阪神ジュベナイルフィリーズ当日
私カランドローネは阪神レース場にくーちゃんの応援にむかうべく予定を立て、
事前に外泊許可を取り、新幹線の往復チケットも購入済みでした
事前に外泊許可を取り、新幹線の往復チケットも購入済みでした
ルドルフさんが視察に行くのに着いていくことで保護者問題もバッチリ解決して、
さああとはレース場に乗り込むだけだ!
せっかくだから横断幕でも作るか!?
とノリノリになっていたのが4日前の話です
さああとはレース場に乗り込むだけだ!
せっかくだから横断幕でも作るか!?
とノリノリになっていたのが4日前の話です
今の私は
「うあぁぁー、出だがっだぁぁぁー」
「くーちゃん、元気出しなよー」
本番3日前、最終追い切り直前に足首を捻挫、あえなく出走取消する羽目になり
当日朝になっても大泣きするくーちゃんを慰める為に美穂寮のくーちゃん達の部屋に居ます……
「うあぁぁー、出だがっだぁぁぁー」
「くーちゃん、元気出しなよー」
本番3日前、最終追い切り直前に足首を捻挫、あえなく出走取消する羽目になり
当日朝になっても大泣きするくーちゃんを慰める為に美穂寮のくーちゃん達の部屋に居ます……
『阪神ジュベナイルフィリーズ:上』
「仕方ないじゃん、別にくーちゃんが集中してなかったとかじゃなくて、
たまたまえぐれてた所が芝で隠れてたんでしょ?」
「グスン、見た目は別に何ともなってなかったんだよね……
それが踏み込んだらズボッと……ううぅ……」
「で、変な角度で踏ん張って捻挫しちゃったんだよね
転倒して大怪我とかにならなくて良かったよホント」
「やっぱり今からでもテーピングして出られないかな?」
この姉、無茶苦茶を言い出しましたよ
「トレーナーさんが何回も言ってたでしょ?
『ジュニアG1の栄光を獲りに行くのは大事だが、
それで競走ウマ娘人生が終わるわけじゃないんだ
これからのアスリートとしての一番の成長期に
禍根を残さないために無茶は絶対にさせない』って」
「でも出だがっだあー」
「ほらほら、顔がすごいことになってるよ
はいくーちゃんティッシュ」
ヂーンと鼻をかむ音が部屋の中に響きます
ティッシュを枕元のゴミ箱に捨てたくーちゃんは、
今度はベッドの上をゴロゴロしながら愚痴りはじめました
「何で私はこうなんだよぉー、メイクデビューでも肝心なところでミスするし、
未勝利戦では正直に言ったら怒られるし、今度はレースに出られすらしないしー」
「はいはい、凹むのは分かるけど大人しく寝てようね、
捻挫もじっとしてれば年明け頃には治るんでしょ?」
「お医者さんはそう言ってたー」じたばた
たまたまえぐれてた所が芝で隠れてたんでしょ?」
「グスン、見た目は別に何ともなってなかったんだよね……
それが踏み込んだらズボッと……ううぅ……」
「で、変な角度で踏ん張って捻挫しちゃったんだよね
転倒して大怪我とかにならなくて良かったよホント」
「やっぱり今からでもテーピングして出られないかな?」
この姉、無茶苦茶を言い出しましたよ
「トレーナーさんが何回も言ってたでしょ?
『ジュニアG1の栄光を獲りに行くのは大事だが、
それで競走ウマ娘人生が終わるわけじゃないんだ
これからのアスリートとしての一番の成長期に
禍根を残さないために無茶は絶対にさせない』って」
「でも出だがっだあー」
「ほらほら、顔がすごいことになってるよ
はいくーちゃんティッシュ」
ヂーンと鼻をかむ音が部屋の中に響きます
ティッシュを枕元のゴミ箱に捨てたくーちゃんは、
今度はベッドの上をゴロゴロしながら愚痴りはじめました
「何で私はこうなんだよぉー、メイクデビューでも肝心なところでミスするし、
未勝利戦では正直に言ったら怒られるし、今度はレースに出られすらしないしー」
「はいはい、凹むのは分かるけど大人しく寝てようね、
捻挫もじっとしてれば年明け頃には治るんでしょ?」
「お医者さんはそう言ってたー」じたばた
反応がまるっきり子供です
しかし私にはこのくーちゃんを大人しくさせる必殺技があります
「くーちゃん、大人しくしないとジュベナイルフィリーズ見せないよ!」
ピタリ
連続寝返りを止めたくーちゃんは即座にこちらに向き直ると食ってかかってきました
「横暴だ!私にもみんなのレースを見る権利はあるだろう!!!???」
どの口が言うか
「今トレーナーさんがトレーナー室のモニター前整理して、
ソファーに足伸ばして座れるようにしてくれてるから、
終わったら私に連絡くるよ」
「なんで担当の私じゃなくてカランに連絡するんだよー、トレーナーぁ」
わかりやすくヘソを曲げてまたゴロゴロし始めるくーちゃん
まるっきり幼児です
「今の自分の態度が答えだと思うよ……」
くーちゃんの醜い姿に呆れつつ、実は私も大モニターでレース本番が見られるのは楽しみなのでした
しかし私にはこのくーちゃんを大人しくさせる必殺技があります
「くーちゃん、大人しくしないとジュベナイルフィリーズ見せないよ!」
ピタリ
連続寝返りを止めたくーちゃんは即座にこちらに向き直ると食ってかかってきました
「横暴だ!私にもみんなのレースを見る権利はあるだろう!!!???」
どの口が言うか
「今トレーナーさんがトレーナー室のモニター前整理して、
ソファーに足伸ばして座れるようにしてくれてるから、
終わったら私に連絡くるよ」
「なんで担当の私じゃなくてカランに連絡するんだよー、トレーナーぁ」
わかりやすくヘソを曲げてまたゴロゴロし始めるくーちゃん
まるっきり幼児です
「今の自分の態度が答えだと思うよ……」
くーちゃんの醜い姿に呆れつつ、実は私も大モニターでレース本番が見られるのは楽しみなのでした
「カランドローネ君、すまなかったな
この我が儘娘の世話は大変だったろう」
「トレーナー?それ誰のこと?」
「いえいえ、もう生まれてこの方ずっとですから慣れてますよ」
「カラン?なんで否定しないの?」
「そう言ってくれると助かる
放っておくと阪神レース場まで突撃しかねない勢いだったので、君に監視して貰えたのは有難かった」
「トレーナー!?突撃って何?!監視って何?!私どんな風に見られてるの?!」
「今からじゃ間に合いませんしね
さて、先輩方の勝負服ってどんなのなんですかねー、私楽しみです!」
「ううううう、トレーナーと妹が私を無視する……」
この我が儘娘の世話は大変だったろう」
「トレーナー?それ誰のこと?」
「いえいえ、もう生まれてこの方ずっとですから慣れてますよ」
「カラン?なんで否定しないの?」
「そう言ってくれると助かる
放っておくと阪神レース場まで突撃しかねない勢いだったので、君に監視して貰えたのは有難かった」
「トレーナー!?突撃って何?!監視って何?!私どんな風に見られてるの?!」
「今からじゃ間に合いませんしね
さて、先輩方の勝負服ってどんなのなんですかねー、私楽しみです!」
「ううううう、トレーナーと妹が私を無視する……」
うるさく騒ぐくーちゃんを余所に、今から始まる阪神ジュベナイルフィリーズのパドックを眺めます
皆さんどんな姿で走るのでしょうか
皆さんどんな姿で走るのでしょうか
「お、パドック始まったぞ」
「グローリアは14番だったよね、
追込としては外目の方が良いんだろうけど外過ぎても距離走らされるから嫌だよね」
「あ、次パストラル先輩ですよ」
「グローリアは14番だったよね、
追込としては外目の方が良いんだろうけど外過ぎても距離走らされるから嫌だよね」
「あ、次パストラル先輩ですよ」
”続いては2枠3番 パストラル
札幌ジュニアステークス、デイリー杯ジュニアステークスと重賞を2連勝して
無敗のままでジュニア級女王の座を狙います
現在支持率一番人気です”
札幌ジュニアステークス、デイリー杯ジュニアステークスと重賞を2連勝して
無敗のままでジュニア級女王の座を狙います
現在支持率一番人気です”
以前も思いましたがパストラル先輩はやっぱり存在感が違います
真っ白な細身のシルエットのスーツ姿に足元はシャープな黒の革靴
タイトなベルトで折れそうな程細いウエストラインを強調しつつ
ジャケットのボタンは止めずに中の淡い紫色のシャツを見せ付けて、
スーツの裏地もこれまた色調違いの淡い紫色でキメています
襟元から覗く瞳と同じエメラルドグリーンのネクタイをピシッとタイピンでとめて、
スーツの胸ポケットには真っ赤な薔薇のような色のハンカチを差しています
タイトなベルトで折れそうな程細いウエストラインを強調しつつ
ジャケットのボタンは止めずに中の淡い紫色のシャツを見せ付けて、
スーツの裏地もこれまた色調違いの淡い紫色でキメています
襟元から覗く瞳と同じエメラルドグリーンのネクタイをピシッとタイピンでとめて、
スーツの胸ポケットには真っ赤な薔薇のような色のハンカチを差しています
全体的に派手なんですがトーンとしてはシックに決まっている、
どこの映画スターですか?と言いたくなるような勝負服です
どこの映画スターですか?と言いたくなるような勝負服です
「うわあ、パストラル先輩凄い似合ってますけどすっごい遊び人っぽいですね」
「カラン、もうちょっと言葉を選ぼう?」
「中学生が言う台詞じゃないと俺は思うんだが」
くーちゃんどころかトレーナーさんにまで苦言を呈されてしまいました
これはいけません
「カラン、もうちょっと言葉を選ぼう?」
「中学生が言う台詞じゃないと俺は思うんだが」
くーちゃんどころかトレーナーさんにまで苦言を呈されてしまいました
これはいけません
「そー言えばパストラル先輩なんで今月殆ど練習コース走ってなかったんですか?
そのせいで私パストラル先輩はこのレース出ないと思ってたんですが」
「ああ、姐御が言ってたな、本来出さない予定だったとか」
くーちゃんのトレーナーさんが言うには、
グローリア先輩達と戦いたくて前のレースから中4週間でもこのレースに出たがったパストラル先輩と、
ジュニア級の間は中2カ月は開けたいトレーナーさんの意向がぶつかり、
妥協案として本来怪我人が使う温泉療養施設に1週間泊まり込んで疲労を抜き、
その後はプール中心で調整していたそうです
そのせいで私パストラル先輩はこのレース出ないと思ってたんですが」
「ああ、姐御が言ってたな、本来出さない予定だったとか」
くーちゃんのトレーナーさんが言うには、
グローリア先輩達と戦いたくて前のレースから中4週間でもこのレースに出たがったパストラル先輩と、
ジュニア級の間は中2カ月は開けたいトレーナーさんの意向がぶつかり、
妥協案として本来怪我人が使う温泉療養施設に1週間泊まり込んで疲労を抜き、
その後はプール中心で調整していたそうです
「姐御も相当パストラル君に惚れ込んでるからなあ
無茶するもんだとは思ったよ」
「ううううう、そこまでしてパストラルは出て来てるのになんで私はあそこに居ないんだー」
くーちゃんが再び発作を起こしそうになったので頑張って話題を逸らします
無茶するもんだとは思ったよ」
「ううううう、そこまでしてパストラルは出て来てるのになんで私はあそこに居ないんだー」
くーちゃんが再び発作を起こしそうになったので頑張って話題を逸らします
「あ、今奥に見えたのオーヴァチュア先輩じゃない?」
「あ、ホントだ、やっぱあの勝負服目立つねー」
我が姉ながらチョロ過ぎて心配です
「あ、ホントだ、やっぱあの勝負服目立つねー」
我が姉ながらチョロ過ぎて心配です
”続いては3枠6番 オーヴァチュア
ここまで3戦して1勝ながらもその全てのレースで大逃げを披露しているジュニア級話題のウマ娘です
今回も事前インタビューでは期待に応える大逃げ宣言
前評判をひっくり返す準備は万端
現在支持率10番人気です”
ここまで3戦して1勝ながらもその全てのレースで大逃げを披露しているジュニア級話題のウマ娘です
今回も事前インタビューでは期待に応える大逃げ宣言
前評判をひっくり返す準備は万端
現在支持率10番人気です”
鮮やかなまっ黄色に黒のラインが交差したオーバーサイズのパーカーと、
真っ黒に白のワンポイント入りのハーフパンツに黒い膝丈スパッツ、
足元はこれまた真っ黒のバスケットシューズというスポーティーな勝負服ですが、
そのパーカーの背中には白地に黒の縁取りで
”TRY 2 STOP ME!”
とでっかく書き文字で書いてあります
意味はくーちゃん曰く
『アタシの爆逃げ止めれるもんなら止めてみやがれ!』
だそうです
ちょっと大きめのシルエットがオーヴァチュア先輩の闊達な雰囲気に良くあっています
真っ黒に白のワンポイント入りのハーフパンツに黒い膝丈スパッツ、
足元はこれまた真っ黒のバスケットシューズというスポーティーな勝負服ですが、
そのパーカーの背中には白地に黒の縁取りで
”TRY 2 STOP ME!”
とでっかく書き文字で書いてあります
意味はくーちゃん曰く
『アタシの爆逃げ止めれるもんなら止めてみやがれ!』
だそうです
ちょっと大きめのシルエットがオーヴァチュア先輩の闊達な雰囲気に良くあっています
「いやー、これまた派手ですが似合ってますねー」
「あの背中の字はちょっとやりすぎ感あるけどねー」
「頼むからお前の放言の方があの背中より何十倍もヤバいと気づいてくれ……」
と三者三様の感想を漏らす間にパドックも終盤に差し掛かります
「あの背中の字はちょっとやりすぎ感あるけどねー」
「頼むからお前の放言の方があの背中より何十倍もヤバいと気づいてくれ……」
と三者三様の感想を漏らす間にパドックも終盤に差し掛かります
”続いては7枠14番 サクラグローリア
戦績は無敗の2戦2勝
前走の芙蓉ステークスでは中山レース場の短い直線で
最後方から全員撫で斬りにするド派手な勝利を見せつけて一気に人気を集めました
現在支持率3番人気です”
戦績は無敗の2戦2勝
前走の芙蓉ステークスでは中山レース場の短い直線で
最後方から全員撫で斬りにするド派手な勝利を見せつけて一気に人気を集めました
現在支持率3番人気です”
白いランタンスリーブのオフショルダーブラウスに黒いリボンタイ、
その上からこれまたオフショルダーの薄紅色のショートケープを羽織り、
同じ薄紅色で統一したフロントの短いフレアスカートからのぞく白いタイツが映えています
スカートの裾の楽譜の縫い取りは賛美歌か何かでしょうか
足元の焦げ茶色のローファーは白のタイツと合わさりシックな趣です
いつものように陽光を弾くさらさらとした尾花栗毛にはこれまた薄紅色のベレー帽が載っています
お名前のグローリア(讃歌、聖歌)にふさわしい聖歌隊のような印象を与える勝負服です
その上からこれまたオフショルダーの薄紅色のショートケープを羽織り、
同じ薄紅色で統一したフロントの短いフレアスカートからのぞく白いタイツが映えています
スカートの裾の楽譜の縫い取りは賛美歌か何かでしょうか
足元の焦げ茶色のローファーは白のタイツと合わさりシックな趣です
いつものように陽光を弾くさらさらとした尾花栗毛にはこれまた薄紅色のベレー帽が載っています
お名前のグローリア(讃歌、聖歌)にふさわしい聖歌隊のような印象を与える勝負服です
「いやー、あれだけの美人ですと清楚な雰囲気の勝負服もよく似合いますねー」
「オフショルダーにしたのはグローリアらしくないかな?と思ったけど実際にレース場で見てみるとこっちの方がシルエット綺麗だよね」
「トレーナーの意見としてはあのランタンスリーブ?で追込でバ群抜けられるのかが心配になるんだがな、
交わす時に引っ掛けてしまわないか?」
「「勝負服にそー言う野暮は言いっこなしだよ」ですよ」
「うむ……」
「オフショルダーにしたのはグローリアらしくないかな?と思ったけど実際にレース場で見てみるとこっちの方がシルエット綺麗だよね」
「トレーナーの意見としてはあのランタンスリーブ?で追込でバ群抜けられるのかが心配になるんだがな、
交わす時に引っ掛けてしまわないか?」
「「勝負服にそー言う野暮は言いっこなしだよ」ですよ」
「うむ……」
そんな感想を交わしつつ、パドックから返しウマへと移行する皆さんを眺めます
「1番のサダノバッテンはダメそうだね、緊張でもう汗ダラダラだよ」
「17番のリボンスマイトも動きが硬いな、
緊張してるのか調子のピークをもってこれなかったのか」
「そんな一目でよく判りますね、トレーナーさんもくーちゃんも」
「ある程度は知識で補えるが、あとは経験という奴だな」
「私も実際レース場で見てみるまでトレーナーに習った内容がピンとこなかったからね
こればっかりはデビューしてみないと判らない事もあるよ」
「ほへー、凄い」
デビュー前とデビュー後の実力差は普段から感じてましたが、思わぬ部分でも差があるものだと痛感します
「こう見えてもオープン昇格してるからね!」
「まだ1勝だけなのに威張るのは早いぞ、重賞を勝ってから偉そうな口は叩け」
「その重賞に今日出られなかったのは誰の命令なんだよ……」
「万全でない状態でお前はお前の友人達に勝てるのか?
お前の友人達はそんなにヌルいのか?」
「ぐっ……」
くーちゃんとトレーナーさんのやり取りは余り見たことが無かったので何だか新鮮です
ほへー、と二人を眺めているとモニターから歓声が響いてきました
いよいよゲート入りです
「17番のリボンスマイトも動きが硬いな、
緊張してるのか調子のピークをもってこれなかったのか」
「そんな一目でよく判りますね、トレーナーさんもくーちゃんも」
「ある程度は知識で補えるが、あとは経験という奴だな」
「私も実際レース場で見てみるまでトレーナーに習った内容がピンとこなかったからね
こればっかりはデビューしてみないと判らない事もあるよ」
「ほへー、凄い」
デビュー前とデビュー後の実力差は普段から感じてましたが、思わぬ部分でも差があるものだと痛感します
「こう見えてもオープン昇格してるからね!」
「まだ1勝だけなのに威張るのは早いぞ、重賞を勝ってから偉そうな口は叩け」
「その重賞に今日出られなかったのは誰の命令なんだよ……」
「万全でない状態でお前はお前の友人達に勝てるのか?
お前の友人達はそんなにヌルいのか?」
「ぐっ……」
くーちゃんとトレーナーさんのやり取りは余り見たことが無かったので何だか新鮮です
ほへー、と二人を眺めているとモニターから歓声が響いてきました
いよいよゲート入りです
私達は自然と会話を止め、レースに集中する姿勢を取るのでした