3-638「佐々木の結婚観」

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「確かに僕は恋愛感情は精神疾患の一種だと否定したが、結婚という制度まで否定したつもりは無いよ。<br>  男女が惹かれあうのは、子孫を残し自らの遺伝子を伝えようとする生命体としての本能に基づく自然な欲求だ。<br>  そして結婚という制度は安定的に子育てを行うために生み出された実に合理的な制度だ。<br>  それを全否定する事は、幼年期の終わりとかじゃないが、人類という種が全く新しい何かに変化、もしくは進化といってもいいが、そういう世界が一変するような何かが起こらないと無理だろうね。<br>  無論そんな変化をもたらすオーバーロードなんてやって来ないだろうし、僕は自分が平々凡々たる一般人であることを自覚してる。<br>  そんな旧人類としては以前からの慣習に従って平凡な一生と平凡な幸せを望むのが分相応というものだろうさ。<br>  だがね、そうだとしてもそれはまだまだ先の話だ。<br>  僕らは社会的にはみればまだまだ子供なのだから、今は自分というものをしっかり構築するために力を注ぐべきだろう。<br>  その大切な時期に、所詮未知なる物への好奇心と思春期ゆえの欲求の集合体でしか無いような“恋愛”なんてものに関わりあわされるのは勘弁願いたい。<br>  まあ今現在の話ではなく、将来結婚する時期になった時でも、パートナー選びは恋愛なんてものに惑わされず冷静に行いたいと思ってるよ。<br>  ん?それじゃあまりに打算的に過ぎないかって?<br>  ……キョン。結婚なんて現実の塊で夢や希望なんてものは欠片も無いんだよ。<br>  もしそんな事を夢想しているのだとしたら即座に捨て去ったほうがいいね。<br>  いいかい?結婚した相手とは出産と育児という大変な仕事を共に行わなければならないんだよ?<br>  それに、子育てが終わった後も、老いて互いに性的な魅力を全く感じなくなった後も、死が互いを分かつまで共に過ごす事を契約するのが結婚というものだ。<br>  そんな相手を、恋愛なんて病に犯された頭で正しく選べるとは思えないね。<br>  なにしろ恋愛の最大の症状は視野狭窄なんだから。<br>  あばたもえくぼなんて言葉があるが、粗暴を男らしさと、我侭を女らしさと勘違いするような輩は理解に苦しむよ。<br>  ……じゃあどんな相手がいいのかって?<br>  自分で言うのもなんだが、僕は元より欲求が希薄なほうだから多くは望まないよ。<br>  そうだね、長い時間を共に過ごす事になるんだから、一緒にいて不愉快になるような相手はごめんこうむりたいね。<br>  自然な感じで一緒に歩けて、心穏やかに食事が出来て、自分を偽らずに楽しく会話が出来る。<br>  まあ、そんなところかな。<br>  簡単?……そうでもないさ。僕にとっては特に、ね。」<br>

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