先に気付いたのは
 もちろん私だった
 恋占いの結果を待つように
 息をつめて
 探していたのだから

 君の瞳が
 私を捉えて
 私が小さく合図をすると
 ちょっと照れたように
 君は笑った


 甘やかな毒が
 交わした視線を通して
 私の心臓に巡ってきて
 鼓動を速くさせる


 今までも恋はしてきた
 君ともたくさん目はあわせてきたのに
 笑顔も交わしてきたのに

 視線があっただけで
 笑顔を交わしただけで
 あんなにあんなに
 胸が高鳴ったのは
 初めてだった

 ああ
 私はもうダメだ
 完全に君に囚われてしまった

 甘やかな毒を
 止める術なんて
 私は知らないのだから








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最終更新:2008年10月19日 19:47