アノヒトだらけの
私の心に
ほんの少し
空いた隙間

なんでまた
よりにもよって
あなたが滑り込んできたのだろう

恋じゃない、と思う
恋じゃない
でも
目が探す
その姿を
耳が捉える
その声を
そして
触れたい、と思う

9つ違うあなたは
私が恋をしたときの
あのドイツ語の先生と
同じ年で
でも違うのは
幸か不幸か
あなたには
決まった相手がいないこと

いっそ恋にできたら
アノヒトを振り切れるのに
でもやっぱり私は
アノヒトがつけた鎖に
つながれたまま
その先にはもう
アノヒトの手は
ないのにね
最終更新:2007年04月26日 20:52