あなたを好きだったあの頃
 私はどこかへ行きたかった
 毎日はつまらなく
 私は私自身にいらだち
 何かが私を変えてくれることを
 心の底から願っていた

 だからこそ
 私はあなたに惹かれたのだろう
 強い輝きをもつあなたなら
 私を変えてくれると思ったから
 つまらない日常から
 私を解き放ち
 別の世界へと連れて行ってくれると
 そう期待したから

 あれから長い月日がたち
 あなたのことを忘れ
 私は私を生きている

 ずっと傍らにいたい人も見つけられた
 あんなにも
 想う人はあなただけだったのに

 あなたほどに
 輝くことはないかもしれない
 それでも
 逃げずに私は進もう
 何かが
 誰かが
 変えてくれることを願うのではなく
 私自身で変えていこう

 今でも
 小さく残るこの想いを
 胸の奥にしまいながら

 前に進もう




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最終更新:2006年07月25日 19:34