大事なのは威厳
つまり担当に舐められない事だ
トレーナーとウマ娘は二人三脚
どちらかがどちらかを軽く見た時点でその関係はスムーズに行かなくなる
親しき中にも礼儀あり
軍隊式に上意下達でやるのは論外だが、適切な緊張感を保てないトレーナーとウマ娘などは論外も良いところだ
つまり担当に舐められない事だ
トレーナーとウマ娘は二人三脚
どちらかがどちらかを軽く見た時点でその関係はスムーズに行かなくなる
親しき中にも礼儀あり
軍隊式に上意下達でやるのは論外だが、適切な緊張感を保てないトレーナーとウマ娘などは論外も良いところだ
そう、トレーナーには威厳が大事なのだ
オレは精一杯威厳を示すべく腕を組んで担当に重々しく話し掛けた
「話がある」
「あ、トレーナー、アタシちょっち走って来るからあとでいいー?」
相も変わらずオレの話を聞きやしない担当に挫けそうになるが、今日こそは言わなきゃならん
「オレが話があると言っているんだ、オーヴァチュア」
威厳だ、威厳を保つんだ
「もー、何さこの時期にー
オークス本戦まで後2週間しかないんだよ?
トレーナーもオークス出走ウマ娘のトレーナーとしての自覚を持ってよねー!」
こめかみがヒクつくのを感じる
威厳だ、威厳を保つんだ
オレは精一杯威厳を示すべく腕を組んで担当に重々しく話し掛けた
「話がある」
「あ、トレーナー、アタシちょっち走って来るからあとでいいー?」
相も変わらずオレの話を聞きやしない担当に挫けそうになるが、今日こそは言わなきゃならん
「オレが話があると言っているんだ、オーヴァチュア」
威厳だ、威厳を保つんだ
「もー、何さこの時期にー
オークス本戦まで後2週間しかないんだよ?
トレーナーもオークス出走ウマ娘のトレーナーとしての自覚を持ってよねー!」
こめかみがヒクつくのを感じる
威厳だ、威厳を保つんだ
「そのオークス本戦のことで話があると言っているんだ」
「あ、そーなの?
なら最初から言ってよー
そんな粉薬飲もうとしてむせたみたいな顔してちゃ、何が言いたいのか分かんないってばー」
い、いげんだ、いげんをたもつんだ
「あ、そーなの?
なら最初から言ってよー
そんな粉薬飲もうとしてむせたみたいな顔してちゃ、何が言いたいのか分かんないってばー」
い、いげんだ、いげんをたもつんだ
「オークス本戦で、大逃げは止めろ」
「やだ、じゃアタシ走って来るから」
ぶつん
こめかみであんまり切れてはいけないモノが切れる音がした
「やだ、じゃアタシ走って来るから」
ぶつん
こめかみであんまり切れてはいけないモノが切れる音がした
『破れ鍋に綴じ蓋』
「このバカタレーっ!!!」
「どっちがバカタレなんだよバカトレーナー!!」
トレーナー室の中に怒声が響き渡る
「どっちがバカタレなんだよバカトレーナー!!」
トレーナー室の中に怒声が響き渡る
「オメーなあ!?レースに出るたんびに毎回毎回オレが抑えて走れっつってんのに掛かってバカ逃げしやがって!!
たまにゃあオレの言うことも聞きゃあがれ、この呆助が!!
それがなけりゃオメーはジュベナイルフィリーズ獲れてたっつーんだよ!?」
「勝手なことばっか言っちゃってさあ!?
アタシがテンションアゲアゲで行かなきゃ良い感じにスピード出せないのは知ってるでしょーが!?
トレーナーの言うとおりにお行儀良く走ってたら、お行儀良く最後のストレートで抜かれるだけだってーの!!
だいたいぐっちゃんやパっちゃん相手にして抑えて逃げてもセーフティリード取れっこないでしょー!!
その二人が居なくてもくーちゃんが居たら後ろから思いっきり突っついて来るんだからフツーに走っても粘りきれねーっつーの!!」
「だからっつって最初っから考えるの投げ捨ててバカ逃げする奴があるかってんだ!
オメーの頭は帽子掛けじゃねえんだぞ!!
も少し後先考えて逃げやがれこのスットコドッコイ!!」
たまにゃあオレの言うことも聞きゃあがれ、この呆助が!!
それがなけりゃオメーはジュベナイルフィリーズ獲れてたっつーんだよ!?」
「勝手なことばっか言っちゃってさあ!?
アタシがテンションアゲアゲで行かなきゃ良い感じにスピード出せないのは知ってるでしょーが!?
トレーナーの言うとおりにお行儀良く走ってたら、お行儀良く最後のストレートで抜かれるだけだってーの!!
だいたいぐっちゃんやパっちゃん相手にして抑えて逃げてもセーフティリード取れっこないでしょー!!
その二人が居なくてもくーちゃんが居たら後ろから思いっきり突っついて来るんだからフツーに走っても粘りきれねーっつーの!!」
「だからっつって最初っから考えるの投げ捨ててバカ逃げする奴があるかってんだ!
オメーの頭は帽子掛けじゃねえんだぞ!!
も少し後先考えて逃げやがれこのスットコドッコイ!!」
ぜえぜえぜえぜえ
お互いに言いたい放題ぶちかました後の、なんとも言えない間の抜けた沈黙が続く
再開の口火を切ったのはオレの方からだった
「おいバカ娘」
「何なのさバカトレーナー」
「真面目な話だ、オークス本戦は2400mあるんだぞ?
オメーの2400のタイムは確かにかなり良い方だ
世代によっちゃァ皐月とダービーの2冠も狙えるタイムを叩き出してる
だけどそれと同じラップタイムを、後ろからシンボリレクイエムやサクラグローリアがプレッシャー掛けてくる中で刻めるか?
オメーの言ってるとおり、アイツらのプレッシャーの圧力はハンパじゃねえぞ?」
「解ってるよそんな事!
だからアタシは少しでもリードを広げようとしてるじゃん!」
「それじゃアイツらのタイムを上回れねえから言ってんだろうが!
半可通な事言ってんじゃねえ!
2400の長丁場で自分からペースを崩す逃げウマ娘が何処に居るってんでえ!」
「ならペースを崩しても逃げ切っちゃえば良いじゃん!!」
「バカじゃなくて阿呆だオメーは!
それが出来るくらいに相手が弱えならオレもこんなにギャーギャー言わねえんだよ!このおたんちん!
マトモに逃げても勝てるかどうか分からねえタイムを出しゃあがる連中相手に
自分のベストタイムを出せるラップ投げ捨てるなんざボンクラどころの騒ぎじゃあねえぞ!」
「だからアタシはできる限りのリードを取ろうとしてんじゃん!!
セーフティリード取ろうとすることの何が悪いのさ!?」
「最後の1ハロンで脚が止まって垂れるのはセーフティリードたあ言わねえんだよ!
ちったあ脚を残して逃げ粘る事も覚えやがれ!
大体オメーの作った高速ラップがサクラグローリアがドンケツからぶっ飛ばしてくるルートを作るアシストになってんじゃねえか!」
「はあ?!アタシそんな事した覚えないんですけどー!?」
「結果的にそうなってるっつーの!!
逃げが隊列を縦長にして前の脚質の連中を垂れさせたら、後ろから突っ込んで来る連中がブロックなしで楽々差してくるに決まってんじゃねえか!!
ジュベナイルフィリーズが良い例だ!
3コーナーでオメーが辛抱して最後のストレートでスパート掛けられてりゃあんな簡単にパストラルに差されてねえんだよ!!」
「でもラップタイムが遅けりゃそれ以前の問題じゃん!
4コーナー回ってよーいどんの末脚勝負じゃ、脚の溜まってる差し追い込み相手にアタシの脚だと戦えないじゃん!?」
「オメーは授業とオレの話を聞いてやがんねえのかあ!!
その為に相手の脚を削って自分の脚をゴール直後に使い切るようにラップタイムを計算するのが逃げってェ脚質の基本だろうがあぁぁ!!!!」
「おいバカ娘」
「何なのさバカトレーナー」
「真面目な話だ、オークス本戦は2400mあるんだぞ?
オメーの2400のタイムは確かにかなり良い方だ
世代によっちゃァ皐月とダービーの2冠も狙えるタイムを叩き出してる
だけどそれと同じラップタイムを、後ろからシンボリレクイエムやサクラグローリアがプレッシャー掛けてくる中で刻めるか?
オメーの言ってるとおり、アイツらのプレッシャーの圧力はハンパじゃねえぞ?」
「解ってるよそんな事!
だからアタシは少しでもリードを広げようとしてるじゃん!」
「それじゃアイツらのタイムを上回れねえから言ってんだろうが!
半可通な事言ってんじゃねえ!
2400の長丁場で自分からペースを崩す逃げウマ娘が何処に居るってんでえ!」
「ならペースを崩しても逃げ切っちゃえば良いじゃん!!」
「バカじゃなくて阿呆だオメーは!
それが出来るくらいに相手が弱えならオレもこんなにギャーギャー言わねえんだよ!このおたんちん!
マトモに逃げても勝てるかどうか分からねえタイムを出しゃあがる連中相手に
自分のベストタイムを出せるラップ投げ捨てるなんざボンクラどころの騒ぎじゃあねえぞ!」
「だからアタシはできる限りのリードを取ろうとしてんじゃん!!
セーフティリード取ろうとすることの何が悪いのさ!?」
「最後の1ハロンで脚が止まって垂れるのはセーフティリードたあ言わねえんだよ!
ちったあ脚を残して逃げ粘る事も覚えやがれ!
大体オメーの作った高速ラップがサクラグローリアがドンケツからぶっ飛ばしてくるルートを作るアシストになってんじゃねえか!」
「はあ?!アタシそんな事した覚えないんですけどー!?」
「結果的にそうなってるっつーの!!
逃げが隊列を縦長にして前の脚質の連中を垂れさせたら、後ろから突っ込んで来る連中がブロックなしで楽々差してくるに決まってんじゃねえか!!
ジュベナイルフィリーズが良い例だ!
3コーナーでオメーが辛抱して最後のストレートでスパート掛けられてりゃあんな簡単にパストラルに差されてねえんだよ!!」
「でもラップタイムが遅けりゃそれ以前の問題じゃん!
4コーナー回ってよーいどんの末脚勝負じゃ、脚の溜まってる差し追い込み相手にアタシの脚だと戦えないじゃん!?」
「オメーは授業とオレの話を聞いてやがんねえのかあ!!
その為に相手の脚を削って自分の脚をゴール直後に使い切るようにラップタイムを計算するのが逃げってェ脚質の基本だろうがあぁぁ!!!!」
ぜえぜえぜえぜえ
再びの沈黙
もう何回この話をオーヴァチュアにしたのだろう
何度言ってもラップタイムの維持を忘れて大逃げをぶちかますオレの愛バであるコイツは、
G1級のスピードとスタミナを併せ持つたぐいまれな逃げウマ娘であることは間違いない
しかし、レースになるとコイツはその利点を自らドブに投げ棄てて大逃げをぶちかますのだ
しかもその大逃げがG3クラスの重賞なら普通に通用しちまうのがタチが悪い
なまじ勝ってるだけにオレの説教も聞きゃしねえ
畜生、メイクデビューからの3戦の間にもっと抑える方法を教え込むべきだった…
何度言ってもラップタイムの維持を忘れて大逃げをぶちかますオレの愛バであるコイツは、
G1級のスピードとスタミナを併せ持つたぐいまれな逃げウマ娘であることは間違いない
しかし、レースになるとコイツはその利点を自らドブに投げ棄てて大逃げをぶちかますのだ
しかもその大逃げがG3クラスの重賞なら普通に通用しちまうのがタチが悪い
なまじ勝ってるだけにオレの説教も聞きゃしねえ
畜生、メイクデビューからの3戦の間にもっと抑える方法を教え込むべきだった…
オレが半年前のオレを脳内でサンドバッグにしているとオーヴァチュアが話しはじめた
「でもさー、実際問題としてアタシの脚でくーちゃん相手にセーフティリード取るのって大逃げしなきゃ無理っぽくね?
くーちゃん菊花賞出ること考えてたくらいスタミナあるのに末脚はアタシよりキレるんだよ?」
「そこらはオメーの言うとおりなんだよなァ…」
くーちゃん菊花賞出ること考えてたくらいスタミナあるのに末脚はアタシよりキレるんだよ?」
「そこらはオメーの言うとおりなんだよなァ…」
確かにシンボリレクイエム相手にセーフティリードを取るというのは
同世代では無理に近いものがあるのは事実だ
だからと言ってコイツは諦めるような物わかりの良いウマ娘ではないし、オレもそんなお上品なトレーナーではない
同世代では無理に近いものがあるのは事実だ
だからと言ってコイツは諦めるような物わかりの良いウマ娘ではないし、オレもそんなお上品なトレーナーではない
「セーフティリードを取れねえなら、脚を残してシンボリレクイエムの末脚をギリギリ交わせるようにするしかねえなあ」
「それをどーやんのさ?
アタシとくーちゃんのスタミナって、どう考えてもくーちゃんの圧勝だよ?」
「その為に道中ラップを刻むって走法があるんじゃねえのけえ、このスットコドッコイ」
「その道中のラップタイムがくーちゃんとアタシじゃ大して変わんないのに末脚勝負してどうすんのさ、バカトレーナー」
「……大して、変わんない?」
「それをどーやんのさ?
アタシとくーちゃんのスタミナって、どう考えてもくーちゃんの圧勝だよ?」
「その為に道中ラップを刻むって走法があるんじゃねえのけえ、このスットコドッコイ」
「その道中のラップタイムがくーちゃんとアタシじゃ大して変わんないのに末脚勝負してどうすんのさ、バカトレーナー」
「……大して、変わんない?」
妙だ、あれだけのスタミナのあるシンボリレクイエムがオーヴァチュアとあまり変わらないラップタイムで道中走っている?
「おい、バカ娘
一応確認するがそりゃあいつの話だ?」
「ん?ラップタイムの話?それなら桜花賞トライアルの辺りで併走したときの話だけど」
「それはオメーを追走する感じでやったのか?」
「うん、そうだよ」
一応確認するがそりゃあいつの話だ?」
「ん?ラップタイムの話?それなら桜花賞トライアルの辺りで併走したときの話だけど」
「それはオメーを追走する感じでやったのか?」
「うん、そうだよ」
オーヴァチュアをペースメーカーとして使っている?
末脚を残そうとペースを緩めている?
それとも何か意図があってなのか?
何にせよ、シンボリレクイエムがコイツと同程度のラップタイムで道中を走るというのならこちらにも方法はある
末脚を残そうとペースを緩めている?
それとも何か意図があってなのか?
何にせよ、シンボリレクイエムがコイツと同程度のラップタイムで道中を走るというのならこちらにも方法はある
「おい、オーヴァチュア
オレァ今からかなり頓珍漢な事を言うぞ」
「トレーナーがヘンな事言うのはいつもじゃん」
「置きゃあがれ、仮にだ、オメーが捲りみてえにスローで走り始めて少しずつラップを上げていったらシンボリレクイエムは着いてくると思うか?」
「え?どーだろ
そんなのやったことないからなー」
「仮にの話だ
やったとしたらどうなる?」
「うーん、くーちゃんアタシを差せる位置でずっと着いてくるのがいつものパターンだからそこは変わんないんじゃないかな?
ペースを早い段階で変化させるのはあんまやったことないけど」
オレァ今からかなり頓珍漢な事を言うぞ」
「トレーナーがヘンな事言うのはいつもじゃん」
「置きゃあがれ、仮にだ、オメーが捲りみてえにスローで走り始めて少しずつラップを上げていったらシンボリレクイエムは着いてくると思うか?」
「え?どーだろ
そんなのやったことないからなー」
「仮にの話だ
やったとしたらどうなる?」
「うーん、くーちゃんアタシを差せる位置でずっと着いてくるのがいつものパターンだからそこは変わんないんじゃないかな?
ペースを早い段階で変化させるのはあんまやったことないけど」
オレは思いついた作戦を口にするのにしばらく躊躇した
これは博打だ
一生に一度しかないオークスの大舞台でやるにはリスキーすぎる戦法だ
だが、オーヴァチュアならコレをこなして樫の冠を持ち帰ってくることが出来るかも知れない
話してみる価値はありそうだ
これは博打だ
一生に一度しかないオークスの大舞台でやるにはリスキーすぎる戦法だ
だが、オーヴァチュアならコレをこなして樫の冠を持ち帰ってくることが出来るかも知れない
話してみる価値はありそうだ
「オーヴァチュア、オメーオークス獲りたいか?」
「獲りたいに決まってるじゃん、何ヘンな事聞いてるのさ?」
「こいつぁ博打だ、ハマればシンボリレクイエムも、サクラグローリアも、まとめて置き去りに出来るかも知れねえ
だが、失敗したら18着のドンケツまであり得る大博打だ
それでも、オレにゃあこっちの作戦の方が、オメーがオークス獲って帰ってこれそうな気がしてんだ
どうだ、やってみてえか?」
「何を訳分かんない事言ってんのさ、バカトレーナー」
うーむ、流石に胡散臭すぎたか
しかし正攻法でだと勝率かなり悪そうなんだよなァ……
「獲りたいに決まってるじゃん、何ヘンな事聞いてるのさ?」
「こいつぁ博打だ、ハマればシンボリレクイエムも、サクラグローリアも、まとめて置き去りに出来るかも知れねえ
だが、失敗したら18着のドンケツまであり得る大博打だ
それでも、オレにゃあこっちの作戦の方が、オメーがオークス獲って帰ってこれそうな気がしてんだ
どうだ、やってみてえか?」
「何を訳分かんない事言ってんのさ、バカトレーナー」
うーむ、流石に胡散臭すぎたか
しかし正攻法でだと勝率かなり悪そうなんだよなァ……
「オークス獲れる可能性が上がるんでしょ?
ならやんない訳ないじゃん
早く教えてよ、その大バクチな作戦」
そう言ってニヤリと笑うオーヴァチュア
うん、やっぱりコイツもオレとおんなし人種だ
後先考えねえで一発ド派手な花火を打ち上げたがる底抜けの大バカだ
いってえ誰に似やがったんだか
ならやんない訳ないじゃん
早く教えてよ、その大バクチな作戦」
そう言ってニヤリと笑うオーヴァチュア
うん、やっぱりコイツもオレとおんなし人種だ
後先考えねえで一発ド派手な花火を打ち上げたがる底抜けの大バカだ
いってえ誰に似やがったんだか
「よし、なら説明すんぞ
耳の穴かっぽじってよーく聞けよ」
「毎度そのヘンな前置きすんの何なのさ」
「うるせえ!とにかくこの作戦の目的はだなァ…」
耳の穴かっぽじってよーく聞けよ」
「毎度そのヘンな前置きすんの何なのさ」
「うるせえ!とにかくこの作戦の目的はだなァ…」
賑やかなトレーナー室での風変わりな似た者師弟の作戦会議は夜遅くまで続いた