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 (涙の日記)

 海兵さんは動員され、ポストには一通の封筒「申し訳ありません。別れましょう」
 何日も学校を休み、やけ食いしては吐き戻し。
 何度も訪ねて来る森を扱いかねた挙句、復活。
 海兵さんが残した物は吐きダコだけ。

 亡霊は帰ってきた。「悪運強く生き残りましてね」
 海兵さんは鬼の勘で接触して来、現在に至る。

 十月十日、壬生屋錯乱。そんな状況を救ったのは…

 不安は人を饒舌にする。願わくば、一刻も早くこの戦役が終わることを。

                    5121小隊整備班班長 原素子

ストーリー

 十月十四日
 筑豊要塞線により戦線は安定したが、
 一九〇〇、
 戦線後方、響灘・芦屋海岸の夜空に照明弾が上がり、陸戦型が続々と上陸。
 更に、火線網を展開する陣地にスキュラの一群が突進していった

 十月十五日 一〇三〇
 東京の善行の下に"無防備な忘れ物"が届く。

 この内容を自分は支持する。なんとなれば―――

 必要なのは議論ではなく決断。
 風の中を漂う木の葉は笑って運命とやらに挑みかかった。

登場人物




【特別短編】福岡からの通信――ビルからビルへ、路地から路地へ

ストーリー

福岡西部・早良区~中央区では涌井川を挟んでの攻防が続いていた。
百道浜橋の袂・旧領事館を拠点とする植村中隊は
橋を突破する敵に十字砲火を浴びせていたが、敵の進撃は粛々と続く。

「懲りない連中だな…」
植村が呟いたその時、医療センターを拠点とする簑田小隊より無線が入る。
「遊歩道袂にて不思議な生き物を発見」

登場人物







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最終更新:2012年02月15日 23:59