ZGMF-X13A プロヴィデンス

【型式番号】 ZGMF-X13A
【機体名】 プロヴィデンス
【読み方】 ぷろびでんす
【所属陣営】 ザフト
【パイロット】 ラウ・ル・クルーゼ
【分類】 ニュートロンジャマーキャンセラー搭載型試作MS
【動力】 ニュートロンジャマーキャンセラー搭載型核動力エンジン
【装備】 MMI-GAU2 ピクウス 76mm近接防御機関砲
MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル
MA-V05A 複合兵装防盾システム
ドラグーン・システム
【バリエーション機】 LN-ZGMF-X13A ニクスプロヴィデンス
ZGMF-X3000Q プロヴィデンスザク
【発展機】 ZGMF-X666S レジェンド

【詳細】

パトリック・ザラの指示の元地球連合軍に対する切り札として開発した試作型MS。

ZGMF-09A ジャスティスZGMF-X10A フリーダムに並ぶ「ZGMF-X」の形式番号を持つMSであり、ZGMF-X11A リジェネレイトZGMF-X12A テスタメントと同時期にロールアウトした。
その時点では格闘戦に特化した重装甲機体だったが、パイロットとして空間認識能力に長けたラウ・ル・クルーゼに決定したことでYMF-X000A ドレッドノートで採用されたドラグーン・システムを搭載したMSとして改修が行われた。

標準搭載されたマルチロックオンシステムとドラグーンを連携させることで対多数戦に優れ、ニュートロンジャマーキャンセラーによって実現した核動力による潤沢なエネルギー供給とフェイズシフト装甲による実弾兵器に対する圧倒的防御能力によって優れた性能を発揮する。

なお腹部等にケーブルを剥き出しのまま配置しているが、これは胸部搭載した核エンジンからプラットフォームを結ぶエネルギー供給用ケーブルとコクピットを結ぶ量子通信ケーブルであり、動力炉が生み出したエネルギーをそれぞれ直結させることで効率的なエネルギー供給を実現したもの。
本来は重装甲を活かした格闘戦用であったのは前述した通りだが、背中に装着したドラグーンシステムのプラットフォームによる重量増加をスラスターを増設することで補うなど後付装備に対する改修の限界がそれらケーブル露出に見て取れ、本来は装甲内部に収めるべきケーブルは急遽ドラグーンシステムの実装に伴う改修ポイントであった。
戦闘では急所になりうるがフェイズシフト装甲により物理攻撃への耐久性をもたせることで弱点をある程度克服している。

フリーダムやジャスティスといった機体とは違い、機動性をさほど重要視していないためか武装も大型のものが採用されており、MA-M22Y ビームライフルをベースとしたMA-M221 ユーディキウム・ビームライフルを携帯装備し左腕にはマニピュレーターを覆い隠す形でMA-V05A 複合兵装防盾システムを装備している。
バックパックのプラットフォームに円錐形の大型端末3基と薄型の小型短髪8基のドラグーンを装着。
これらを量子通信によって無線誘導し多角的な攻撃を可能としている。
それぞれにスラスターを装備していることから端末自体の機動力も相当に高く、それぞれに装備されたビーム砲の合計は43門(大型端末に9、小型端末は2門)にも及び、他の武装を含めるとMSとしては他の追従を許さないほどの圧倒的制圧力を有する。

欠点としてドラグーンシステムは複数の端末の同時運用が前提であるとは言え高い機動力を持つMSであれば追跡を振り切ることが可能であり、かつ左腕に被せる形で一体化している複合兵装防盾システム頼りな近接戦への対応力があり、左腕を破壊された後ドラグーンを掻い潜って突撃してきたキラ・ヤマトのZGMF-X10A フリーダムに腹部を貫かれる形で敗北。
その直後発射されたジェネシスのガンマ線レーザーが直撃し、核エンジンの誘爆によって機体そのものが爆散。
ラウ・ル・クルーゼの死亡によって戦争は終結した。

その後ラウ・ル・クルーゼはザフト内部では戦争犯罪者となってしまいドラグーンシステムを装備するMSの量産はほとんど行われなかった。
それでも研究は続けられており、サードステージMSとしてZGMF-X666 レジェンドが開発されている他、そのベースとしてZGMF-1000 ザクウォーリアを改修したZGMF-X3000Q プロヴィデンスザクが開発されている。

またライブラリアンがストライカーパックシステムに対応させた再設計機であるLN-ZGMF-X13A ニクスプロヴィデンスを開発している。

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最終更新:2025年03月26日 02:31