70-371『ドラクエ2な三角関係』

「レベル上げて物理で殴れ。」
ザ・脳筋。破壊神を破壊する女。ローレシア王女、ハルヒ。
「ああ、FC版だから役立たずだよ。ザラキ喰らわすぞ。」
ザ・大器晩成。てつのやり(笑)。サマルトリア王子、キョン。
「犬っていうな。」
ザ・魔法少女。リメイク版強すぎ。ムーンブルク王女、佐々木。

この三人で旅をしているわけだが、今は世界なんてどうでもいい。
水の都、ベラヌール。そこの宿でキョンは、ハーゴンの呪いで倒れたのである。
「ざっまぁ見るのです!無意味に佐々木さんのそばにいるからですよ!」
そうハーゴンは叫んだようだが……佐々木にしてみると、ハーゴンなど靴の裏よりどうでもいい。
いかにして国をキョンと再建するか。ハルヒをいかにして出し抜くか。それが佐々木の興味関心事である。
気を引く為に国を滅ぼし、犬になる呪いまでかけたハーゴンが気の毒でならない。
ハーゴンの呪いを解くには、世界樹の葉が必要らしいが……
「あんたが行けば?」
「キミが行きなよ。」
二人はキョンを挟んで睨み合っている。キョンの傍から離れるつもりは毛頭なさそうだ。
「世界樹の葉は、すりつぶして口に含ませる……。私という個体は、そう聞いている……」
精霊ルビスが、やむを得ずに二人に話し掛けた。二人の目が輝く……。
「よし、あたしが行ってくるわ!」
「いや、僕が!」
更なる火種となり……ルビスは溜め息と共に言った。

「ユニーク。」

世界の夜明けは遠そうである……。

END

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最終更新:2013年04月30日 12:09
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