まだ少し肌寒さの残る春の夜。
どこまでも漆黒の闇が続いていて、世界には僕たちしかいないのではないかという錯覚を起こす。
「意外に簡単でしたね」
足を海に浸す彼女がぽつりと呟いた。
立ち入り禁止区域の海に訪れた。立ち入り禁止、と言っても夏以外だけの話。
簡単な柵にしか覆われておらず、飛び越えることは簡単だった。
「そうだね」
海に行きたい、と言った彼女の意図は読めないが、久々に二人での外出だった。
「あまり奥へ行くと危ないよ」
いつの間にか膝上まで浸かっている彼女に声をかけたが、それを気にせず彼女は奥へ向かう。
「翠星石!」
浅瀬とは言ってもいきなり深くなる可能性だってあるのだ。
腕を強く引くと彼女はその力に従い、僕の胸に飛び込んできた。
思わずそのまま抱き締めてしまったが、屋外でこんな風に触れあったことはない。
「蒼星石…」
彼女の誘うような呼び方に顔を見つめると、唇を塞がれた。
「大好きですよ…」
そう呟いた彼女は今にも消えてしまうのでは、と錯覚させるほど美しかった。
──母なる海よ
「い、たい…です」
岩肌を背にした彼女が辛そうに呟いた。
「ごめん…」
そう言いながら彼女の体を引き、岩肌に手を付けるような体勢にしてやる。
「ひ、あぁっ…」
後ろから抱き締め、柔らかい胸を揉みしだく。
体を密着させているので、彼女の震える動作が緻密に分かる。
「やぁっ…あ、んっ…」
下着の中に手を滑らせ、膨らみを直に触る。突起の部分はすでに硬く自己主張をしている。
「いつもよりイイの?」
「んっ…ちが、」
「外だから?」
「ひゃぁぁっ…」
突起を強く摘むと、体が大きく跳ねた。ふるふると首を横にふる動作が可愛らしい。
ちゅ、と音をたててうなじに口づけ、所有印を残す。自分のものだと、示す為に。
「ねぇ、外でするのってどんな気分?恥ずかしくてたまらない?」
少し虐めたくなってそう問えば、強く頭を振った。
「や、やぁあっ…」
「恥ずかしいと感じちゃうもんね?すごい濡れてるんでしょ?」
ミニスカートをたくしあげ、下着の上からなぞれば既に湿っている。
「外なのにこんなに濡らしちゃって…いや、外だからかな?」
ぐりぐりと下着越しに突起の部分を攻めてやるとびくびくと背中が震える。
「ひ、やぁっやめ…そうせ、」
首を少し伸ばし、形の良い耳を甘く噛むと、叫びのような声が上がった。
「えっち…」
「あっ、あぁぁぁぁっ!」 吐息混じりに耳許で呟けば、びくびくと腕の中で痙攣した。
ガクンと膝が折れそうになったのを受け止めてやる。
今までより甲高い嬌声が上がったと思うと、まだびくびくと少し震えている。
「イっちゃった?」
「あぅ…」
目に涙をたくさん溜めて、恥ずかしそうに瞳を閉じた。
「でも、まだだよ?」
愛液だけではない湿りの含んだ下着を見せつけるように下ろす。
「や、やぁ…そう、せ、せきぃ…」
首を振って視線から外そうとする彼女の耳をペロリと舐めた。
「だめ、ね。ちゃんと見てて」
体で彼女の体重を支えながら、彼女の片足を大きく持ち上げ、岩肌にかけた。
「やっやぁぁ!…や、ですっ…そ、蒼星石ぃ!」
「ちゃんと見て?君のここがどれだけやらしいか」
支えながらは大変だったが、そこは何とか踏ん張る。
手を伸ばし、彼女のそこへいきなり指を二本差し込む。
「ひ、ひやっ…あぁぁぁっ」
「二本も入っちゃったね」
さも楽し気にそう言うと彼女がきゅぅ、と指を締め付けてくる。
「こんなにくちゅくちゅ、言わせちゃって…」
回りが静かなので彼女の声と粘膜質の音だけが響く。
「そ、そうせ…や、やぁぁ…あ、あぅっ、んっ」
中の質量を増し、動きを強く早くする。同時に突起にも愛撫を加える。
「や、やぁあっ…ひっぁぁあっ…だ、だめっ、そうせ、…っひぃ」
ひくひくと下半身が痙攣し始めた。達するまで時間の問題だ。
「翠星石…」
名を呼ぶと、虚ろながらこちらを振り向いた。深く口づけをし、互いの唾液を交換する。
「っん、ひ、あっ…あぁぁぁぁぁあっ!」
彼女が達したのと同時に、僕の体力も切れ、二人で砂浜に寝転んだ。
「砂だらけですぅ…」
「ごめん」
僕が倒れてしまったために、彼女の体──おも荷下半身には細かい砂がついてしまった。
しかも汗とか他の湿りで砂がくっつきやすくなっていたらしく、なかなか取れない。
「下着もびしょびしょですし、履きたくないです…」
こちらも汗とか大きな声では言えないもので湿ってしまっている。
「もうノーパンで帰るしかないんじゃない?」
そう提案するとギロリと睨まれた。しかし、それ以外どうしようもないのは事実だ。
「歩いて三分のとこにコンビニがあるです」
「へー」
「コンビニは大概24時間やってるです」
「そうだね」
そこで胸元を捕まれた。
「早く買ってくるですー!!!」
この後、いたずらでトランクスを買って行けば強かに頭を叩かれ、もう一度走らさせられたのだった。
終わり
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