ジャラ…ジャラ…
「ん…ぅ…?」
耳障りな金属音で、目を覚ます
同時に、体が動かない事を知る
「えっ──えぇっ!?」
眠りについたのは鞄の中
だけど、ここはとても広い──西洋の貴族がいそうな部屋
シルクのように滑らかなシーツの上で仰向けに寝かされ、鎖の付いた手枷で腕を固定されていた
雪×雛
【御伽噺のように】
「何…これ…」
夢…?
そうとしか思えず辺りを確認するために身を起こそうとするが、
固定された手は全く動いてくれない
「んぅ!?」
顔だけ上に上げてみると、首輪もされている事に気付いた
自分が寝かされているのはベッドのようだが、そこから直接手枷や首輪が出ているようだと理解する
体を動かせない雛苺は、これ以上の情報が手に入らない状況に更なる不安を感じた
「誰か…誰かいないの…」
夢にしては、あまりにもリアルな拘束具の感触
一滴の汗が、額から流れ落ちた
不意に──足下から聞こえる歌声
「おとぎーばーなーしのよ~うな…」
「だっ誰!?」
知らない声
真紅や翠星石じゃない
だけど水銀燈のような冷たい声でもない
例えるなら、空っぽの箱
正の感情も負の感情も、何も含まれていないように思えた
「お目覚めですね」
近くで声がするのに、その主を確認する術はない
「誰!?誰なの!?」
ベッドが少し沈み、その声の主が上がって来た事を伝える
徐々に近づく気配が、恐怖心を煽った
「あなたはだァれ?」
「ひっ!!」
視界に飛び込む氷のような笑顔
右目に生えた白い薔薇
華奢で美しいボディー
スラリと伸びた細い足が胴体を跨ぎ、雛苺を見下ろした
「誰!?」
「あなたはだァれ?」
何度言っても、質問で返される
「ヒナ…は…雛苺…」
「雛苺」
「ローゼン…メイデン…第六…ドール」
「…違う」
「えっ…?」
「違います…桃薔薇のお姉様…」
先程までの笑顔が消え、雛苺の上に座った
「今はローゼンメイデンなんかじゃない」
「え…?」
「私の世界のお姫様…フフフ」
「ひ…め…?」
何が言いたいのかわからない
「どうして…ヒナは…こんなところにいるの…?」
「それを聞いて…どうします?」
「…あなたが…」
「そう…私が連れて来た…」
「なら…どうしてこんな事を…するの…」
そう言うと、口を少し釣り上げ、歪んだ笑顔を作り雛苺を見る
「御伽噺をご存知ですか?」
「おと…ぎ…」
そう言われても、どのおとぎ話かわからない
「お姫様が悪者に捕まり、王子様に助けられるお話…」
「…」
のりが読んでくれた本に、そんな話があったかも知れない
「ありがちなお話…ハッピーエンドなお話…」
「…」
「子供に聞かせるには、綺麗な部分だけに留めておかなければなりませんね」
「…何が言いたいの…なの…」
「捕まってる間、お姫様は何をされたかわかりますか?」
「えっ?」
「一国の姫でも、外へ出れば一般人。敵国ならば奴隷以下…」
"きっと陵辱の限りを尽くされたでしょう"
「陵…えっ───」
「このように」
ドレスの襟を掴むと、力いっぱい引き裂いた
「やっ…いゃぁぁぁぁぁ!!」
「クスっ…いい声…」
暴れても、手枷が虚しい金属音を奏で、首は絞まる一方
「ゲホッゲホッ!!」
「暴れない方が、身のためですよ」
その声には、殺気にも似た感情が混ざっていた
晒け出された上半身
隠すモノがない胸の突起に噛み付いた
「痛っ!!痛い!!」
「痛いでしょう?」
乳首を味わいながら、左手をズロースの中へと侵入させ、
湿ってすらいない割れ目にムリヤリ指を挿入する
「痛っ…あっ!!」
「どっちが…痛いですか?」
仰け反る事で首がさらに絞まり、三重の苦痛が雛苺を襲う
「あっぁあぁぁ!!」
「紅薔薇様に抱かれてる時は…いつも甘い声をお出しになられてるのに」
「か…はっ!うぁぅっ!!」
「どうして私には聞かせて頂けないのですか?」
「あっ…ぅ…!」
「…もう意識が飛びそうですね」
攻めから解放された雛苺は、既に息をするのがやっとの状態
元より抵抗はできないが、最早する気力も意志も喪失していた
「最後ぐらいは気持ちよくなっていただきたいです」
ズロースを剥ぎ取り、力の入ってない足を開かせる
そして股の間に入り、雛苺の秘部に何かをあてがった
「…?」
「いきますよ」
「…!!ぃ──ぁ─っ!!」
それは指よりも遥かに太く長く、未だに濡れていない雛苺の性器を入り口から奥まで一気に貫く
「うっ…くっ…!!」
「どうですか?」
無遠慮に抜き挿しを繰り返す
快楽など言うまでもなく皆無
しかし防衛本能からか、腰を打ち付けられる度に、僅かな湿り気を帯びてきた
「感じているのですね」
「あっ…あぐっ…」
それを感じてると勘違いする雪華綺晶
彼女には呻き声すら喘ぎ声に聞こえていた
「フフフ…可愛い」
「うぅぅっ!?あがっ…!!」
雛苺の首を軽く絞め、絶頂へ向けスパートをかける
「我が子を身ごもってもらえますね?」
「んぅ…ぐ……!!」
「あはっ…も…ダメ…」
どぷっどぷっどぷっ…
雛苺の胎内に勢い良く精が放出される
「ぜぇ…ぜぇ…」
「フフ…フ…まだ出る」
「熱…ぃ…」
「…できれば膣出しを嫌がるような素振りを見せて欲しかったのですが…そんな余裕もなさそうですね」
射精が終わり、引き抜いても雛苺の表情は虚ろなまま…
瞳に光が宿っていなかった
「…世の中ハッピーエンドばかりではありません…」
「…助けて…」
「助け…即ち王子様が来ても、この状況でハッピーエンドと言えますか?」
「真紅…助けて…真紅…」
「答えはNO。これはそういうお話です」
だから私のお姫様になってください
それが唯一のハッピーエンド
そうでしょう?…フフフ
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