 彼女は私の前髪をかき上げると額にキスをくれた。
 それだけで頬を真っ赤に染める私を見て、再び鼻で笑うと、頭をくしゃりと撫でた。
「真紅」
 彼女の声が私の名を紡いだ。
 もっと。
 そうしてくれなければおかしくなってしまいそう
 その声で、その指で、その目で、その全てで。
「大好きよ」
 私を犯して、私を侵して。

 そこは私達以外いない。
 授業もないのに学校に残ろうという発想はほとんどの生徒はなかったし、まして屋上に顔を出そうという生徒はいない。
 完全に私達の、二人の世界と言って良かった。
 彼女の指が荒々しく私の中を犯す。そうされると、もうどうしようもなくなる自分が情けない。
「あ、…っく…ふぁぁっ、んんんっ」
 彼女はそんな私を見て、また嫌な妖しい笑みを浮かべる。
 それに反発してしまおうとする自分もいる。でも、そんな気持ちは極少数である。
「皆が見たらどう思うでしょうねぇ?」
「や、…あっ、…ひゃぁあっ」
「学園一の優等生がこんなに淫乱だなんて」
「やぁぁ…言わな、でぇ」
 ぶるぶると首を横に振る。私は淫乱なんかじゃない。
 臭い言葉と分かっていて、敢えて言うならば。
「あ、なた…だけっ…ひゃぁっ」
 求めるように腕を伸ばせば答えるように体を沈めてくれた。
 そのまま彼女の背中にすがる。泣いているのがバレないように。

「あら、嬉しいじゃなぁい」
 ふふ、と妖しげに彼女は笑う。耳にちゅ、と音を立ててキスをされた。
「ね、ねぇ…」
「ん?なぁに?」
 肩に埋めていた顔を上げ、数ミリの距離まで近付ける、
「呼んで、…名前、…いっぱい…」
 乱れる呼吸の合間でやっとその要求を伝える。
 彼女は意外そうに目を丸くしたが、やがて細めた。
「真紅…」
「んっ、…」
 彼女の声と連動してピクリと体が跳ねるのが分かる。それに感じてしまっているのだ。
「可愛い真紅。大好きよぉ」
「や、…あっ…すいぎ、」
 中の指が早さを増す。ヒクヒクと下半身が震えているのが自分でも分かる。

「私も呼んで?」
「すいぎ、ん…とぉ…」
「そう…もっと」
 浮わついた意識の中で彼女の名前を何度も紡いだ。彼女もまた私の名を紡ぐ。
 嗚呼、神様。貴方が本当に存在するならば、どうぞ私の罪を許してください。
「真紅…!」
「っ…水銀燈…!」
 今、この時、彼女が私だけを見ているこの時だけ、私の頬を伝う涙が渇くまで。
 彼女は私だけのもの、という傲慢な考えを。

終わり
 

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー