46-479「ある夏の日の庶民プール」

「そもそも小さな女の子に性欲を抱くことが理解できないね。
 ここにいる子たちの中にはいないが、スクール水着を着ているともっと興奮する人もいるらしい。
 さて、いわゆるロリコンと呼ばれる人たちはどこに興奮を覚えるのだろうか。
 君はどっちなんだい、キョン。
 小さな子に手を出すことの背徳感かい?
 それともただ単に幼児の体型への性的興奮かい?
 もし前者ならば止めたほうが良い。 立派な犯罪だからね。
 しかし、後者ならば、いわゆるロリ体型と呼ばれる女性に頼ることで解消できるのではないかな?
 僕なんかは──自分で言うのもなんだが──大人っぽい体型ではない。
 むしろ……だよ。 悔しいことにね。
 だがもし、君がそんな性癖を持っているのならば、犯罪に走る前にそのはけ口となっても構わな」
「ちょ、ちょっと待ってくれ佐々木。 何の話をしてるんだ?
 何のことと勘違いしてるのか知らんが、
 俺が言った『小学生っていいよなー』ってのは『小学生って楽でいいよなー』って意味だぞ?」
「……もちろん分かっていたさ。 君があまりにもいやらしい目で子どもたちを見ていたからね。
 少しからかっただけだよ」
「の割には顔が赤くなっ」
「日焼けだよっ! さあキョンせっかくのプールだ。 楽しもうじゃないか」
「あっ、バカ、手を引っ張るな! ていうかここ飛び込み禁止うおわっ!」

 まあなんだ……。 結構楽しかったぞ? 庶民プール。


.

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年10月24日 00:28
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。