サナ - シュヴァルツクベレ設定wiki

&autolink(id=body)

所在(?)	シュヴァルツクベレ城
本名	サナ
役職(?)	シュヴァルツクベレ城コック
種族	夢魔（リリス）?
年齢	不明
所有装具・武具

詳細

リリスと呼ばれる夢魔で、ヒラサカの使い魔。
実際年齢は不明であるが、四百年前、シュヴァルツクベレ城へとやってきた際は、既にヒラサカの使い魔であったらしい。

どこでヒラサカと出会い、なぜ使い魔になったのか、その経緯もまた不明だが、彼女が時折語る昔話によれば、曰く、ヒラサカの匂いが異常なまでに美味しそうだったので吸ってみようとしたら戦いになり、それに敗れ使い魔になった。
とか、あるいは、昔、一人の女性を奪い合って戦いとなり、それを悲しんだ女性の涙に自分達もまた涙し、彼女が死ぬまで、三人で暮らしたが、時が経つのは早いもので、二人が愛した人間の女性は死に、彼女の墓を見舞うだけの日々に区切りをつけようと旅立ちを考え、これまで暖めてきた友情の証として使い魔になったのだ。
とか、または、昔、一人の男性を取り合って戦いとなり、その戦いは男の制止にも留まることなく三日三晩続き、最後には、お互いの武勲を称え、優勢であったヒラサカに使い魔として仕えることになったのだ。とかいった話が聞ける。
聞くのは、往々にして、ギャクジョウかユタ、あるいは両方なのだが、彼女の話は毎度形を変え、登場人物を変え展開される為、いったいどれが真実であるのか、計り知れない状態となっている。

種族であるリリスは、元来男性の夢に理想の異性として登場し、生命力を吸い取るとするが、使い魔の主たるヒラサカが彼女には極上の餌に見えるらしい、理由は何点かあるが、主に神族や魔族といった存在には本来肉体と呼べる概念がなく、物理世界の存在から隔絶されているために食料としての見方が出来ないとされ論外となる。
逆に人間では味が普通過ぎるのだ。
そこで、ヴァンパイアとなる。
吸血鬼類ヴァンパイアは、夢魔類リリスに近く神といった不確かな存在よりも、よほど妖怪や妖魔に近い存在である為、ある意味では、この世に存在を確立する種族の頂点でもあるヴァンパイアが極上の餌に見えるのは無理からぬことだろう。
これ以上に高位の存在を、人は魔神あるいは神と呼び、それらの存在は不変である為に物理世界の法則から隔絶された立場にある。
言うなれば肉体そのものが仮初であり、器に過ぎず、精気というものを持たないのだ。
これら神格化と呼ばれる現象を持つ神を殺せる神以外の存在を【神殺し】と呼ばれる。

そういった理由から、日頃ヒラサカの精気を狙ってはいるが、昼間はどうやら美味しそうな匂いがしなくなるらしい。（陽光による能力の減退が原因と考えられる）
毎夜のようにヒラサカを狙うのだが、たいていは一度も吸えずに、いつも食堂のギャクジョウを齧って気分を紛らわしている。

厨房の見習いコックをしており、ギャクジョウは料理の師にあたる。
ユタとは同僚だが、サナの方はヒラサカと共に四百年ほど前に城へとやってきた為、遥かに先輩、というより、ギャクジョウがいなければとっくに料理長になっている。