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双子なのに

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 双子、と言うと容姿がほぼ同じというのが一般的なイメージだろう。
 実際、薔薇水晶と雪華綺晶の双子は容姿も良く似ている。
 だけど、自分と翠星石の見た目は双子だと言うのに大分違う。
 これは雪華綺晶と薔薇水晶が一卵性であるのに対し、僕と翠星石は二卵性の双子である事が大きく関係しているのだろう。
 髪型も違うし筋力、性格、服装の好み、オッドアイの左右も違う。
 まあその違いは特に気にしていない。ただ気にしてるのは…。

「翠星石と違って、本当にペッタンコねぇ~」
「…言わないで」

 体育での着替えの時に水銀燈から言われた言葉が、グサリと心を貫いた。

―※―※―※―※―

「はぁ…」

 風呂上りに脱衣場にある鏡に映った自分の裸姿を見て、思わず溜息を漏らす。
 もう高校生活も折り返し地点を過ぎたと言うのに、あまり膨らんでいない胸。
 周りのみんなは中学生に入る辺りから成長し始めたと言うのに、自分のはあまり膨らんでおらず成長する素振りすら見えない。
 だから体育での着替えはいつも憂鬱だ。
 特にずっと貧乳仲間だと思い込んでいた雛苺が、実は意外と隠れ巨乳だったのにはショックで打ちのめされて枕を濡らしたものだ。

「双子なのにどうしてこうも違うんだろう…」

 対して翠星石は水銀燈とまでは行かないが自分と違って胸が大きい。
 食べてる物や生活環境は自分と大差無いはずなのに、双子でどうしてこうも違うのか。
 雪華綺晶と薔薇水晶は双子で結構胸があるのに。

「…っくしゅ」

 寒い。ともかく服を着よう。
 裸で考えててもしょうがない。



 風呂から出て翠星石との相部屋に戻ると、姉であり恋人である翠星石はベッドに座って雑誌を読みながらホットミルクを啜っていた。

「ずい分と長かったですね。長風呂は体にあまり良くないですよ」
「いや…ちょっと考え事しててね…」

 胸の事で悩んでと正直言うのは少し恥ずかしい。
 幸いそれ以上深く問い詰めて来る事は無く、翠星石はそのまま雑誌に目を戻してその隣に腰掛ける。
 それから少し無言の時間が流れた。とは言え、嫌な無言ではない。穏やかな時間を流れる、心地の良い沈黙。

 次第に蒼星石の目線は翠星石の横顔から下がっていき、開けたパジャマから見える胸の谷間へと移っていた。
 自分では無理矢理寄せないと出来ない谷間が、何もせずに出来ている。…正直、嫉妬した。同時に欲情も。
 しばらくそうしているとその視線に気付き、翠星石が微笑んでこちらを向いて来た。
 それも、少し艶のあるような目で。

「どうしたんです?」

 どうした、と聞いてきても答えは分かりきっているだろう。
 持っているカップを取ってローテーブルへと置き、そのまま口付けを交わす。
 優しいキスからそれは次第に大人の物へと変わって行き、舌で唇を叩くと開いて中から舌が伸びてきてお互いのそれが絡み合う。

「ん…ふぁ…んぅ…」
「ふっ…うぅん…」

 舌が交尾のように絡み合い、淫らな水音を部屋に響かせて二人の欲情を更に煽っていく。
 ベッドに押し倒してお互いの唾液を飲ませ合い、抱き合う力を更に強くする。
 何分間、と言う時間が過ぎて息が続かなくなり口を離して息を整える。
 息苦しさと興奮で翠星石の顔は赤く染まり、それがまた愛しい。
 そのままパジャマのボタンを外して前をはだけさせると、白くてたわわな乳房が蒼星石の目に映った。

(…やっぱり大きい…)

 自分とは違って大きい胸。それが愛しく、同時に悔しい。
 手を胸に添えて膨らみを強調させるとその先端を口に含み、強く吸い立てる。

「んぁっ、はぁ…!」

 反対側の乳首を指で抓み刺激し、口に含んだ乳首を舌で転がし甘噛みしてチュウチュウと音を立てて吸う。
 ミルクが出る訳も無いが、その感触が心地良くて甘いように感じられた。

「美味しいよ、翠星石のおっぱい」

 今度は反対側の乳首を吸い始め、唾液で濡れた胸を揉みしだく。
 蒼星石の手の中で形を変える乳房がひどく淫らで、手に吸い付いてくる感触が気持ち良い。

「んぅ…っ! 胸ばっかり…嫌ですぅ…!」

 涙目でいやいやする翠星石の抵抗を無視して更に激しく胸を揉み、口で味わう。
 口で吸いながら引っ張ると歪なラグビーボール状に変形し、口を離すとプルプル震えながら形が戻っていく。
 何と淫靡な光景だろう。そしてその動きが悔しく、更に両手で胸全体を、指で乳首を弾いたり抓んだりして愛撫する。

「そうせ…せき…! 胸ばかり…!」
「胸ばかり、何?」
「も、もう…や…やああぁぁぁ…!!」

 ガリ、と乳首を噛んでやると翠星石の体が仰け反り痙攣を起こした。軽くイってしまったようだ。
 ようやく胸から口と手を離し、果ててしまった翠星石の体を見下ろす。
 胸には乳輪を中心に幾つもの赤い痕が出来ており、唾液でベタベタに濡れている。
 正直胸ばかり重点的にやりすぎたか、と思った。

「蒼星石…」

 翠星石の息がようやく整ってきた頃に名前を呼ばれ、隣に横たわり潤んだ瞳を覗きこむ。

「何?」
「…胸ばっかり攻めて…何かあったんですか?」
「え…」

 図星を突かれて、一瞬うろたえる。目を逸らすと追う様に目を覗き込んできて少し気まずい。

「蒼星石のおっぱい好きは今に始まった事じゃないですが…今日はちょっとしつこかったですよ?」
「嫌だった?」
「…嫌って言ったじゃないですか。それも聞かずに…」
「…ごめん」

 ばつが悪そうに鼻を掻いて謝るが、翠星石の追求は止まらず自分の体に飛び乗ってきた。
 ぐへっ、と変な声が漏れ、更に翠星石は顔を近付けてきて目を覗き込んでくる。

「…正直に話すよ」

 これは正直に言うしか無さそうだ。

「…嫉妬してた。翠星石の胸に」
「私の胸に…ですか?」
「僕の胸は小さくて、翠星石の胸は大きくて…双子なのに何で違うんだろうって…。そう思うと、つい…」

 正直に話すと、それを聞いた翠星石は一瞬ポカンとした表情をしたあと、クスッと笑みを浮かべた。

「そんなの簡単じゃないですか」
「え?」
「だって、蒼星石は私の胸が昔から大好きじゃないですか。えっちするといつも赤ちゃんみたいにチュウチュウって…そうやって昔から刺激され続けてましたからね」
「あ…」

 そう言えば、胸を刺激すると胸が大きくなるという話を聞いたことがある。
 嘘か本当か分からないが、翠星石にそう指摘されると何となく説得力があるように聞こえる。
 もしそれが本当ならば、全て自分のせいだろうか。
 そう愕然としていると翠星石の手が伸びてきて、パジャマのボタンを外されていき自分の胸が露にされてしまった。
 そのまま手が内側に滑り込み、胸に手を添えられ快感ともくすぐったいとも言える感覚が体を走る。

「私は蒼星石の胸が好きですよ。可愛くて…」

 更に今度は顔を近付けてきて、立ち始めた小さな乳首をチュ、と吸われて強い快感が走った。

「んっ…!」
「でももしそれが嫌なら、私が手伝ってあげるです。蒼星石が私にしてきたように…」

 チュ、チュ、と乳首を吸いたてられてその度に電流が流れるような快感が走る。
 その快感に負けて、翠星石の頭に手を添えて更なる口での愛撫を要求してしまう。

「…お願い、するよ…。んっ…」
「了解、です」

 これが本当に効果があるかどうかは、定かではない。
 だが例えそうでも、まあ良いかな、と蒼星石は思った。

終わり

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