新しい年があけた
その夜
私を乗せた電車は
この街へと
私を送り届けた
コートのすそから
冷気が忍び寄る
吐く息は白く
手袋なしの手を
かじかませる
ここを離れて
十日間
変わるはずのない風景
夏に帰ったときには
感じることなかった
感情が生まれる
懐かしい…
少し寂れた駅の風景も
街の明かりも
交差点も
そして何より
沖縄では味わえない
冷たい空気も
懐かしい…
いずれ私はここを出て
故郷に帰る
それでもやはり
私はここを
決して忘れないだろう
いつのまにか
ここは私の第二のふるさと
幾つもの思い出が詰まった
第二のふるさと
あと一年ちょっと
ここで頑張ろう
最終更新:2006年07月22日 11:13