あの日
 最後のひとしずくが
 私の胸に
 落ちた

 ひとしずく
 ひとしずく
 君を想う気持ちが
 たまっていっていたのだ
 自分でもそれと
 気づかぬうちに

 決めていたのに
 あの人を
 ずっと想うのだと
 あの人以外に
 目を向けることはないと

 唐突にあふれた感情に
 私はとまどう
 受け入れることが
 まだできずにいる

 始まりがあるとも思えない

 そんな恋なら
 しなくてもいいのに
 気づかないほうが
 よかったのに

 あの人を想っていたほうが
 幸せだったのに
最終更新:2006年07月23日 23:08