独り寝の静かな夜
 窓越しに
 柔らかな月の光が
 入り込んでいる 

 寝台の上
 きらきらと輝く光
 これは霜なのではないか?
 そう思いながら
 寝台に広がる
 光に触れた

 見上げたならば
 山の端には
 満月

 「月だけはどこから見ても同じ月」
 そんなことを誰かが言っていたっけ

 残してきた家族や
 大切な人たちも
 同じようにして
 この月を見上げているのだろうか?

 旅先にいる私のことを
 思い出したりするのだろうか?
最終更新:2006年07月23日 22:38