シュヴァルツクベレ設定wiki

アサト=アートマン

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
&autolink(id=body)
所在 ニュクス
本名 アサト=アートマン
役職 「ニュクス」幹部(ロイヤリスト)
ヘルヘイム大冥王国総監督
種族 人間
年齢 14歳
所有装具・武具 金枝篇?
ヤドリギの筆?

詳細

【漆黒の大我】の渾名で知られる【ニュクス】〝十三夜想会〟の幹部八席にして、盟主より〝アートマン(大我)〟のベリティを与えられ、ヘルヘイム大冥王国の総監督を任されている。

漆黒の髪と紺碧の瞳を持つ小柄な少女で、年齢は十四歳である。
アルトが姉と慕い、アサトも弟と云って憚らないが、実際のところ、アルトがアサトの面倒を見ている気は過分にする。
しかし、アルト曰く、いざとなったら優しくて強い、らしい。真偽のほどは定かでないが。
かなり傲岸不遜で我が儘な気質を持ち、熱し易く冷め易いという気分屋である。
その家系は、霊王暦の大地にて栄華を極めた四大国の一つ、今は亡きネーデルラント王家の血を引いている人物として、時代が時代ならば、姫という立場に在る。
「わらわ」という特殊な一人称を用い、尊大な喋り方をするのが特徴だ。
『金枝篇』には、ネーデルラント王ジークフリートの名も刻まれており、それを生家の物置で『ヤドリギの筆』と共に見つけたというから、血統の話に嘘はあるまい。
また、ネーデルラントの一族は、穢れた聖女の血統と言われ、その身には闇聖女の血と呼ばれる〝漆黒の血〟が宿っている。アサト自身も〝先祖返り〟の聖女である。
その血は、自身に作用する強化の力を自動増幅する特殊な能力を持つが、それによって無為に高められた『金枝編』の力により、アサトは極限まで他者を模倣できることと引き換えに、自身と他者を区別する意識領域を曖昧なものとしてしまい、本来のアサトとしての人格は薄れて久しい。
現在は、あらゆる人格や性格が混在し、言動なども一貫性がなく、突如として怒り出したり、泣き出したり、笑い出したりということもあるようだ。もっとも、普段は普通の少女然としている。
昔の彼女を今も記憶に留めているのは、アルトただ一人であろう。
もっとも、彼自身は、どれほど変質してもアサトはアサトだと考えているようで、姉への信頼と親愛は、今も薄れることはない。

自身が持つ宝具、『金枝編』に刻まれた祖先であるジークフリートの剣術を完全に体得しており、ネーデルラント流剣術の正統継承者でもある。
ネーデルラント流は、ジークフリートが振るった大陸屈指の剛剣として、霊王暦に勇名を馳せた流派であり、イガやローレンシアが用いる剣術とは、完全に正反対の気質を持つ。
アサトは、エペというフェンシングに使用される細身の直剣を好んで帯剣するが、これも自宅の蔵から発掘した物のようで、見た目の形状に反して強固な刀身を有している。
流石はネーデルラント王国に伝わる宝剣というべきか、宝具の類ではないものの、その刃は〝征服されざるもの〟の名で知られる鉱石〝アダマンタイト〟から創られ、透徹に輝く光の刀身を持つ見た目にも美しい刀剣である。
この鉱石は、現存する鉱物の中でも、もっとも希少な物の一つであり、最強の高度を持つ存在でもあるのだ。だが、見た目に反してやや重いという欠点がある。

彼女は、ミッドナイトのことを〝カイチョー〟と呼ぶが、これはおそらく十三夜想会の理事を行なう意味での〝会長〟と思われる。
しかし、アサト風には〝カイチョー〟であり、発音がやや異なるらしい。
彼女にとってミッドナイトとは、面白いことを教えてくれる先生とか、先輩というような感覚のようだ。
そういう意味で、尊敬はしているが崇拝はしない。敬ってはいるが遠慮もしないという間柄だろう。
同時に、〝明の終焉〟の際に神々によって滅ぼされネーデルラントの王族として、神を嫌うように教育されており、物心付く以前からの神族否定派である。
そういう意味では、同じ教育環境に在ったアルトも、同じく神族支配には否定的であった。

三年前の事件により、帰るべき生家と家族を喪っており、それ以後は【ニュクス】へ加盟する形で身を寄せている。
そういった背景があることから、ミッドナイトもアサトとアルトの同行を黙認したようだ。
神族が関わった事件であったため、アサトは層一層に神々への嫌悪感を強くしたという。

真名掠奪、【白堊の枉駕】に対する助勢などの罪状により、現在、千五百万ドラクマの賞金で指名手配を受けている。
アサトが掠奪した真名は、獣の姿をした下級神で在ったが、明確な掠奪行為であり、『金枝編』にて、その名を駆使することもできる。
更に、アルトの助勢に関しては、むしろアルトがアサトに従う立場なのだが、世間的にアルトの方が凶悪犯罪者という捉え方があるようだ。

普段は、ミドガルドの監督役として、国内に滞在しているが、何気に【宵闇の降魔亭】は第一支部であるものの、立地などにより国内中央支部ではないため、イガたちと一緒に住んでいる訳ではない。
大抵の場合は、ミドガルド中央支部【虚ろう神々の幻想亭】を根城とし、経営力、統率力など、あらゆる意味で高い能力を有する。と謳われるが、実際にはアルトに丸投げにしており、アルトが自分の分と合わせてミドガルドの指揮も執っていることは、云うまでもない。
もっとも、ネーデルラント王族として帝王学を修めており、実際の指導力はアルトを凌駕するとも云われるが、面白くもないので本気で取り組む気はないらしい。
〝十三夜想会〟の中で、唯一ミッドナイトの命令に逆らう人物であり、どんな願いも面白くないと思えば協力することはないという。
しかし、その反面、実力を遺憾なく発揮した際のアサトは超絶であり、地力の剣術、知略に加え、『金枝編』の能力から無限の力を引き出せると在って、【ニュクス】内でも実力はトップクラスだと目されている。
ただし、王たる矜持を植えつけられて育ったアサトは、王たる威風を纏って立つミッドナイトとの関係が、極めて対等だと考えており、協力はしても従属はないと考えている。ある意味、一つの集まりに王様が二人いるようなものだ。

アルト同様にルナリアヴァルドと仲がよく、普段から大陸外へ遠征することの多いヴァルドとは、連絡をとる程度だが、面白いこと大好きなアサトとしては、ルナリアは一番の陰謀仲間であり、妙な計略を思い立っては、好きに暴れ回っているという。
しかし、どうやら、王が配下に劣る行いをすることは、下劣と考えているようで、絶対に下(アサトの感覚でいくと【ニュクス】そのもの)へ被害が及ばないように配慮することも忘れない。
その上で、引きどきも弁えているため、ルナリアをして最高のパートナーと云わしめたほどである。天性の感もあるのか、ルナリア以上に引きどきや攻めどきを見極める目が確かだ。
更に、あらゆる意味で計算しつくされた行動で在るだけに、ミッドナイトも文句をつける気はないようで、しかし、イガなどは、少々行き過ぎた観のある行いに対して眼を光らせ、注意などを行なっているようだ。もっとも、あまり効果はないらしいが。
引くときは、大抵の場合、アルトをシンガリとして戦場に放置し、そのあいだに二人で逃走というケースが多いという。酷い話だ。
もっとも、アサトとルナリアは、それでもアルトの能力なら乗り切れるだろうと信じての計略のようで、戻ってこない訳がないと信頼もしている。
だが、戻ってきたアルトが、いつも泣いているので、常にギリギリ一杯一杯なのは間違いないだろう。

枝話であるが、ミドガルドの看板料理について話そう。
ミドガルド支部の料理は、名物というより看板メニューであり、〝ネーデルラント王国風オムレツ〟がそれである。
アサトの一族が生きた故郷ネーデルラントの王室料理の一つらしく、中はフワフワどころかモフモフという食感で、〝王様オムレツ〟とも呼ばれる究極料理の一つだ。
アサトが、民衆にもこの味を知って欲しいという意見から生まれたメニューであり、味を再現するために、何人ものコックのクビが飛び、かけ離れた味付けをした者に至っては、本当に首が飛ぶ、即ち斬首される寸前まで追い込まれるほど過酷な再現工程を経て、現在の味を完成させている。
アサト曰く、【虚ろう神々の幻想亭】の〝王様オムレツ〟は世界一らしい。
しかし、なぜ宮廷料理がオムレツなのかは、永遠の謎だ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
人気記事ランキング
ウィキ募集バナー