【詳細】
地球連合軍が開発した砲撃戦及び後方支援用量産型MS。
GAT-01A1 ダガーの設計をベースに
GAT-X103 バスターの機体データを組み込む形で開発されている。
当初GATシリーズの量産型を設計するにあたりダガーに装着可能な
ストライカーパックの開発が進められる中でバスターの火力を活かす砲撃戦用のストライカーパックが検討された。
しかしダガー+ストライカーパックでは目標とする砲撃戦MSのスペックに到達しなかったことから、ダガーをベースとしバスターの装備を組み込む形へ方針転換され開発された。
なおそれに伴いバスターではなく
GAT-X131 カラミティのビーム兵器主体も考えられたものの、量産機としては火力が過剰と判断されたという。
バッテリー機ではエネルギーの消費問題もあるだろう。
バスター同様、砲身それぞれにサブジェネレーターが搭載されているため、合体させることで高威力の砲撃が可能となっている。
また両肩には350mm口径のミサイルポッドを搭載しているが、本機搭載のものはバスターのものよりも装弾数が減って半分の3連装式となった。
これは装弾数を減らすことで軽量化する意図がある。
ダガー系列のオプション兵装して
ES01 ビームサーベルと
対ビームシールドを選択式で追加装備が可能。
前腕部のハードポイントに接続、格納する形となるためどちらか一方しか装備できない。
ビームサーベルを装備する場合は前腕部に備わるハードポイントにビームサーベルラックを装着する形となり、バスターには一切の近接用装備が無く格闘能力の低さがネックだったものを補う形の装備である。
この点はバスターをベースとした後発量産型ならではと言えるだろう。
機体性能そのものはまさしくバスターの量産型といえるものの、バスターダガーが量産された数は多くはない。
素体そのものはダガーと共通のためある程度生産性を考慮したものだが、
ストライカーパックではなく固定装備式としたことが仇となり初期生産された機体以外は追加生産されずに終わってしまったという。
本機に乗り込んだパイロットとして有名なのはレナ・イメリア。
当時は中尉だったが後に昇進して大尉となった彼女は、ナチュラルでありながらもコーディネイター並みの反射神経と操縦技量を持ち、初期GATシリーズのパイロット教官だった。
初期GAT-XシリーズのMS用OSはあのキラ・ヤマトからも苦言を呈されるほどの質だったはずなのだが、教官だったということは彼女はそのクオリティのOSでも問題なく操縦できたことになる。
コーディネイターとの戦争で弟を喪っているため、コーディネイターに対し強い敵意を持ち差別意識も強い。
「乱れ桜」という異名を持つが、これはバスターダガーに乗った際に高機動で相手を撹乱しミサイルを乱射する戦法を取ったことに由来する。
また首筋から背中にかけて舞い散る桜の花弁のような痣があるのだとか。
【余談】
SEEDシリーズに登場するMSだが、未だキット化されていない機体の一つ。
ストライクダガーやダガーがHGCE化していることから、ロングダガーら他の量産機の立体化も不可能ではないかもしれない。
本来はダガーに砲撃戦用のストライカーパックを乗せる想定だったが見送られたとあるが、後にライブラリアンが本機では実現しなかった砲撃戦用のストライカーパックを開発している。
バスターストライカーと名付けられたそれはリンク先を参照していただきたいが、バスターの性能をパック化したというよりは、運用法が別物に近いかたちに変化した。
最終更新:2025年03月11日 02:42