「全く、蒼星石は甘えん坊ですね」
自分の半身なのに、自分とは何処か違う良い香りが鼻をくすぐる。暫く逢っていない内に、こんなにも印象は変わるものだろうか。
「今日は、誘ってくれてありがとう」
「ふふ、どういたしまして」
「久々に逢えて、嬉しかったよ」
優しい表情で笑う蒼星石。けれど、少しだけ寂しそうなものだった。
夢のような時間は、もうすぐ終わってしまう。明日からは、再び仕事だらけの生活に戻ってしまう。それよりも、蒼星石とまた離れる事になる。
「……そんなの…嫌ですよぉ……」
「え…?す、翠星石…?」
「蒼星石と離れ離れになるなんて、嫌ですよぉ!」
今度は翠星石が蒼星石を抱き締める形になった。あまりにも勢いが強すぎて、受け止めた蒼星石がよろめいた。
「……決めたです」
「な、何を?」
「今の仕事、止めるです」
「なっ…何言って…!」
「だから!ずっと蒼星石の側にいたいですぅ!」
翠星石の叫びに、蒼星石は何も言えなかった。
自分だって、翠星石と一緒にいたい。ずっとずっと、抱き締めていたい。けれど、翠星石に迷惑がかかるのではないかと、不安だった。
「蒼星石ぃ……好きですぅ……」
「! で、でも…僕達は…!」
「駄目…なんですか…?」
言い返そうと思っていた。けれど、唇からは言葉は出なかった。温かいものに、塞がれて。
「……っ…は…」
「……一緒にいるだけでも、駄目ですか?」
もう蒼星石に否定する事は出来なかった。翠星石の意思の強さに自分が折れてしまったから。
そして何より、自分もそれを願ったから。
「…僕も、一緒に…いたいよ……!」
「ずぅっと、一緒ですぅ……!」
二人の唇は、再び重なった。
end
翠星石「おいしいですぅ♪」
蒼星石「あっ!それは僕が楽しみにとっておいたかき氷ブルーハワイ!」
翠星石「えっ?ご、ごめんですぅ」
蒼星石「ぐすん」
翠星石「・・・蒼星石こっちむくですぅ」
蒼星石「なに・・はむっ!?」
ちゅっ、ちゅるちゅる
翠星石「どうでした?かき氷翠星石味は?」
蒼星石「僕はあのシャクシャクの食感を楽しみにしてたのに・・・」
翠星石「こ、これは本格的に拗ねてるですぅ・・・」
翠「あ゛ぁー…暑いですう゛ぅ…」
蒼「翠星石…そこどいてよ、僕に風が当たらないじゃないか」
翠「いやですぅ、扇風機は翠星石のものですぅ」
蒼「僕だって暑いんだよ、どいて」
翠「翠星石だって暑いですぅ!蒼星石はうちわで我慢してろですぅ」
蒼(暑さもあってイライラ)「あぁ!もう、どいてってば!」
翠「あっ、やめるです、ここは意地でも譲らないですぅ!」
蒼「そこをどくんだ、翠星石っ!」
翠「扇風機は翠星石のものですぅ!」
―喧嘩を始めて10分後―
蒼「はぁ、はぁ…はぁっ…」
翠「はぁ、はぁ…はぁっ…」
蒼「…はぁ…はぁ……あ…暑い……」
翠「こ、こんな暑い中…喧嘩なんか、やってる場合じゃ…なかったですぅ…」
蒼「は、はは…翠星石、汗だくだね…」
翠「ふ、ふふ…そういう蒼星石だって、顔…真っ赤です、よ…?」
蒼「はははは…」
翠「ふふふふ…」
翠「何作ってるですか、蒼星石?」
蒼「今日暑いからさ、冷やし素麺でもどうかなって思って」
翠「素麺…それはいいですね、流石翠星石の双子の妹ですぅ!」
蒼「ただ、麺を湯がいてると暑くて暑くて…」
翠「(そ、蒼星石の汗…ジュルリ)じゃあ早速素麺プレイですぅ!」
蒼「…翠星石…?今何だって…?」
翠「素麺プレイですぅ…」ペロリ
蒼「ひゃっ!?す、翠星石!?」
翠「んふふ、今の蒼星石…汗だくで、とってもセクシーですぅ」
蒼「や、やめてよ翠星石、お湯が…!」
翠「それが素麺プレイですぅ。麺を湯がきながらするのが醍醐味なんです!」
蒼「ええ!?ちょ、待っ…あっ、やめ…!」
翠「ひひひ、胸はおっきくなってるですかね…?」モミモミ
蒼「ふゎぁ!す、翠星石、いい加減に…」
翠「ホラ、いいんですか?ふきこぼれちゃうですよ?」
蒼「え?あっ、まずい!」
翠「フヒヒ、隙ありですぅ!」サワサワ
蒼「やあぁっ!ア、アソコは…だ、め…あぁっ」
翠「ホレホレ、こっちも混ぜないと麺が固まっちまいますよ?」
蒼「はぅ…ん…ぅうっ…」
翠「くぅ~素麺プレイ最高ですぅ!」
無論、翠星石は昼飯(素麺)抜きになったのは言うまでもない
<終わり>
翠「オリンピック始まったですね!」
蒼「そうだね、日本応援しなきゃ!」
翠「オリンピックと言えば、スポーツですぅ」
蒼「?…まぁそうだね」
翠「という訳で、2人でレスリングをするですよ!」
蒼「はぁ!?ちょっ、何でそうなる…って組み伏せないで、痛い痛い!」
翠「ひっひっひ、隙あらば急所攻撃ですぅ!」
蒼「ふぁっ!?い、いきなり胸揉まないで…んんっ…」
翠「ほらほら、もっと喘ぐですぅ!」
蒼「うぅっ!…き、君だって…!」
翠「ひゃあぁ!?な、なな何胸揉んでやがるですかぁ!」
蒼「さっきまで君もしてたじゃないか、攻守逆転だね、翠星石」
翠「くぅ…絶対負けねーです…こうなったら…」
蒼「んああぁぁっ!…そ、そこは…んうぅっ!」
翠「下のお口こそ、最大のウィークポイントですぅ…ふああぁぁ!?」
蒼「ん、くぅ!…き、君だって…そこは、がら空きだよ…ひゃあっ!」
翠「やあぁっ!…う、うるせー…ですぅ…んうっ!」
蒼「はぅ…ま、負けられない…んあぁっ!」
翠「やあぁ…こ、こっちだって、ですぅ…ひゃあぁ!」
蒼「僕達がレスリングしている間に…」
翠「戦争が始まってるなんて…ですぅ」
蒼「翠星石…でも、まだ始まったと決まった訳じゃ…」
翠「死傷者がもう出てるみたいですから、同じようなもんです…」
蒼「翠星石…」
翠「もうアリスゲームのような、無惨な戦いなんて…見たく、ないです…」
蒼「…優しいんだね、翠星石は」ギュッ
翠「そ、蒼星…石…」
蒼「僕達は…ずっと、ずっと一緒だよ?」
翠「蒼星石…!遂に、遂に言ってくれたですね!」
蒼「…うん、僕達はずっと……へ?」
翠「これで蒼星石は翠星石とずっと一緒ですぅ!蒼星石は翠星石のものですぅ!!」
蒼「ちょっ、さっきまで泣いてたのに…!?」
翠「ひっひっひ、あんなの演技に決まってるですぅ(ちょっぴり昔思い出してマジ泣きしてましたけど)」
蒼「そ、そんな…折角心配してあげたのに…」
翠「さて!そうと決まれば早速おっ始めるですぅ!」
蒼「え、それは…少し不謹慎だと思…んうっ!」
翠「いいんです、ここは百合する場所なんですから。
ホレホレお姉さんがおっぱい揉んでやるですよ~?」
蒼「ひゃぁ…や、やめて…翠せ…ふあぁぁっ!」
翠星石「漢方煎じてきたですぅ!のむですぅ!」
蒼星石「うっ、すごいにおい・・・イヤだよ」
翠星石「飲まんとなおらんですぅ!死んでしまうかもしれないですぅ!」
蒼星石「死なないよ大袈裟だなぁ」
翠星石「飲むですぅ!!!!!!!秘儀口移し!!!」
蒼星石「うわぁ」
翠星石「うぇえええ苦いですぅ・・」
蒼星石「うぇえええ苦いよぉ・・」
翠星石「何みてるですか、蒼星石?」
蒼星石「レスリングだよ」
翠星石「へぇー…(これはまたすごい密着する競技ですね)」
蒼星石「うわ、今のすごいや」
翠星石「…(なんか変な気分になってきたですぅ)」
翠「蒼星石の頬を吸ってやるですぅ!」
蒼「ちょ…いきなり何するのさ」
翠「逃げても無駄ですよ~」
蒼「僕の頬を吸っても何の味もしないよ?」
翠「でも、こうしてホイップクリームを塗れば甘くなる不思議!」
蒼「やめてよ、くすぐったいじゃないか…」
翠「蒼星石の頬、甘いですぅ♪」ペロペロ
蒼「…じゃあ、僕は君の唇で試してみようかな?」ニヤリ
翠「んっ…あっ…そうせ…」
蒼「君の唇は甘くて柔らかいね、翠星石」
夜中にふと目が覚めた。
隣にぬくもりを感じて視線を遣れば、そこには愛しい片割れの姿。
いつのまにくっついていたんだろう、
彼女の小さな手が自分のパジャマに触れていて。
それだけで顔がほころびて、自分がどれほど堕ちているかを知る。
そういえば、寝顔見たことなかったな。
毎日一緒にベッドに入るけれど、
意識してしまって以降は何か気恥ずかしくて、背中を向けて寝ていたし。
ソレより前の頃なんて、思い出せもしない。
多分風景くらいに当たり前に思ってたんだろう、あの頃の自分ってなんて無邪気。
でもそんなの、既に過去だ。
今の僕は額を合わせて寝る勇気も無いくせに、
この特権が手放し難くて
いまだ、部屋を別にしようとは言い出せないでいる。
(けど…今、なら)
今の翠星石からは規則正しい寝息が聞こえていて、
きっと薄闇の中、彼女を眺める僕のことなど知る術もない。
調子に乗って、頬を触ってみた。
柔かくて、温かい。ましゅまろみたいだ。
少し引っ張ってみると翠星石が眉を寄せて、まつげがちらちらと揺れた。
ふっくらとした唇が少し開いて、言葉の欠片が零れたけれど
意味を捕まえる前に、また眠りの底へと落ちていく。
僕と彼女は同じ顔のはずだけど、
こうして見ると信じられないくらいに別の生き物だった。
だって翠星石はあんまりにも、可愛くて。
(…眠り姫だ)
そう思ってしまったらもう、止められなかった。
体重をかけないように気をつけながら、そっと彼女に顔を寄せる。
初めて重ねた唇は本当に、ほんとうに柔かくて。
(なんか…甘かった、かも)
離れてすぐに足りなくなって、もう一度、
今度は深めに口付けた。
やっぱり甘い。お菓子の甘さとは違うけど、なんていうか。
…これ、中毒になる。
ゆっくりと、元の位置に戻って目を閉じた。
顔が熱い。
(やっぱ、部屋は別にするべき、かも…)
こんな熱いままじゃ、明日熱出すかもしれない。
そんなことをボンヤリと、思った。
翠「蒼星石ぃー、朝ですぅ、起きるですぅ」
蒼「うーん…くー…」
翠「きぃー!!今すぐ起きねば裸にひんむいて全身なめまわすですよー!!」
蒼「すー…すー…」
翠「…」
翠「今日はたくさん遊んでくれると約束した筈ですぅ、蒼星石ぃー」
蒼「すー…」
翠「ひどいですぅ…」
蒼「すー…」
翠「お医者さんごっこでもしますかね…はーい、脱がしますよー、手術ですよー」
翠「むむっ、これはいかんですぅ!!胸が無いですぅ!」
蒼「…」
翠「こ、股間も調べんといかんですねこれは」
蒼「…」
翠「フ、フヒ、フヒヒ」
「むむっ、これはいかんですぅ!!胸が無いですぅ!」
「…すー…」
未だ眠り続ける妹の胸囲を見て、姉はとんでもなく失礼な事を言った。
「胸が無いのは大変です……だったらおっきくすれば良いですよね!」
どうすればそんな結論にたどり着くのか。翠星石は無防備な胸を掌で包んでみた。
「………柔らかい、ですぅ……」
予想以上にそれは柔らかかった。大きく揉む程は無いので、小さく、小刻みに揉み始めた。
「…ん…っ…」
「……あ、」
暫くすると、控え目な胸の中心部分が主張を始めた。
「…………」
親指で優しくつついてみると、ピン、と立ち始めた。と、同時に甘い声が聞こえた。
「………………」
翠星石は、ニヤリと笑った。そして――突起を思いきり抓んだ。
「ひぁっ…!?…え…?すい…」
漸く目覚めた蒼星石の唇を、自分の唇で塞いだ。そのまま、舌を絡める。
「んぅ……んんっ…!」
舌を絡めている間にも、胸の突起への刺激は続いた。
どれくらい時間がたっただろうか。少し苦しくなったので、唇を離した。顔を赤くして、必死に酸素を補おうとする蒼星石の姿は、艶めかしかった。
「……大丈夫です。優しくしますから」
うっすらと涙を浮かべる蒼星石の瞼に、口付けを落とす。手をゆっくりと下に伸ばして、びしょ濡れであろう秘部に指を
さて、出かけるか
女生徒「ねぇねぇ翠、もう知ってる?」
翠星石「へ?何をですか?」
女生徒「えー、知らないの?蒼ちゃんがね○○先輩に告白されたんだって」
翠星石「な、なんですとー?!」
女生徒「それでね、OKしたんだって!」
翠星石「なん・・・です・・と・・」
女生徒「さっき、廊下で楽しそうに話してる2人見ちゃった」
翠星石「お・・・・お・・・」
下校時間
翠星石「・・・蒼星石・・・一緒に・・・帰ろうです・・・」
蒼星石「あ、翠星石。ゴメン、僕今日用事があるんだ。先に帰ってて」
翠星石「・・・そう・・・ですか」
翠星石「蒼星石の純潔が奪われてしまうです・・・早くなんとかしないと・・」
完
朝ですぅ
蒼星石、起きるですぅ
起きねば舌をねじ込むですよー
「んんー…」
「ほら、蒼星石…。起きないと本当に舌ねじ込んじゃうですよ?」
「…むにゃ……」
「………起きない…ですか………………ニヤリ」
「わひゃぁっ!?」
「おはよーですぅ、蒼星石」
「お、起こす時は普通に起こしてよ!…もう…」
9月13日、翠星石は朝から慌てていた。
「遂にこの日が来ちまったです!今日は大地震が来て、日本終了するかもしれないですよ?!」
「ジュセリーノの予言のことかい?」
蒼星石が尋ねると、翠星石は怯えた表情で訊き返す。
「そうです…。蒼星石は怖くないのですか?」
「僕はその手の話は…」
蒼星石がそう言いかけた時、ガタガタと音がして急に部屋が揺れ始めた――。
「はわわわ…。た、大変ですぅ!本当に地震が来たですよ!!」
驚いた翠星石は蒼星石の腕にギュッとしがみつく。
「落ち着いて、翠星石。そんなに激しい揺れ方じゃなかったから、きっと大丈夫だよ」
蒼星石は翠星石に言い聞かせながらテレビをつけて、震度を確認した。
「ほら見てごらん、翠星石。大きくても震度3だから被害もないと思うし、大丈夫だよ」
「でも、これは前兆かもしれないですよ?もしかしたら、この後に大きいのがドーンと来るかも…」
不安が拭いきれない翠星石は更に強く蒼星石の腕を握りしめる。
そんな彼女を見た蒼星石が苦笑いしながら言った。
「これじゃ、どっちがお姉さんだか分からないね」
その言葉を聞いた翠星石は直ぐ様反撃に出る。
「なん…だと…ですぅ!こう見えても翠星石は、お姉ちゃんなのですよ。
今度地震が来たら、ちゃんと蒼星石を守ってやるです!お前の為なら、例え火の中・水の中ですぅ!!」
「うん。ありがとう、翠星石――」
ムキになって話す自分の姉が何だかとても可愛らしくて、蒼星石は翠星石を優しく抱きしめた。
「今日は僕がこうして君を守ってあげるから、もう少しこのままでいてもいいかな?」
「…まぁ、たまにはこういうのもいいかもしれないですね。
しゃーねぇですから、今日は特別に許可してやるですよ」
そう言って、翠星石は蒼星石の肩に頬を寄せた。
肌から伝わる温かなぬくもり――。
二人はお互いに守るべきものを抱きしめて、しばらく離れようとはしなかった。