27-626「そしてとことんウソだ」

「やぁ、キョン」 (この出会いを得る為に僕は努力したんだよ)
「よう、佐々木。お前も実家はここなのか?」
「ああ、そうなんだよ。偶然だね」 (当然ウソだ)
「お前の家のお墓も・・・ここにあったのか?」
「そうだよ、ここにあるんだ。本当に偶然だね」 (無論ウソだ)
「お前はお参りは終わったのか?」
「僕の方は先にお参りさせて貰ったよ」 (果てしなくウソだ)
「俺はまだなんだが、良ければお前も一緒にお参りしてくれないか」
「ああ、これも何かの縁だね。謹んで参らせて頂こう」 (適当にさせて貰うよ)

・・・くっくっくっ。
「どうしたんだ、佐々木」
「何でも無いよ。さあっ、行こう」

・・・キョン、君のそんな人を疑わない性格って僕は好きだよ。
  世間の汚辱にまみれた僕には想像できないほどピュアだ。
  出来ればそんな性格のままでいて欲しいと思うけど、少しは嘘をウソと見抜く眼が必要と思うよ。
  僕の様な人間にかどわかされない様にね。くっくっくっ・・・・

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最終更新:2008年01月13日 11:52
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