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  • 【オリウマ】サクラグローリアを語るスレ@wiki
  • SS, コピペ一覧

【オリウマ】サクラグローリアを語るスレ@wiki

SS, コピペ一覧

最終更新:2025年03月24日 20:14

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
目次
  • 書き人知らず
    • 有馬記念実況コピペ
    • (仮題)有馬記念に関する怪文書
    • (仮題)『夢も、背負ってやる』
    • 【祝アニメ化】ウマ娘ティアラグローリアを語るスレ
  • 歌詞
    • ♪サクラグローリアキャラソン歌詞候補
    • ♪S̶e̶p̶t̶e̶m̶
    • ♪王国の軌跡
  • 実況妄想
  • 菊花賞C
    • (仮題) 鼓動が強く鳴り続けている
  • M.C.B
    • 有馬記念サクラグローリア視点
    • レクエイムとグローリアの出会い
    • 宝塚記念の後に-託された夢
  • 栄誉の盾までを書いた人
    • 栄誉の盾まで
    • 覆す
  • 謎薬
    • 灯台下暗し
    • 誰のためでもなく
    • 甘い牡丹
    • 未知への挑戦と謎の薬
  • 神絶許
    • あるところに
  • 陰の人
    • フラッグ~或いはほんの小さな矜持の話~
    • 譲れない、もの
    • HELLO WORLD~初めの第1歩~
    • Pascha~復活の日~
    • 夢のあとさき
    • ウマキュアとキャロットマン
    • 三者、三様
    • 目指す、距離
    • 原点~或いは私は如何にしてクラシック三冠への挑戦を抛ってトリプルティアラへの挑戦を志したか~
    • 甘い、ティアラの乙女達
    • 楽しい事が大好きで
    • 目指せコーナリングマスター
    • 阪神ジュベナイルフィリーズ:上中下
    • 後の祭り/祭りの後
    • 研ぐ
    • 割と平和なカランドローネの一日
    • それはまるで夢のような
    • 勝負の世界へ
    • 桜花賞:上中下
    • 追うもの、追われるもの
    • 追われるもの、追うもの
    • 破れ鍋に綴じ蓋
    • すみれの、花咲く頃?
    • 壁の向こう側に・上下
  • 夜更かしの民
    • 願いごとの代償
    • トレセン学園入学試験記録(レース審査編)
    • トレセン学園入学試験記録(ライブ審査編)
    • インタビュー×と言わないで
    • 戴冠前夜 星空の誓い
    • 欠片を探して
    • 憧れの勝負服(サクラグローリア編)/天使を地上に留めるには
    • 舞台裏-田園詩-
    • 走れよ乙女-サクラ色は恋の罠-
    • ダイヤモンドの原石
    • 星は砂粒をも照らす
    • 夏の思い出の1ページ
    • 謎の情報通ウマ娘は見た!食堂の邂逅編
    • おしることショートケーキ
    • 幕間-星の瞬きに思いを馳せて-
    • カフェとケーキと恋のおはなし
    • 憧れの勝負服(パストラル編)
    • 幕間-約束には新しい靴を-
    • 同志、トロイメライちゃん曰く
    • 星夜の回顧録(スターライト・メモワール)
    • 栄光の代償-ジェット-
    • 栄光の代償-春が来ないこの世界で-
    • 舞台裏-蛹の決心-
    • 蝶の羽ばたきは嵐を起こすか
    • 舞台裏-羽化-
    • 戴冠-銀の風-
    • この美しさはそのうち不老長寿に効くようになる
    • 桜色の手紙
    • 白昼夢に囚われて
    • 舞台裏-惑星-
    • 舞台裏-子供の夢-
    • 花の妖精たちの戯れ/幾度目かの悪夢
    • (題名未定)
    • 舞台裏-魔法とは、願いのこと-
    • 女王の帰還
    • 神託
    • 回顧録-遠ざかる夏の星に、願いを-
    • 夢を追う背中を見つめて
    • そして観測者は目撃者となる
    • 謎の情報通ウマ娘は見た!-伝説のライブ編-
    • これからもずっと
    • 怪談:夢の話
    • ノブレスオブリージュ
  • 追加の記載は作家ごとに、或いは書き人知らずに、わからなければこちら(末尾)よろしくお願いします!

書き人知らず

有馬記念実況コピペ

作者:4_98
毎スレテンプレの最後あたりに貼られるもの.
サクラグローリアクラシック期の有馬記念, その終盤に流れたであろう実況をイメージしたもの.
後のいくつかのSSやコピペで引用を受けている.
原著:https://bbs.animanch.com/board/710894/?res=98
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/82.html

(仮題)有馬記念に関する怪文書

作者:5_80
サクラグローリアのティアラ路線を振り返るような怪文書。競馬雑誌に寄稿していそう。
雨が降るレベルの曇らせに留まらず
薄明光線がごとき希望がはっきり見える。
原著:https://bbs.animanch.com/board/712563/?res=80
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/37.html

(仮題)『夢も、背負ってやる』

作者: SS書いたら人生詰む民(仮称)
宝塚記念へ向かうラル様がくっそかっこいいので全スレ民読め
原著: https://bbs.animanch.com/board/776264/?res=41
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/43.html

【祝アニメ化】ウマ娘ティアラグローリアを語るスレ

編集:有志
アニメ化したら…?というスレの流れを編集(スレ本体とは少し違います)
原著:https://bbs.animanch.com/board/804623/?res=105
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/36.html

歌詞

♪サクラグローリアキャラソン歌詞候補

作者:9_140
サクラグローリアのキャラソン歌詞の案として投下されたもの.
彼女自身の行動原理, 中等部のウマ娘とは思えない悲壮な決意がうかがえる.
原著:https://bbs.animanch.com/board/726890/?res=140
paste:https://pastebin.pl/view/raw/e42d7621
+ クリックで開く
誰かの期待、誰かの夢、誰かの希望
感謝して、受け取って、成って
背負って、背負って、背負って

背負いきれないことをわかっていても
背負いきれる自分であろう
決して脇目も振らない、振り返らない

ただひたすら前へ前へと突き進む
誰かのための私であるために

♪S̶e̶p̶t̶e̶m̶

作者:19_154
シンボリレクイエムイメージソング
原著:https://bbs.animanch.com/board/789233/?res=154
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/38.html

♪王国の軌跡

作者:夜更かしの民
クレストキングダムイメージソング
原著:https://bbs.animanch.com/board/789233/?res=183
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/39.html

実況妄想

2025年のスレにて出された、『Legend-Changer』の実況パートにおける各ウマ娘の実況演出の妄想。
paste:https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/92.html

菊花賞C

(仮題) 鼓動が強く鳴り続けている

作者 菊花賞C
https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/80.html

M.C.B

有馬記念サクラグローリア視点

閲覧注意
作者:M.C.B
有馬記念をサクラグローリア視点で描いた作品.
彼女の有馬記念中に思っていたこと, 彼女の決意, 歴史...
散花の瞬間までの彼女の思考を克明に描く作品.
後書き(重要):https://bbs.animanch.com/board/731248/?res=135
原著:https://bbs.animanch.com/board/731248/?res=131
paste:https://pastebin.pl/view/raw/f31a1227
+ 後書きの重要部分 クリックで開く
こんなもの書いてしまった以上、いかなる責苦を受けようと、地獄に落ちようとも構いません。それでもこれだけは言わせてください
曇り空はいつか晴れます
嵐のあとに虹がかかるように、サクラグローリアは必ず復活する。わたしはそう信じています
+ SS本体 クリックで開く
『さぁレースは第4コーナーに差し掛かります、ここで集団最後方から仕掛けてきたサクラグローリア!じわじわポジションを上げていく』

初めてレースに出たときのことは、今でも鮮明に思い出せる。なんとかトレセンにはいれて、そこでの模擬レースで一位を取ったときのこと、そしてそこでトレーナーさんと出会ったこと。

『トリプルティアラサクラグローリア!ぐんぐんとスピードを上げていく!』

そこからいろんなレースに出た。メイクデビュー、芙蓉ステークス、阪神ジュベナイルフィリーズ、 チューリップ賞に桜花賞、フローラステークス、オークス、秋華賞そして、ジャパンカップ。
いろんなウマ娘がいた、いろんな夢、想いがあった

『最終直線に入り先頭を行く〇〇〇〇〇〇〇〇〇!このまま逃げ切れるか!中山の直線は短いぞ!』

−桜が落ちるまであと310m−





ウマ娘はいつだって多くの想いを載せて走る。

誰よりも早く走りたいと思う子、一族の悲願のために走る子、理想を示し続けるために走る子もいれば、単に走るのが好きな子もいる。

走るために生まれてきたと言われる私達のもつその脚は、それ以上に多くのものを運んでいる。

ならば私の走る理由は−


『女王が直線一気で〇〇〇〇〇〇〇〇〇に迫る!〇〇〇〇〇〇〇〇〇に並…ばない!並ばない!〇〇〇〇〇〇〇〇〇をかわしたー!』


違和感はあった。当然だろう、雨の降りしきる重馬場しかも私の走りは追い込み、ゴールドシップみたいに壊れないほうが異常なのだ。

散らない桜はないし、不変のものなんてない。壁に当たって散っていった夢のなんと多いことだろうか。


『サクラグローリア先頭!サクラグローリア先頭!2バ身!3バ身!圧倒的末脚で〇〇〇〇〇〇〇〇〇を突き放す!レースは残り100mを切った!』



−桜が落ちるまでまであと100m−





覚えているでしょうか、あの夏の線香花火を。

その日はあいにくの雨で花火大会がなくなってしまった日だった。

火花を散らして地面に落ちたあの花火を見てあなたはこっちのほうがいいって言ってくれた。

「打ち上げ花火は観客も会場も要る、それに晴れてないとできない。でも線香花火ならこうやって二人でもできるだろ」


『サクラグローリア、5,6バ身の差をつけ今1着でゴォール! 

 サクラグローリアァァ!!!』


− 桜が落ちるまであとー −





「考え直さないか?」

登録前のトレーナー室であなたはそう、言ってくれた

「安心してください。あなたに、ファンの皆さんに、いつもどおり栄光を示します」

嘘、たしかにはじめはそうだった。

応援してくれるファンのため、私に負けたウマ娘たちのためそう思っていた。


夢を叶えるということは、誰かの夢を散らすこと。

彼女たちからしてみれば、さしづめ私は春の嵐のようなものだろうか。レクイエムやパストラルだってそんなふうに感じているのだろう。

トレーナー

たしかにあなたが私を思う気持ちもわかる。

みんなで祝った誕生日、プレゼントのあの時計は、そういうことでしょ?

嬉しかった、誰かのためにいられるということが

怖かった、誰かの思いを背負うということが

それでも、いや、だからこそ


私は、あなたのために走りたいんだ


桜は散ってもまた次の春に咲く。嵐のあとには虹がかかる。聖なる栄光は朽ち果てず、ずっと人の心に残り続ける。

待ってろ、レクイエム、パストラル、私は絶対に来年戻ってくる。

こんなこと言うのはお門違いかもしれないけど、私のいない間はあなた達にずっと勝ってて欲しい。なんてったってハナ差で一着を取られたかもしれなかったのだから


『やはり強い! 強すぎるっ!!

1年を通しG1の舞台を彩り続けた桜が!

決して散ることのない、栄光の万年桜が!

今、年末の有馬記念にも咲き誇りました!!

ああ、すごい…凄い光景です!』


雨の降るなか遂に桜は、中山の地に落ちた。

レクエイムとグローリアの出会い

作者:M.C.B
シンボリレクイエムとサクラグローリアの出会いを描く.
原著:https://bbs.animanch.com/board/758414/?res=114
paste:https://pastebin.pl/view/raw/c1a5a04f
+ クリックで開く
英雄は往々にして幼少期に逸話を残すものある、そしてそれは、レースの世界の歴史に名を刻み、駆け抜けるウマ娘にも同じことが言えるだろう。

日本ウマ娘トレーニングセンター学園、通称トレセンと呼ばれる中でも中央と呼ばれるここ、府中トレセンには、日本における最高峰のウマ娘が集うことは周知の事実である。そんな学園は今年、ある噂によって賑わっていた。

「そのウマ娘が走った入学試験レースの敗者は皆、入学を辞退した。」「ライブの試験では後光が見えた」

さながら天使のようだな、とシンボリの名を冠する彼女もその時までは、そう思っていた。


入学式も終わり桜の花が散り始めた頃、一週間後に模擬レースを控えた日、そんなトレーナーにとっても、生徒にとっても大事な時期に、とある噂が立った。

「よぉちんちくりん、最近ここで流行ってる噂、知ってるかぁ?同級生の誘いを断って、先輩にだけ併走を頼む新入生がいるって話よ、全く寂しいことだねぇ」

「人の名前を間違えないでいただきたいなパストラル。私達はまだ成長期なのだから身長なとほうっておいても伸びるさ。それよりいいのかい?君にお熱な子も大勢いるようだがその相手をしなくて」

そう私に話しかけてきたのはパストラルというウマ娘だ。ギザな物言いが特徴でそれ故に一部の同級生の間では絶大な人気を誇っている。

「こっちもトレセン学園生なもんでね。後で併走してやるよつって撒いて来たんだよ。そんなことよりほらあの噂さ、あれ、こないだまで噂になってた天使様のものじゃないか?」

「成程ね、それでは私は同門の先輩とトレーニングがあるので失礼するよ」

そう言って私は彼女の前から走り去った。全く、天使などと眉唾物だな、一度その天使様とやらに会ってみたいものだ。



グラウンドについた私は、早速先輩のもとに向かった。でも、そこには一人、先客がいた。

「併走をお願いしてもよろしいでしょうか」

「済まないが私には先約があってね、おお、来たかレクイエム」

こいつか、噂の天使様とやらは。そのウマ娘の姿を見やる、なるほど、天使と言われるだけはある。

「ご紹介に預かりました、シンボリレクイエムといいます。あなたの名前は?」

「…サクラグローリア、です。私が声をかけると同級生のみんなは行ってしまうので。」

「…そうですか、あなたが。申し訳ありませんがルドルフ先輩にはー」

先約がある、そう言おうとした私にひとつ、妙案が浮かぶ。

「いいでしょう、このシンボリルドルフ会長に併走を頼む度胸に免じて、一週間後、私が走ってあげましょう。ただし模擬レースで、です。私が勝てば今後こういったことは控えるようにお願いしますよ。」



「そんなふうにおめぇさん一週間前に言ってたよな、で調子はどうよ」

「死角はありません、完璧な状態です」

浮足だった他の大勢には目もくれず私達はそれぞれ準備をしていた、もちろん彼女も同様である。

「栄光の桜、ねぇ。お手並み拝見といこうじゃないか」

油断はできない。知ってか知らずか、ルドルフ先輩にも併走を頼んだのだ、なにかあって当然だろう。

ちなみにパストラルは一着だったらしい

私達の番が来たゲートに入って息を整える、スタートまであと−

「っ!」

少しばかり悪寒がしたが気のせいだろう


スタートを華麗に決め、無事先方につくことができた、今の所体力に問題はない。レースは終盤に差し掛かる。先頭に躍り出ようと一歩踏み込んだところで−


わたしの横を嵐が突き抜けた


来たか、サクラグローリア!

彼女に追いつくために私はより一層、足に力を込めたなのに、彼女の脚はレースのが終わるまで一度も緩むことはなかった。

「はは、」

乾いた笑いが納得と共にこみ上げてきた。


その後も私は奴に勝つことはできなかった。まったく、それにしても何が天使だ、むしろアレは災害といったほうがいいだろうに。


そんな奴も結局自分には勝てなかった。


中山の地で春の嵐とともに桜は散った。

あの日から一年、また春が来た。

だが英雄の業績は、栄光として人の記憶に閃光の如く残ることはできても、世界そのものを変えられない。

いつだって歴史を積み重ね、世界を変えてきたのは思いを受け継いだ名もなき者たちだ。


絶対なる皇帝にも、天頂の最輝星にも、神聖なる栄光にも、名優にも、わたしは成ることができなかった。


私が私である限り、私は私でしかないのだから。


だからこそ、私の価値は本物だ。それゆえに、この気持ちは誰にだって譲りたくない


奴が帰ってくるその日まで私達は私達の価値を証明し続ける。君だってそうだろう、パストラル。

私を呼ぶ声がする、私を求める声がする

ならば私は奏でよう。黄泉に送ってしんぜよう。

「さぁ、レースを始めようか。」


中山にいま、一つの音が鳴り響いた

宝塚記念の後に-託された夢

作者:M.C.B
宝塚記念直後, グローリア世代3人の間で密かに受け継がれたものとは.
原著:https://bbs.animanch.com/board/767320/?res=163
paste:https://pastebin.pl/view/raw/229239e8
+ クリックで開く
 その日は雨のひどい日だった。
 いつのもようにグローリアはレースに勝ち、自分はレースに負けた。変わったことといえば、観客席へのアピールをせずにその場に立ち尽くしていた事だけだっただろうか。
 そして私はいつものようにレース後に彼女に声をかけようとして顔を上げたとき、彼女はターフに崩れ落ちた

「ごめんねくーちゃん、少なくとも春は厳しいかな」
「そうか…」
 見舞いに来た私に対して、グローリアは終始申し訳無さそうな態度だった。世間の期待を裏切ってしまったこと、私やバストラルに心配をかけたこと、そして、彼女のトレーナーとの約束を破ってしまったこと。
 パストラルのやつはグローリアを見るなり開口一番『そんなんになってまで誰かの期待に応えたいか、ふざけるなよ』といって今にも殴り掛かりそうな雰囲気だったらしい。あとで本人に問い詰めておこう。
「なにがだ、なにがオマエを突き動かすんだ!」
まぁ私だって同じ気持ちだが。
「…ウマ娘がなんのために走るのか、理由は色々あるけれど、私は…そうだな、誰かの期待に応えたいから、かな。」
 そんなことか、そんなもののためにか。お前はよくやっただろ。もう十分じゃないか。そう喉元まで出かかって、その次の言葉にそれを飲み込まざるを得なかった。
「理由は色々あるかもしれない、それでも彼女たちには自分の夢があった。託された夢があった。それを載せて走って、そして私は夢を散らした。もう私の脚は、私だけのものじゃない。私の散らした夢の分だけ私は背負わなくちゃいけないんだ、それが勝ち続けた私の、私が走る理由なんだ。」
 私は何も言い返せずに俯いてしまった、彼女も同様だった。幾分か経って漸く、私は口を開いた。
「なら私も背負ってやる」
え?とこちらを見るサクラグローリア、その瞳には困惑が浮かんでいた。
「だから、今言ったとおりだよ」
 そんなもの一人で背負うものではない。もし、そうやってまた背負いこんでしまえば、今度こそ潰れてしまうだろう。
「約束する。グローリア、私はお前の理想であり続ける。だからさ、早く戻ってきてくれ。」
「…うん、ありがと?」

 そう誓ったはずなのに、どうして負けて、負けてしまったんだろう。
 負けたことなんて多々あったのに、どうして震えが収まらないんだ。



 グローリアの見舞いに行ったその日から、レクイエムは少しづつおかしくなり始めた。それまで表情豊かだった顔は今や貼りついたように表情を動かさなくなってしまったし、大好物なはずのスイーツだって作らなくなってしまった、そしてそれを誤魔化すように、あいつは今まで以上にトレーニングに打ち込み出した。まるでシンボリの会長サマみたいだな、なんて笑ってやったら微妙な顔をしていたが。
 それでなんかムカついたから宝塚で差し切ってやったのさ。
 その日の夜、それをネタにレクイエムのことをおちょくりに行ったら、あいつは震えるほど泣いていた。今は一人だけのその部屋だからか、その泣き声は小さいはずなのによく聞こえた。
 負けたのがそんなに悔しかったのか?負けることなんて多々あったよな?なんて聞いてみれば違う、そうじゃない、という。
 そしてレクイエムは語り始めた。見舞いに行った日のことを。サクラグローリアの理想になって見せると誓ったことを。
 呆れたことだ。こいつら気づいてないだけで本質的には同じ過ちを犯してるじゃねえか。アタシにも背負わせろ。
 私からしてみればグローリアもレクイエムも不器用すぎるのだ。こいつら人を頼らずにすぐ自分だけでで抱え込みやがる。…まぁアタシも似たようだなクチだがな。
 さて、同期のために人肌脱ぐとしますかね。

栄誉の盾までを書いた人

栄誉の盾まで

作者:12_140
シンボリレクイエムのトレセン学園における半生?を描く.
彼女はなぜ皇帝を目指したか.
原著:https://bbs.animanch.com/board/742147/?res=163
paste:https://pastebin.pl/view/raw/b717c96a
+ クリックで開く
偉大な何者かになりたかった。
危なげなく、隙もない、王者の走り。
完璧なレースプランニングでターフに君臨する、永遠の皇帝。その姿に、どうしようもなく心動かされた。憧れた。どうしようもなく、憧れてしまった。ああなりたいって、思ってしまった。
立ち振る舞い、話し方から真似をした。本当はバ群なんて苦手なのに、わざとポジションを下げて皇帝の真似をした。皇帝の真似をしていれば、いつか皇帝になれる。なんて、思っていたのかもしれない。今思えば、随分と滑稽な話だ。誰かの後追いで、誰かの心を動かすなんてできるわけないのに。
トレセン学園に入学して、様々な出会いがあった。理想の皇帝たる生徒会長シンボリルドルフ、私と同じように皇帝に憧れながらも、私と違って自分を見失わずにターフを駆けた本物の天才トウカイテイオー、スピカのみんな、そして──私のライバルだって勝手に決めた、サクラグローリア。



入学のときから彼女は目立っていた。
ウマ娘の中でも一際美しい容姿、中等部離れした絶対的なプロポーション。声は高すぎもせず、低すぎもせず、聞く者の耳に心地よい。努力では決して獲得することのできない、生まれ持った圧倒的なカリスマのようなものがあった。当たり前のように経歴も華やかで、名門ビクトリー倶楽部出身。多くの同期はあの子と戦うくらいなら、と、入学早々にデビューの時期の調整を考え始めていたくらいだ。
皇帝に憧れていた私はそのカリスマ相手に突撃した。皇帝なら並び立つであろう存在に目をかけないわけがないから。
すぐに、並び立つだなんて無理なんじゃないかと思ってしまった。実力に自信がなかったわけではないし、自分もシンボリの名を持つウマ娘である。にもかかわらず、圧倒された。容姿は皇帝のそれとは違うのに、どうしてか皇帝を幻視した。突撃したことで見えてきた、似ても似つかない、彼女の素を知るまでは。



彼女は不器用だった。とにかく不器用。生きていけないくらいではないが、生きていくのに苦労しそうな不器用さ。容姿や纏うオーラに反して自分に自信がないことも知った。初めは謙遜かと思っていたが、違った。本当に自信がないのだ。気にしすぎ、不安症だと言ってやったけど、そうだねと頷くばかりでちっとも変化はなかった。
そんな、いろんな意味での不器用さ、真面目で素直な人柄からすぐに彼女はクラスの人気者になった。ぐっちゃん、などと呼ばれてみんなに愛されていた。舐められていたとも言う。はじめの頃に抱いていた畏怖を忘れてしまっていた。皇帝を幻視し畏れた、私でさえも。



メイクデビュー、私は敗北した。あまりにも鮮やかだった。理屈も理論も置き去りにしたような、鮮やかな追い込み。
その時、我々は思い出した。圧倒的な才覚への恐怖を。戦いもせず屈服させられた屈辱を。皇帝を幻視した、その事実を。



結局、私は皇帝にはなれなかった。散々だった。皇帝に目をかけて貰っていても、駄目なものは駄目だった。

オークスも秋華賞もあと少しというところで差し切られたし、それ以外のところでグローリア以外に負けてしまった。皇帝になるどころか、何者にもなれなかった。偽物には相応しい結果だ。そうだろう? マックイーン



「何を言うかと思えば貴方──今度はグローリアさんのことを考え過ぎて真似していますの? 相変わらず似ていませんし、自虐も大概になさい」

……え?

「偽物だとか、本物だとか。そんなことはターフの上では些細なことです。気にする暇があったら努力なさい。それこそシンボリルドルフさんやグローリアさんのように。できるでしょう? 貴方なら」

いや、その……

「できないとは仰いませんよね?」

ひっ……できます!

「よろしい」

「では、そろそろ失礼致します」

あぁ、うん。話を聞いてくれてありがとう。少し気持ちが楽になったよ


「それは結構。では、最後に一言だけ」



「──シンボリルドルフさんの真似をする、その選択をしたのは間違いなく本物(貴方)ですわ。これを本物と言わずなんというのですか」

…ッ!!

「では、さようなら」

立ち去ろうとする彼女へ、思わず声を掛ける。

「……マックイーン!!!」

「……なんですの?」

彼女は振り返らない。肩越しにこちらに視線を向けてくる。

「今度メロンパフェを作るから味見してくれないか!」

「……考えておきますわ」

相変わらずの令嬢然とした態度だが、尻尾が大きく揺れていたから、きっと喜んで貰えていただろう。

「本当に、ありがとう!!!」

覆す

作者:前栄誉の盾書いた人
登場キャラ:プラネットセブン
宝塚記念前のプラネットセブンの独白
原著: https://bbs.animanch.com/board/896237/?res=137
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/55.html

謎薬

灯台下暗し

作者:謎薬
ぐっちゃんに対抗してくーちゃんがウマスタを始める話。テイオーとくーちゃんの距離感が良い。大福を食べたくなるかも。
原著: https://bbs.animanch.com/board/823264/?res=111
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誰のためでもなく

作者: 謎薬
登場キャラ:シンボリレクイエム、レクイエムトレーナー、パストラル
原著: https://bbs.animanch.com/board/870864/?res=130
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甘い牡丹

作者:謎薬
登場キャラ:シンボリレクイエム、サクラグローリア
原著:https://bbs.animanch.com/board/939216/?res=163

未知への挑戦と謎の薬

作者:謎薬
作者が夢で見たウマ娘を題材にしたもの
原著:https://bbs.animanch.com/board/1023853/?res=16

神絶許

あるところに

作者: 神絶許
閲覧注意
あるところに、走るのが大好きなウマ娘がおりました。
サクラグローリアの幼少期の、すこし悲しいおはなし
原著: https://bbs.animanch.com/board/823264/?res=164
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陰の人

フラッグ~或いはほんの小さな矜持の話~

作者: 陰の人
かつての王者の矜持。プラネットセブンは星の世代の代表でありつづける。胸に湧き上がるどろりとした感情の話。
原著は加筆修正あり。
原著: https://bbs.animanch.com/board/836795/?res=20
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譲れない、もの

作者: 陰の人
主な登場キャラ:ベリザーナ、プラネットセブン
ドロドロとした話?トウカイテイオーとミホノブルボン一緒にプラネットセブンがミックスジュースを飲んだ話の解釈。
喧嘩しているベリとネットが微笑ましい(が、本人は死活問題)
原著: https://bbs.animanch.com/board/836795/?res=163
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HELLO WORLD~初めの第1歩~

作者: 陰の人
登場キャラ:プラネットセブン、ベリザーナ
プラネットセブンとベリザーナの出会いの話。入学間もない模擬レース 星の世代の伝説の始まり
原著: https://bbs.animanch.com/board/844963/?res=136
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Pascha~復活の日~

作者: 陰の人
登場キャラ:プラネットセブン、レッドベレヌス、サクラグローリア
プラネットセブンは語る、サクラグローリアの本当の強さについて レッドベレヌスは不憫
原著: https://bbs.animanch.com/board/853807/?res=71
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夢のあとさき

作者: 陰の人
登場キャラ:フジキセキ、レッドベレヌス、ベリザーナ
皐月賞を勝ったレッドベレヌスは、無茶なトレーニングを繰り返していた
フジキセキはそんなレッドベレヌスを心配して話を聞こうとする
原著:
https://bbs.animanch.com/board/862030/?res=162
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ウマキュアとキャロットマン

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、シンボリレクイエム、レッドベレヌス
一般家庭生まれのウマ娘、カランドローネはシンボリレクイエムと姉妹のように育った
シンボリレクイエムを追いかけてトレセン学園に入学したカランドローネはそこで現実の壁に直面する
原著:
https://bbs.animanch.com/board/870864/?res=43
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三者、三様

作者: 陰の人
登場キャラ:リヴァイアサン・メルビレイ、サクラグローリア、シンボリレクイエム、パストラル、トロイメライ
TVのニュースから流れてきたメルビレイの言葉に動揺するミューズの世代達
陰の人には珍しくサクッと読める長さです(自虐)

原著:
https://bbs.animanch.com/board/878860/?res=153
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目指す、距離

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、シンボリレクイエム
カランドローネとシンボリレクイエム
仲良しな幼馴染み二人のなんてことのない日常会話
原著:
https://bbs.animanch.com/board/891192/?res=138
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原点~或いは私は如何にしてクラシック三冠への挑戦を抛ってトリプルティアラへの挑戦を志したか~

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、サクラグローリア、シンボリレクイエム
カランドローネはサクラグローリアに、シンボリレクイエムがメイクデビューの後から塞ぎ込んでいると聞かされる
幼馴染み二人が少しだけ人生を変えようとする話

原著:
https://bbs.animanch.com/board/896237/?res=97
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甘い、ティアラの乙女達

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、サクラグローリア、シンボリレクイエム、パストラル、オーヴァチュア

カランドローネがサクラグローリアを訪ねていくと、彼女の周りにはシンボリレクイエムと見知らぬ二人の先輩の姿があった
幼馴染み二人と三人の先輩の話

原著:
https://bbs.animanch.com/board/907815/?res=20
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楽しい事が大好きで

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、オーヴァチュア

オーヴァチュアがカランドローネと併走トレーニングする話
走れ!話はそれからだ!!

原著:
https://bbs.animanch.com/board/922264/?res=15
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目指せコーナリングマスター

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、レッドベレヌス、トライスターアロー

大跳びだってコーナリングは上手くなれるんだ!
カランドローネがあられもない声を上げてしまいながらも弱点克服に励む話

原著:
https://bbs.animanch.com/board/922264/?res=42
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阪神ジュベナイルフィリーズ:上中下


作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、シンボリレクイエム、レクイエムトレーナー、サクラグローリア、パストラル、オーヴァチュア


ジュニア級ティアラ路線、年末の大一番
阪神ジュベナイルフィリーズ

ミューズの世代の最初の大舞台の話


原著:
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中
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後の祭り/祭りの後

作者: 陰の人
登場キャラ:パストラル、ボス

阪神ジュベナイルフィリーズを終えた後、パストラルは己のトレーナーと話し合う

二人の始まりの話

原著:

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研ぐ

作者: 陰の人
登場キャラ:シンボリレクイエム、トウカイテイオー

年末の朝、トウカイテイオーは怪我から復帰したシンボリレクイエムの様子を見に行った

シンボリレクイエムの成長の話
原著:

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割と平和なカランドローネの一日

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、レッドベレヌス

新年が始まり、カランドローネ達も来年を見越して動き出す

カランドローネ達の自覚と努力の話

原著:

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それはまるで夢のような

作者: 陰の人
登場キャラ:サクラグローリア、シンボリレクイエム、パストラル、オーヴァチュア、トロイメライ、それぞれのトレーナーさん

サクラグローリア復活の宝塚記念
その祝勝会での一幕


原著:

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勝負の世界へ

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、シンボリレクイエム、パストラル、レクイエムトレーナー

桜花賞出走権利を手にしたシンボリレクイエムへ
おめでとうと言いに行くカランドローネ
話し込む内にパストラルが現れる

原著:

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桜花賞:上中下


作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、シンボリレクイエム、レクイエムトレーナー、サクラグローリア、グローリアトレーナー、パストラル、ボス、シンボリルドルフ、ナリタブライアン


クラシック級ティアラ路線、三冠レース第1戦
桜花賞

ミューズの世代のティアラ三冠での激突
第一幕


原著:

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中
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下
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追うもの、追われるもの

作者: 陰の人
登場キャラ:パストラル、ボス

桜花賞の翌日、パストラルは己のトレーナーと対立する

二人の諍いの話

原著:

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追われるもの、追うもの

作者: 陰の人
登場キャラ:サクラグローリア、グローリアトレーナー

桜花賞の翌日、グローリアのトレーナーはサクラグローリアの「お願い」に困惑する

ある男の転機の話

原著:

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破れ鍋に綴じ蓋

作者: 陰の人
登場キャラ:オーヴァチュア、オーヴァチュアトレーナー

オークスまで後2週間
オーヴァチュアとトレーナーはオークス本番の作戦会議を開く

二人の似た者師弟の話

原著:

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すみれの、花咲く頃?

作者: 陰の人
登場キャラ:サクラグローリア、パストラル、オーヴァチュア、シンボリレクイエム

サクラグローリアのパストラルへの呼び方が変わった?

それって……!!?

とある被害者の話

原著:

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壁の向こう側に・上下

作者: 陰の人
登場キャラ:カランドローネ、レッドベレヌス、トライスターアロー

進級後の模擬レース一回目
スカウトされる権利を賭けた彼女達の戦い

レースの現実の話

原著:

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夜更かしの民

願いごとの代償

作者: 夜更かしの民
閲覧注意
母は娘の幸せを祈り、神は願いを叶える。クリスマスの
奇跡。
ぐっちゃんの悲しい過去のお話。解説つき
原著: https://bbs.animanch.com/board/836795/?res=109
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トレセン学園入学試験記録(レース審査編)

作者:夜更かしの民
サクラグローリア世代の面々, 彼女たちが中央トレセン学園入学のために受けた試験の記録.
過酷な世界の門をくぐった少女たちは, 早くもその才能を開花させ始めていた.
原著:https://bbs.animanch.com/board/749447/?res=72
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トレセン学園の入学試験の項目は3つ。
レース審査、ライブ審査、そして面接。

配分・評価基準ともに非公開だが、最も重視されるのがレース、続いてライブ、最後に面接と言われている。
過去には面接点のみで合格した愛嬌満点のウマ娘もいたのだが(きっとあなたもご存じのあのウマ娘である)、それはある種の特異な才能であり、無敗の三冠ウマ娘以上に稀なケースだろう。


最初にレース審査。多くはここで振り落とされる。
試験内容は、他の受験生が見守る中でランダムに選ばれた18人で行われる模擬レースである。
凡そ3着から5着以内がレース審査通過のボーダーラインと言われるが、URAが設定した目標タイムがあるとか(足切りと表現されるが、あまり良い言葉ではないのでレース業界では使用されない)、着順に関わらず何か光るものがあれば受かるといった噂もある。

不満の声が無いわけではないが、これから足を踏み入れるのはレースの世界。
1位が勝者、それ以外は敗者だ。
真剣勝負は一度だけ。文句なしの1着を取れない者に、文句を言う資格はない。



審査はクラシック路線、ティアラ路線、ダート路線ごとに行われる。
レース審査を終え、審査員たちの評価は概ね似たようなものだった。


今回のレース審査で速かったのは、クレストキングダム。まだまだ荒削りだが、力強い走りで他をぶっちぎり、クラシック路線において王者ここにありと高らかに宣言する未来を予感させた。

あとは、シンボリレクイエム。あの皇帝シンボリルドルフを思わせる……というほどではないものの、堅実な走りを見せた。さすがはシンボリ冠。口がさないレースファンは「つまらない走り」と言うかもしれないが……このレースを見れば、身内贔屓で合格したなどとは誰も言わないだろう。少し生真面目すぎるように思うので、もう少し脱力して緊張を解いたら、もっといい走りができそうだ。

他にもクラシック路線ではCから始まる名前で有力候補が何人か。この子はレースの完成度が高く、朝日杯の有力候補になるだろう、スタミナがよかった子は菊花賞も狙えそうだと、審査員たちはレース結果を振り返る。



ティアラ路線で目立ったのは、なんといってもサクラグローリアだ。
スタートにもたつくも、圧倒的な追い込みで大差の1着。金糸の髪を靡かせる様子は名前の通りに天使の如く、審査員ばかりでなく待機中の受験生たちの目をも惹きつけた。
儚い外見からは想像つかない強烈なオーラに焼かれ、追い抜かれた子たちは戦意を喪失したようだった。のちに、サクラグローリアと同じ組で走った受験生から辞退の申し入れが何件もあったそうだ。これでは天使の讃歌どころか最後の審判じゃないか。
かの「皇帝」シンボリルドルフも並走トレーニングの相手がなかなか見つからなかったときくが、圧倒的強者は、並び立つ者を許さないのかもしれない。
とはいえ、サクラグローリアにはまだまだ危うさも感じられる。将来が末恐ろしくも、楽しみに思えるレースだった。

パストラルは、基礎的な身体能力とセンスの高さが感じられた。やや高めの身長と長い脚がターフを蹴る様子は、老若男女問わず多くのファンの心を掴むだろう。今はまだテンションが上がって勢い任せに走っているようだ。ちょっと癖が強いというか、気まぐれな性質が災いしないといいが。ウマが合うトレーナーと出会えると良いのだが。これから集中力とテクニックを磨きつつ、精神面でも成長していけば更にいいレースができるだろう。

あとはD……ああ、この子もスタミナがよかった。菊花賞候補なのではと早くも名前が上がった子の親戚のようだ、なるほど。適正距離のレースでは活躍できそうだが、先の2人と比較するとやや見劣りするか。



他には………クラシック路線からトロイメライ。
この子は評価が割れた。まだ能力が開花していないように思う、惜しいレースだった。色々と噛み合っていないのだろう。才能は感じられるので、いいトレーナーと出会えればいいのだが。レースには、純粋な実力だけでなく、時に運が絡む。良いトレーナーと出会える運があるかどうか。幸い、トレセンにはさまざまな人材がいる。
噛み合わない中でも、ここぞというときの勝負根性、思い切りのよさはレース向きだ。案外自分からトレーナーをスカウトしに行くかもしれないな。


あの子は?この子は?と会議は進んでいく。

トレセン職員である審査員たちは、レースで夢を叶えるウマ娘たちを迎えるのが楽しみなのだ。

審査員たちの夜は更けていく……

トレセン学園入学試験記録(ライブ審査編)

作者:夜更かしの民
サクラグローリア世代の面々, 彼女たちが中央トレセン学園入学のために受けた試験の記録.
過酷な試練はまだ続く.
原著:https://bbs.animanch.com/board/752870/?res=65, https://bbs.animanch.com/board/758414/?res=122
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続いてのライブ審査。

競走ウマ娘のレースは興行的な側面もある。
自分が応援している子がセンターで歌って踊るところを見たい、とレース場に何度も足を運ぶファンも多く
競走ウマ娘をアスリート兼アイドルと評されることもある。

国民的ヒット曲「うまぴょい伝説」をはじめ、熱いものから華やかなものまで様々な楽曲があり、時にはウイニングライブの楽曲を踊りたいあまり有名芸能事務所のスカウトを蹴って中央トレセンを受験する者もいるくらいだ。

正直なところ、レース審査を通過したら落ちる者は多くはない。
とはいえ、ウイニングライブの性質上、課題曲の全てのポジション覚えて、歌えて踊れる必要がある。
これはウマ娘の高い身体能力をもってしても簡単なことではなく、ライブ経験のない子は立ち位置を覚えるので精一杯であることは想像に難くない。

しかし、応援してくれるファンの立場からしたら、推しがレースで勝ったのにライブの出来が悪かったら残念に思うだろう。

レースは一期一会だ。競技者たるウマ娘にとっても、ファンにとっても。
そのレースによってポジションが決まるウイニングライブもまた、一期一会なのだ。


ライブ審査では課題曲の1.2.3位のパートを全て覚え、その場でポジションを指示され即席のメンバーで合わせる課題曲審査と、
自分の得意な曲でソロライブを行う自由審査がある。

課題曲審査は入学後のレース生活の模擬体験であり、
自由審査は課題曲では表現しきれない受験者の魅力をアピールする機会となる。

ファンの心を掴むには、走り以外でも個性や自己アピールも大事なのだ。




ソロライブは模擬レースと同じく他の受験生に公開で行われる。ライブに観客がいないなんてあり得ないからだ。

違うのは…目の前にいるのは自分のファンではなく、ライバルたち。



「オレのソロライブ、あれ使っていいよな?」

緊張感が高まる中、背の高い芦毛のウマ娘が指差したのは…


線の細い体から有無を言わさず繰り出される超絶技巧のスティック捌き。

演奏後にうっすら額に浮かんだ汗を拭い、記録用のカメラに向かっていたずらっぽくウインクして退場。

ラル様、という悲鳴のような歓声が上がる中、

クリソベリルを思わせる瞳の煌めきと雨上がりの朝の森にいるような爽やかな香りを残して……



その鮮やかな手口に、「【トレセン入試】乃木坂を聴きに来たはずが顔が良すぎるYOSHIKIが出てきた【イケメン尊死】」なんてスレが立ったとか立たなかったとか……


審査員は、そういえば以前にも、地元名物の音頭を完璧に踊った怪物がいたし、魂を揺さぶる演歌で会場を盛り上げたお祭り娘もいたなぁと思い出していた。


で、どうするのこの空気?アイドルオーディションやめてバンドのオーディションやってた気がしてきた。もうこの子が優勝でよくない?


トレセンの入学試験中であることをすっかり忘れて呆けていたファン一同、いや審査員と受験生は、

ゆっくりと舞台に降り立った天使に気が付かなかった。



それは、過去も未来も消え去ったような
それでいて、一閃の光が空を切り裂くような

囁くように歌い始めると、熱狂冷めやらぬ様子だった客席は、静まり返った。

讃美歌だというが、歌っている本人も天使のようだ。
今日のために用意したのだろうか、真っ白のノースリーブのワンピースから見える肩は驚くほど華奢で腰は折れそうなほど細い。それでいて背が高くて脚が長くて見惚れてしまう。
背中に靡かせた絹のような髪は光に透けて金に輝き、傷ひとつない白磁の肌に、頬は桜色に淡く染まっている。伏し目がちなまつ毛はたっぷりと長く、花びらのような可憐な唇から紡がれる歌声はこれまでの傷ついた思い出を全て癒してくれるようで…

朗々と歌う姿に後光が差して見える。
花が綻んで、視界が薄紅色に色付いていく。
アカペラのはずなのに、オルガンの伴奏が、教会の鐘の音が聴こえてくる。

三女神は、トレセン学園に天使を遣わされたのだろうか?
いいや、すらりと伸びた脚は、鍛えられたウマ娘のものだ。
彼女は天使の羽ではなくその脚でこのトレセン学園の地に降り立ったのだ。



サクラグローリアです、ありがとうございました。
はにかむように小さな声で言うと彼女はステージを後にする。
一瞬だったようにも、100年経ったようにも思えた時間を経て、しかし、観客の誰の目にも見えていた。
近い将来、ウイニングライブのセンターが誰になるのか。

時空飛んで 次元も超えて
舞い散る花びらを従えている
そんな夢が、満開の桜が、見えてしまった。



審査員席では、ベテラントレーナーが頭を抱えていた。

颯爽と現れたロックスターの熱狂ライブ会場から打って変わり、天使降臨の奇跡を目撃してしまった我々、受験生と審査員は、すっかり戦意を喪失してしまった。


こんな子とレースで勝負しなければいけないなんて、しかもそれをレースだけでなく、ライブ審査で感じさせるなんて。今年の新入生は規格外だな。


それでも審査は続けなければならない。

次の順番の子が少々可哀想だが、実際のレースではみんな同じ条件というわけにはいかないのだ。

枠順での有利不利もあるだろうし、天候の得意不得意もある。上の世代と戦うことも、海外の有力者と戦うこともあるだろう。

プレッシャーに負けたなんてなんの言い訳にならない。


入学試験を続けなければ。


「続いて、シンボリレクイエムさん。

 シンボリレクイエムさん?……いない?」


もしや、前二人に気圧されて逃げたか?

いや、シンボリ一族がまさかそんなことはなかろう、名門ゆえにプライドは高い。敵前逃亡などせぬはずだ。しかしまだ入学前のポニーちゃん、まだまだ脆いかもしれない、本当にどうしたんだろう、そもそもこの状態で試験を続けられるのだろうか?



「…あれ、もう始まってますか?」


ざわつく審査員席に、当のシンボリレクイエムが現れ、時計をみて、ステージをみて、また時計を見て、顔を真っ青にした。一時間間違えた、と。


「あーー!よく確認してよー!!言ったじゃん!!」

付き添いで来たらしいトウカイテイオーの言うことは最もである。

「大変申し訳ございません!すぐに準備させていただきます!!」

直角に礼をしたのち、テイオーに背中をぱちんと叩かれて、バタバタとステージへ駆け登っていく。


どうやら入学試験は続行できそうだ。



前二人と比べると小柄な、生真面目そうなウマ娘だ。顔立ちは可愛らしい感じだし、これまでと比べてオーラのようなものは普通だろうか。

センターの位置に立って一呼吸。前奏が流れ出す。


「光の速さで駆け抜ける衝動は

 何を犠牲にしても叶えたい強さの覚悟」


これは、シンボリルドルフが、トウカイテイオーが、クラシック戦線で歌った…


「時には運だって必要と言うのなら」


華奢な体のどこにそんなエネルギーがあるのか。

激しく踊り歌いながら、昼から夜にかけて移ろう空のような色の瞳が客席を射抜く。


「宿命の旋律も引き寄せてみせよう」


そしてテイオーステップ。そう呼ばれる激しくも軽やかで華麗なステップを既にものにしている。…流石にまだウインクする余裕はないか。それでも。


「winning the soul 」


この曲は自分のものだ、と全身で叫んでいる。

届くかどうかじゃなくて、獲りにいくんだと。

つまりそれは、クラシックの冠は自分が獲ると宣戦布告をしたに等しい。


クレストキングダムと呼ばれたウマ娘は他人にはそれほど興味を持たない性だったが、王座を他者に渡してなるものかと、目を獰猛に光らせる。


へぇ…負けてられないね。のちに皐月賞を勝つ運命のウマ娘は、薄く微笑みつつも静かに拳を握る。


トロイメライは微睡むようにしていた目を見開く。

センター。あの場所へ行きたいな。いつか絶対に。



「儚い現実に嘆いた言葉は思いを宿して

 一歩踏み出した」


シンボリレクイエムは、火をつけてしまった。

会場全ての、ライバルに対して。



「鳴り止まない胸の奥で待ち侘びた鼓動

 届かなくても笑われても進め」


真ん中から見る景色は広くて、気持ちいいな。しらなかった。

ルドルフさんは、いつもこんな景色をみていたのか。


「握りしめた悔しさの残像は

 ゴールへ導くストーリー」


やるじゃん。緊張する暇もないんじゃ、逆によかったかもね。

トウカイテイオーの呟きは誰にも聞こえない。



「掴め 今を変えたいなら 描いた夢を未来に掲げ」


蹴り上げるように、射抜くように、暗雲を振り払うように。

漆黒の髪を振り乱して、魂を燃やして叫んでいる。


「恐れないで 挑め!!」



会場のボルテージは最高潮だ。

鎮魂歌なんておだやかなものじゃない。

むしろ、眠らされた魂を全力の鞭で叩き起こすものだった。

シンボリレクイエムのパフォーマンスは、前の二人とは違う形で客席の心を捉えていた。


「涙さえも強く胸に抱き締め

 そこから始まるストーリー」


彼女のこれまでにはどんなストーリーがあったのだろう。

そして、これからどんなストーリーが始まるのだろう。


彼女の、いや彼女たちの

果てしなく続く物語は………




入学が楽しみだな、という声には優しさが混じる。

そうですね、ルドルフ会長。


面接試験をするまでもないだろう。

あの子たちがレース場で競い合うのが楽しみだ、と審査員たちは顔を綻ばせた。

インタビュー×と言わないで

作者:夜更かしの民
デビュー前にぐっちゃんとくーちゃんがやらかしてトレーナーがウマスタを開設する話。桜梅桃李とはみんな違ってみんないいという意味です。
原著: https://bbs.animanch.com/board/811717/?res=138
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戴冠前夜 星空の誓い

作者:夜更かしの民
伝説の前夜, ささやかな日常回.
原著:https://bbs.animanch.com/board/762092/?res=178
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「くーちゃんごめんね。遅い時間に付き合わせちゃって…」
「気にするな、私も静かな時間に入りたかったんだ」

ひそひそと話しながら、温泉を目指して月明かりの中を進む。



くーちゃんはいつも私のことを綺麗だと言ってくれるけど、私はくーちゃんの方が可愛いと思うんだけどな。

もっと背が伸びたらいいのにって気にするほど低いわけじゃないし、そのくらいの身長の方が可愛いお洋服が似合うと思うの。
整えられた黒い髪はツヤツヤだし、お昼から夕方に色が変わっていく空のような目も綺麗。

私は、背も、他にもその…おっきいのは目立っちゃうみたいで。レースやライブではいいけれど、普段から注目されるのはちょっぴり苦手。それで、温泉に行くのは人が少なくなってからにするねって言ったら、くーちゃんもついてきてくれることになった。

そんな優しいくーちゃんだけど、レースではまるで別人になる。オーラっていうのかな?肌がヒリつくような威圧感を出して、絶対に誰も追い付かせまいと走るくーちゃんの背中は、とても大きく見える。
本気で走らなきゃ、一瞬でも気を抜いたら追いつけない。追いついて、追い越したいと思う。

そんな、私がトレセン学園に入学してはじめてできたお友達。



グローリアは、小さくて可愛い、色とりどりのボトルを取り出しては、鏡の前にからころと並べている。これはお顔用、これはボディソープ、こっちはシャンプー、トリートメント、パック、オイル、こっちはしっぽ用……面倒じゃないのか?ときくと、毎日はしないよぅ、と花が綻ぶように笑う。これは週に1回、こっちは3日に一度。それらを除いても十分に…多くないか? 

「毎日きちんとしている方が安心するの」

基本を大事にしているのは、私がサクラグローリアを好ましく思う理由の一つだ。レースに向けてのトレーニングもそう、基礎的な内容の繰り返しだ。
それが美容に向かうのをみると、こういうところはいかにも女の子って感じがする。

グローリアは日焼け止めを塗るくらいで、いつもはすっぴんで過ごしている。元々の顔立ちも当然あるだろうが、それだけではなくて、日々手間暇をかけているからこその美しさなのだなぁ、と感心する。

不意に、ふわりと甘い匂いが広がる。

「美味しそうな匂いだな」
「はちみつの香りだよ。つかってみる?」
「ありがたいが、遠慮しておこう」
「そっか。…くーちゃんいつも、お菓子作りは香りが命って言ってるもんね」
「味覚と嗅覚は近いところにあるからな、菓子作りでも、丁度良いタイミングは匂いで判断する必要がある。特に餡子は…」

そんな話をしながら私は洗い終わったのだが、グローリアはまだまだ時間がかかるようだ。
鼻歌を歌って何かを泡立てている彼女を残して、先に露天風呂へ行くとするとするか。



「よぉ、シンボリの」
「君も来ていたのか、パストラル」

グローリアに負けず劣らず、端正な顔立ちと豪快な走りで老若男女から人気の高い同期だ。
この人からはいつも爽やかな匂いがするなと思う。草原のような…むしろ、雨上がりの森を散歩したような匂いか?

そんなことを考えていると、黄緑色に煌めく瞳がこちらを覗いた。

「お前さんさ、なんであのレースにしたんだ?
グローリア嬢もオレも居ないレースなら、どこでもぶっちぎって勝ったろうに」

あぁ、メイクデビューの話か。

ルドルフさんのように無敗の三冠ウマ娘になる道は早々に途絶えた。メイクデビューでグローリアと同じレースに出たからだ。

入学してすぐにグローリアと一緒に走った模擬レースでは惨敗だった。
しかし、限界を越えるほどの走り、命を振り絞るような勝負によって、世界がひっくり返った気がした。
こんな気持ちは初めてだった。

ルドルフさんもテイオーも、未熟な今の私に対して本気で走ってはくれない。
こんなレースができる相手は他にいない。

もう一度、彼女と走ってみたい。
今度は絶対に抜かされまいと思っていたのに、金色の嵐は轟々と背中に迫ってきて……私は再び敗北した。
それでも、次もグローリアと走りたくて、とうとうティアラ路線まで追ってきてしまった。



酔狂な奴だな。
シンボリレクイエム。黙っていればなかなか可愛い顔をしているものの、レース中の気合入った様子はぶっちゃけ怖い。あのシンボリルドルフ会長様から目をかけられているようだが、こっからまだ伸び代があるとなると、末恐ろしいや。

そしてそのシンボリがご執心なのが、サクラグローリア。天使のようだと評判の可憐で儚い雰囲気と裏腹に、ものすんごい末脚の持ち主。
レースでは最後の直線までピッタリ後ろに付けられて、轟音を響かせながらあり得ないくらいぶっちぎられる。

こいつら2人揃ってカワイイ詐欺かよ。あ、オレも入れて3人か。

タイトルを獲るためならできればお手合わせ願いたくない相手だが、強い相手がいない勝利になんの価値がある?勝負事は難しいもんだねぇ。

「そんで、クラシックの期待を蹴ってこっち来たわけ。お熱いねぇ」
「そういう君はどうしてティアラ路線を選んだんだ?」
「んーと。……彩Phantasiaを歌いたくて?」

そう嘯くと、目をぱちぱちさせて、君は本能スピードのような曲の方が似合いそうだと思うのだが、と言う。こいつぁまたこういう余計なことを…。

「レクイエムちゃんひっどーい!アタシにカワイイのは似合わないってわけぇ?」
わざとらしく拗ねると、そういう意味では…とわたわたする。そんな顔が面白くって、
「お手製のきんつばご馳走してくれたらぁ、許してあ・げ・る」と言ってみると、随分慌てたようだ。

「なぜそれを!?!?」

え、趣味:お菓子作りなのも、ついでに趣味:美味しいものを食べることなのも、まさかバレてないと思ってたのか?学園内でも割と有名だぞ。
というかさっきも餡子の話してたじゃねーかよ。

「それ、外ではあまり言わないでくれ。
私が、その…食い意地が張っているみたいで、恥ずかしいじゃないか」

耳をぺしょんとさせてこちらを見上げる、そんな様子がカワイくて、ついつい吹き出してしまった。



「あれ、ラルちゃんも来てたんだ」
「グローリアぁ。助けてくれ」

どうしたんだろう?くーちゃんをよしよししてあげる。すぐに機嫌を直したようだ。よかった。けんかしてたわけじゃないのね。

同じくティアラ路線を争う仲間とはいえ、3人でゆっくり話すのは初めてかも。色んな話をした。

ラルちゃんは学外の友達とバンドを組んでいて、芸能事務所からデビューの話もあったらしい。けれどラルちゃんがレースとバンドを両立できるようにと、今はインディーズとして活動しているみたい。
ファン感謝祭のステージに出たいな、って言っていた。そうなったら応援に行くね。

くーちゃんはきんつばに対するこだわりを語った。
よくわからないけど、お菓子作りは繊細なんだね。
シンプルな材料のメニューこそ素材やタイミングや質量や、うーんと細かいことが大事なんだとか。そう言われると、不器用な私にお菓子作りはできないかも。くーちゃんはすごいなぁ。いつも美味しいのをお裾分けしてくれるから、私も何かお礼にあげたいんだけど。

私は、最近のことをきかれて、編み物をしている話をした。まだまだ不器用だけど、綺麗につくって私のトレーナーさんにプレゼントしたいなって思っていること。寒い外でのトレーニングで風邪をひいちゃったら大変だもの。マフラーと手袋は必要だよね。とびきりあったかいのにしたい。喜んでもらえるといいな。



そろそろ戻ろっか。
そうだな。
湯冷めしねーようにな。


ふと見上げると、都会ではなかなか見られない満天の星空が広がっている。
なんだかたまらない気持ちになって、両隣にいる二人の手をぎゅっと握った。

「二人とも」

驚いたように、優しく、振り返る大事なお友達。
私のライバルたち。

「いつか大きな舞台で、一緒に走ろうね」

ターフに立てば、私たちはライバルだ。
お友達だからこそ、不甲斐ない走りはしたくない。

きっとこれから何度もぶつかることになる。
レースには勝者がいて、敗者がいる。
私たちもこれから変わっていくかもしれない。
星々がいつかは燃え尽きるように、変わらないものはない。

それでも今感じている友情や決意を
この景色ごと栞にして胸に留めたいと思った。

私たちは、一緒に見上げた星空をずっとずっと忘れないだろう。

欠片を探して

作者:夜更かしの民
ジュニア期のトロイメライ(パストラルと同室説)(まだデジってない)まだ子供の情景を見ていていいじゃないか。
原著: https://bbs.animanch.com/board/776264/?res=18
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/50.html

憧れの勝負服(サクラグローリア編)/天使を地上に留めるには

作者:夜更かしの民
サクラグローリアの勝負服イベント候補?
サクラグローリアの過去辿ってきた, そして未来に待ち受ける運命が描かれる.
原著:https://bbs.animanch.com/board/742147/?res=154
paste:https://pastebin.pl/view/raw/45b6b298
+ クリックで開く
「見せたいものがある」って、朝からトレーナーさんはそわそわしていた。
悪い話ではないだろうけれど……少し緊張しながらトレーナー室の扉をそろそろと開ける。

「グローリアさん!お待ちしておりました!」
「バクシンオーさん!?」

先輩が、どうしてここに?
という疑問は、桜色に染まる室内を見て吹き飛んだ。

「わぁ………!!」


マネキンに着せられた真新しいコスチューム。

優しいピンク色の和風のミニワンピース
どこかで読んだコノハナサクヤヒメの伝説を思い出す。
薄紅色に透ける袖は天女の羽衣のようで、風に乗って何処までも飛んでいけそう。
腰にはいつもの私の髪飾りとお揃いの、苺みたいに可愛い色のリボンが、八重桜のようにふわふわのスカートの上で結ばれている。


これが私の、勝負服。






きゃー、可愛い、すっごく可愛い、こんな可愛いの私に似合うのかな?大丈夫かな?

「さぁさぁ早く着てみましょう!!」と楽しそうに言うバクシンオーさんに手伝ってもらって袖を通していく。


和風だけれど、見た目よりも軽いし動きやすい。

なんだかいつもよりも上手にスタートが切れそうな気がする。


着ていると、空気の綺麗な神社に行った時のように、静謐な気持ちになってくる。

熱く溢れてくる、走りたいという気持ち。同時に、頭が冴えるというか、熱くなっている自分に対してどこか冷静な自分もいる。


あぁ、はやく走りたい。

どこまでも。

限界を超えてでも。





ドキドキしながらトレーナーさんの前に出る。


破顔したトレーナーさんに、可愛い、天使だ、いや女神だ、金に透ける髪にぴったりで桜の精霊のようだ、俺の担当最&高、なんて珍しことを沢山言われて、き、気恥ずかしいけれど、ほっぺたが緩んじゃう。


私に、似合ってる?

これを着て走ったら、レースを見てくれるファンのみなさんも喜んでくれるかな……?


「改めて、グローリア。G1出走おめでとう」

「グローリアさん!おめでとうございます!!

サクラ軍団の一員としてティアラ街道をバクシンしましょう!!!」





ひとしきり誉められたあと「これ」とトレーナーさんが掌を差し出す。

そこには薔薇水晶でできた桜がとろりと光っていた。


「桜の帯留め!わぁ、大事にします!!!」


はしゃいだ声を上げる私に微笑んでいたトレーナーさんは、ふと、真面目な顔になった。



「グローリア、約束してくれ。

これを着るときは、無理せず、怪我せず走ると」


どういうことだろう。一着を目指して、じゃないのかしら。

怪我をせずに走ってくること。

レース中の事故には合わない、合わせない。

授業でも何度も言われている、当たり前のことじゃない?


そう思いつつも、「はい」と返事をする。


「そうだ。怪我をせず…そして、1番になって帰ってきてくれ」

帯留めを差し出すトレーナーさんの手からは、あったかくて優しい、祈るような気持ちが伝わってきて、胸がいっぱいになった。


「トレーナーさん。阪神JF、私が栄光を掴みます!!」


堂々の勝利宣言。

いつもはそんな自信ないけど、この勝負服が勇気をくれた今なら、言える気がした。





勝負服を着た俺の担当、サクラグローリアはそれはもう天使のように神々しいばかりに美しかった。


冗談のように天使だ、いや女神だ、金に透ける髪にぴったりで桜の精霊のようだ、俺の担当最&高と声をかける。俺だって普段はこんなに調子良いことは言えないので、ここぞとばかりに褒め言葉を上乗せする。


美形揃いの中央トレセンウマ娘の中でも抜群に綺麗な顔をしているのにかかわらず(あと俺が言うのも何だが抜群のプロポーションをしているのにも関わらず)、グローリアは自分に自信がないようだった。


戦績だって申し分ない。先日の芙蓉ステークスを経て、ジュニア期のG1.阪神JFの出走メンバーに選ばれたのだから。


トレーニングに関してはだいぶはっきりものを言えるようになったものの、他のことにはまだまだのようで、勝負服のデザインどうする?と訊いたときも


「えっ、どうしよう…私、どんなのが似合うのかわからないし………パッちゃんはどうするんだろう………えっと、…私はなんでもいいです」

なんて言うもんだから。


ここで可愛い勝負服を着て、もっと自信をつけてほしいところだが、女の子のセンスはよくわからない。

そこで、グローリアの面倒をよくみてくれる頼れる先輩サクラバクシンオー、バクシンオーと仲のいいサクラチヨノオーとサクラローレル、あとちょうどお散歩していたハルウララに協力を仰いだ。


そうして出来上がったのがこの勝負服。

思った通り、グローリアにぴったりだ。





日の光を通して輝く薄い金の髪も、彼女の名前にぴったりな桜色の勝負服も、

祈りを捧げる敬虔な巫女のように見えて、

なんだか余りにも、儚くて。


このまま掻き消えてしまうのではないか?

天女のように空の世界に帰ってしまうのではないか?

あまりにも美しい魂は、神様が早く連れていってしまうというから。


お守りと言って渡した桜の形の水晶は魔除けに。

腰のリボンは現世に留める赤い糸に。

それが俺と繋がっているかどうかは別としても、現世の何処か、俺から見えるところに繋がっていてほしかった。


もちろんレースに勝ってくれたら嬉しい。

金色の風が春の嵐を連れてくる、そんな走りがまた見たい。ずっと見たい。


だけど、それ以上に

君が隣にいることがなによりも、俺にとっての栄光なんだ。

舞台裏-田園詩-

作者:夜更かしの民
桜花賞後にパストラルとボスが交わした会話.
強大な敵たちを前にして, 彼女たちの選択やいかに.
原著:https://bbs.animanch.com/board/767320/?res=78
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「……なぁ、ボス」
「……なに」
「……オレ、歌えるのかな。……センターで」

ティアラ路線のG1初戦、桜花賞。レース後の控室。
背中にもたれかかってくる質量に、いつもの軽やかさはなりを潜めている。

「……この競技のプロとして率直に言う。
君が彩Phantasiaでセンターに立てる可能性が最も高いのは、桜花賞だ」

「……そうだよな」

爆発的な速さ、切れる末脚。それは彼女の美点だけれど、ライバルとなるサクラグローリア、シンボリレクイエムと比較して、それを維持するスタミナはどうか。

オークス。秋華賞。今後のレースは距離が長すぎる、今はまだ。それは向き不向きの問題で、決して優劣の問題ではないのだけれど。



「何を気にしているかわからないけれど。パストラル、君は可愛いよ」

「うん。……は?」

「どこのポジションにいたって君の魅力が揺らぐことはない。でも私は、君が舞台の中心でこそ最も輝くことを知っている。それを私だけが知っているのは、多くの君のファンにとって損害だ」

自由に、さわやかに、ターフを駆ける最速の風。
あとちょっと、ほんの数メートル。ゴールが手前にあったらと思わずにはいられない。



パストラル。君は可愛い。だからって、戦績まで可愛く収まってやる必要はないんだ。

それに今回のレースを見て確信したことがある。


「この競技のプロとして率直に言う。

今の君の実力ならマイル・スプリント路線を争える。

シニアのお姉様方相手の厳しい道には違いないし、やるかどうかは君次第だけどね」


自由で気まぐれで、目を離したらどこかに飛んでいってしまいそうな君を、私の希望で縛り付けたくはないけれど。


「私は、……見てみたいな」


君の本能スピードを。




「……ははっ」


ボスのご命令のままに。

背中に感じる声は少し湿っていたけれど、気づかないフリをした。

走れよ乙女-サクラ色は恋の罠-

作者: 夜更かしの民
ぐっちゃんCM撮影回!桜花賞の副賞で口紅のイメージモデルを務めるサクラグローリアの話。みんな恋に落ちろ。
原著: https://bbs.animanch.com/board/836795/?res=30
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/47.html

ダイヤモンドの原石

登場キャラ:菊花賞C.挑戦者D
作者:夜更かしの民
菊花賞Cの文章を読んで挑戦者Dを想像して書いたもの。
原著: https://bbs.animanch.com/board/878860/?res=31
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星は砂粒をも照らす

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:トロイメライ、プラネットセブン
メラちんがネットからダンスを教わる話。ネットからみてメラちんがモブの一人だった時の話。
原著: https://bbs.animanch.com/board/836795/?res=158
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夏の思い出の1ページ

作者:夜更かしの民
おそろいのTシャツで河原でBBQ
なお河原はぐっちゃんトレの私有地だそうです。
原著: https://bbs.animanch.com/board/796456/?res=150
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謎の情報通ウマ娘は見た!食堂の邂逅編

作者:夜更かしの民
パストラルがオグリキャップのサインをもらって、柄にもなく喜んでいるようです
原著: https://bbs.animanch.com/board/804623/?res=141
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おしることショートケーキ

登場キャラ:大葉ちゃん、ナイスネイチャ
作者:夜更かしの民
大葉ちゃんとナイスネイチャ
ネイチャは夢に未登場だけれど3着繋がりで話したことがあるのではと確信しているので書いた
原著:https://bbs.animanch.com/board/870864/?res=38
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幕間-星の瞬きに思いを馳せて-

作者:夜更かしの民
秋華賞のあとにエリザベス女王杯に出走したオーヴァチュアと走って引退を決めた幻覚モブの話。或いはネット先輩が切ない話。
ちょっとだけネット先輩の宝塚記念の描写あり
原著: https://bbs.animanch.com/board/823264/?res=133
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カフェとケーキと恋のおはなし

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:CCC
cafeとcakeとcoiのお話?
カフェ=皐月賞C、ケーキ=菊花賞C、恋=ダービーのCのこと。
Cがケーキを作り、 CがCに恋愛相談をする話
原著: https://bbs.animanch.com/board/844963/?res=169
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カフェとケーキと恋のおはなし(つづき)
作者: 夜更かしの民
登場キャラ:カフェロワイヤル、クレストキングダム
恋愛相談にこたえるクレストキングダム
原著: https://bbs.animanch.com/board/862030/?res=26
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憧れの勝負服(パストラル編)

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:パストラル、ボス
シニアにあがり2着目の勝負服を作ってもらうパストラルの話。ボス視点。
原著: https://bbs.animanch.com/board/844963/?res=120
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幕間-約束には新しい靴を-

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:パストラル、ボス
まだ本格化を迎えていないパストラルとボスの話。
憧れの勝負服(パストラル編)のつづき
原著: https://bbs.animanch.com/board/844963/?res=122
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同志、トロイメライちゃん曰く

作者:夜更かしの民
トロイメライ、ぐっちゃんくーちゃんラル様に関してデジる。滝のような情報を浴びよ
原著: https://bbs.animanch.com/board/776264/?res=101
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星夜の回顧録(スターライト・メモワール)

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:ベリザーナ、プラネットセブン
オーバーワークしてるリザ、止められないネット
絶望の黒(シュヴァルツ デア フェアツヴァイフルング)をはじめとする厨二病言葉を書くのは楽しい
原著: https://bbs.animanch.com/board/853807/?res=66
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栄光の代償-ジェット-

作者:夜更かしの民
シニア春、彼女は絶望の黒に囚われていく。
ジェットは喪に服すための宝石。誰のための鎮魂歌?
原著: https://bbs.animanch.com/board/776264/?res=58
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/51.html

栄光の代償-春が来ないこの世界で-

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:パストラル、シンボリレクイエム
スレ25の120からの『憧れの勝負服(パストラル編)』
と『幕間-約束には新しい靴を-』の続き、
そしてスレ18の58からの『栄光の代償-ジェット-』のパストラルサイドの話。
自分は無力だという、絶望。
原著: https://bbs.animanch.com/board/853807/?res=58
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舞台裏-蛹の決心-

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:パストラル、ボス
栄光の代償-春が来ないこの世界で-のつづき
どん底のパストラルと、見守るボス、二人は復活できるのか(できます)
原著: https://bbs.animanch.com/board/853807/?res=62
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蝶の羽ばたきは嵐を起こすか

作者:夜更かしの民
登場キャラ:パストラル
安田記念をボロ負けしたパストラルが立ち上がる話
……なんだけど、今までの沈み具合からすると、立ち直るのが唐突すぎる気がしている。
とはいえ自分はこんなかんじなんだよね。沈むのに飽きて突然立ち上がる。…ということが表現できているかはわからないけれど。
原著:https://bbs.animanch.com/board/870864/?res=143
paste:

舞台裏-羽化-

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:ボス、パストラル
戴冠-銀の風-の ボスサイド
新しい勝負服でパストラルを宝塚記念へ送り出す話
原著: https://bbs.animanch.com/board/862030/?res=21
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戴冠-銀の風-

作者:夜更かしの民
シンボリレクイエム視点の宝塚記念。絶望の黒い闇は銀色の風に晴らされる。
wikiは作者による加筆修正版
原著: 出典>https://bbs.animanch.com/board/789233/?res=42
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この美しさはそのうち不老長寿に効くようになる

作者:夜更かしの民
登場キャラ:栃栗毛のウマ娘、パストラル
ラル様に助けられた栃栗毛小柄ウマ娘の話
作者はこの子が星の世代スプリンターの一人だと予測している
夢の話ほぼそのまま
原著:https://bbs.animanch.com/board/896237/?res=88
paste:

桜色の手紙

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:夏休み、サクラグローリアからの差し入れとともにシンボリレクイエムへ届いた手紙
強くなってまた会おうね
原著: https://bbs.animanch.com/board/853807/?res=118
paste: wiki内のページを貼る

白昼夢に囚われて

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:トロイメライ
トロイメライに脳を焼かれたモブウマ娘(G1 2着)視点の怪文書。
原著: https://bbs.animanch.com/board/836795/?res=156
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舞台裏-惑星-

作者:夜更かしの民
ネットのはなし
原著:https://bbs.animanch.com/board/767320/?res=172
paste:https://pastebin.pl/view/raw/f653c97d
+ クリックで開く
当代最強のウマ娘。
そんな呼び声は過去のもの。
神話の神々の名で呼ばれる星たちが軌道を描くように心躍るレースで世間を賑わせてきた私たち、星の世代は、台頭してきたティアラ・グローリア世代に蹂躙され--ーー皆、ターフを去って行きました。

同期のティアラ・クイーンは、あの有馬散花を目撃したショックで、レースへの情熱を失ったようでした。引退してすぐに伴侶に恵まれ、幸せな家庭を築いているというのがせめてもの救いでしょうか。

スプリンターは春のシーズンに2冠を獲りました。どちらも1番人気が斜行降着となったので。内容としては口が裂けても勝ったとは言えません。お溢れだとしても冠は冠だ、と考えられたらよかったのかもしれませんが、誇り高い彼女にはそんなことは許せなかったらしい。真っ向勝負に勝てず、何が勝利だと。虚しさのあまり、安田記念を最後に走るのをやめてしまいました。

クラシック三冠を分け合ったステイヤーは、次の春こそは盾の栄誉をと、これ以上ない仕上がりで準備していたのに。黒い死神が全てを掻っ攫っていきました。
オーバーワークを止めるように何度も言ったよ。もっと強く言えばよかった。なぜそんな無理をしたのか。
「あんな風に追い抜かれて、轟音と共に背中が遠ざかって。今までの自分が、自分だけじゃない。世代ごと否定されるみたいでさ、……あの時、もう無理だって思った自分が……悔しくて」
気持ちは痛いほどわかりました。何も責められなかった。彼女はもう全盛期のようには、あの菊花賞のようには、走ることができなくなりました。

みんな、蹄鉄を脱いで、私を置いていってしまった。
自信を打ち砕かれて、心が折れそうだったけれど、足を止めるわけにはいきませんでした。プラネットセブンがいる星の世代が弱かったなんて、そんなこと誰にも言わせない。それには、自分が何としても、せめてあとひとつ、勝利を掴まなければいけなかった。


昨年のJC、有馬記念覇者のサクラグローリア。今年春の盾を獲ったシンボリレクイエム。そのシンボリレクイエムを破って春のグランプリを獲ったパストラル。
3人とも、今日ここにはいない。

本命不在とは失礼な。前年度覇者を忘れたか。そうでなくとも、皆が自分こそが1番だと思ってゲートに入るのに。それでも、浅ましくも、今回がチャンスだと考えてしまいました。年末のグランプリを諦める気はないけれど、私がもう一度勝てるとしたら今日だったのです。

そうして臨んだ一世一代の勝負。油断も慢心もなかった、はずでした。神話の神々の名を冠する星を巡る、夜空のように青い勝負服でもう一度、1番にゴールにたどり着いて、私たちの強さを証明しなければいけなかったのに。できることは全てやりました。

それなのに、どうして届かない?
夢を追って先頭を行くあなたは、どうしてこんなにも眩しい?

「地獄の白昼夢」あなたは本当に強かった。
私は結局、自ら輝く恒星にはなれませんでした。



「そんなことない!」

舞台裏-子供の夢-

作者:夜更かしの民
舞台裏-惑星-と同じ世界観の話。夢を見せてくれたあの人にできることは。メラちんが秋天参戦を決める話。
原著: https://bbs.animanch.com/board/823264/?res=142
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/54.html

花の妖精たちの戯れ/幾度目かの悪夢

作者:夜更かしの民
花の世代三人娘がイチャイチャ百合百合している話(※百合ではない)(ほぼ夢報告そのまま)
淑女トレーナーとタオルの攻防
タオルが次に何に取り付くかの予測つき
原著:https://bbs.animanch.com/board/896237/?res=140
paste:

(題名未定)

作者: 夜更かしの民
登場キャラ:サクラグローリア、シンボリレクイエム、パストラル
サクラグローリア宝塚記念出走表明!!!
原著: https://bbs.animanch.com/board/853807/?res=43
paste: wiki内のページを貼る

舞台裏-魔法とは、願いのこと-

作者:夜更かしの民
サクラグローリアを復帰戦に送り出すトレーナー母
子供の独り立ちを見守るような、娘を嫁に出すような話の妄想
原著:https://bbs.animanch.com/board/896237/?res=176
paste:

女王の帰還

作者:夜更かしの民
サクラグローリアの宝塚記念、地下道にて
ライバルたちによる宣戦布告。大葉ちゃん、コラン、パイちゃん先輩
※この時点でわかる関係性で書いています。
まさかあの子たちが兄弟とは。言われてみれば、だけど。
原著:https://bbs.animanch.com/board/896237/?res=181
paste:

神託

作者:夜更かしの民
登場キャラ:ベリザーナ、ネット、ベレヌス
ベリザーナの引退、宝塚記念でのネットとベレヌスの勝負
捏造ばかりではあるものの、書いた人にとっては確信に近いものだけを書くように気をつけてる
原著:https://bbs.animanch.com/board/878860/?res=39
paste:

回顧録-遠ざかる夏の星に、願いを-

作者:夜更かしの民
登場キャラ ネット、ベリザーナ、レクイエム
原著:https://bbs.animanch.com/board/907815/?res=56

夢を追う背中を見つめて

作者:夜更かしの民
登場キャラ メラちんと実況の人
宝塚記念出走前の実況かいてみた
paste: https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/75.html

そして観測者は目撃者となる

夜更かしの民
実況してみた
https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/76.html

謎の情報通ウマ娘は見た!-伝説のライブ編-

作者:夜更かしの民
登場キャラ グローリア、ネット、レクイエム、パストラル
同着一位の宝塚記念ライブがデュエットだったときいて妄想した。
ライブの夢が観測されるのってもしかして初めて??
初期からライブのSS書いてきてよかった!
ライブに関しては捏造設定多数
https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/78.html

これからもずっと

作者:夜更かしの民
登場キャラ サクラグローリアとトレーナー、ゲストにクレストキングダム
トレウマ注意?トレウマ苦手派が書くトレウマです。ふわっとしてる。
スレ35に概念が出ていたので加筆修正しました
https://w.atwiki.jp/sacragloria/pages/77.html

怪談:夢の話

作者:夜更かしの民
登場キャラ グローリア、らっふぃー、カフェロワイヤル、レクイエム、パストラル、メラちん
原著:https://bbs.animanch.com/board/996417/?res=169

ノブレスオブリージュ

作者:夜更かしの民
登場キャラ グローリア、グレイシャーグロウ、シンフォニー、グローリアの義母
原著:https://bbs.animanch.com/board/1023853/?res=180

追加の記載は作家ごとに、或いは書き人知らずに、わからなければこちら(末尾)よろしくお願いします!

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