34-70「小ネタ」

佐々木さんとお茶をしていると、流れで、いカニしてキョンさんを落とす話になりました。
「ブリブリしないで下さい佐々木さん。
コイする男の子が他の女の子と仲が良いので気分悪いのはわかりますけど。
折角の美人が台無しですよ」
「キョンは涼宮さんみたいなサバサバした性格の女の子が好きなんだと思うわ。
  涼宮さんだけじゃなくて無口宇宙人や巨乳未来人。それにコンブもワカメもキョンを狙っているのに
  私だけが女として見られていなイワ、シかた無い事だけど。
  私が一番魅力が無いから。
  最近そのことをシみジミ感じるわ」
そう言って、佐々木さんはサメザメと泣きました。
そうですか?個人的には、佐々木さんの言葉ハ、マチがっていると思うのです。
キョンさんは佐々木さんがいる時はやたらノリノリに見えますけど。
「泣かないで下さい。
  そうなのです。今から一緒にイカした服を買いに行って、カレイに変身するのです」

店に着いたとき、佐々木さんは遠慮がちに言いました。
「服を買いに来たのは良いけれど、こんな高い店はちょっと。一着イクラするのよ」
「大丈夫なのです。組織の経費で落とすのです」
「いや、悪いわ」
「遠慮することないのです。佐々木さんを陰に陽にササエるのが我々の仕事なのです」

結局、普通の店で佐々木さんのお小遣いの範囲で買うことになったのです。
「新しい服を着るとマスマス美人ですね」
「そこまで大ホラ吹いて褒めなくても…」



その時、現れたのは、佐々木さんの想い人キョンさんなのです。
今日は我々のフグ戴天の敵、涼宮ハルヒと一緒でなくて良かったのです。
代わりに谷口さんがいますけど。

「お前なー、佐々木と一年一緒でなおカツ、オ泊まりしたこともあって、キスもしない奴なんてこの世にイルカ?嘘つくな」
「俺と佐々木はそんな仲じゃない。お前の話にはエビデンスが全くないんだよ」
「お前のとぼけもタイしたもんだが、今でも新婚ホヤホヤの夫婦みたいな雰囲気を出してながら、そんな事を言っても信じれないぞ。
  お前一体、涼宮、長門、橘、九曜、佐々木サン、ゴ人の中で誰を選ぶつもりなんだ?」
「選ぶも何も、向こうの誰も俺と付き合いたいなんて思ってないだろ」
「グズグズしていると、本命がヒトデに渡ってしまうぞ。
  例えば、涼宮が古泉とかいうタイコ持ちと付き合ってしまうかもしれないんだぞ。
  本命とサケでも飲みに行って、一発やればいいだけだろ、全く

「今日は、キョン」
挨拶する、佐々木さん。とたんにキョンさんが笑顔になります。
「おう、佐々木か。良い所に来た。一緒にどっか行こう」


「君は谷口君とどうしたのかな?喧嘩しているようだが」
「谷口がちょっとウザくて。毎度のごとく女アサリして、5タコだったらしい」
「谷口君らしいね。くつくつ」
「それはどうでも良いけど、俺に愚痴をこぼして、お前とキス何回したか、ということまで聞いてくるんだぞ」
「立ち聞きして悪いが、それ以上のことも聞いていたけどね。くつくつ」
「で、どこに行こうか?」
「ちょうど無料公開している美術館があるよ。ここから歩いて20分くらいだね」
「良いな。そこ行こう」

そう言いながら歩く二人は、谷口さんが言うように新婚ホヤホヤの夫婦のようでした。

(おしまい)

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最終更新:2008年06月21日 20:08
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