仮面ライダーゼロワン メタルクラスタホッパー

「プログライズ! Let's Rise! LeLe Let's Rise!
メタルライズ! Secret Material 飛電メタル! メタルクラスタホッパー! It's High Quality.」

【ライダー名】 仮面ライダーゼロワン メタルクラスタホッパー
【読み方】 かめんらいだーぜろわん めたるくらすたほっぱー
【変身者】 飛電或人
【スペック】 パンチ力:44.8t
キック力:93t
ジャンプ力:ひと跳び102.9m
走力:100mを1.2秒
【基本形態】 仮面ライダーゼロワン ライジングホッパー
【強化形態】 仮面ライダーゼロワン シャイニングホッパー
仮面ライダーゼロワン シャイニングアサルトホッパー
【声/俳優】 高橋文哉
【スーツ】 縄田雄哉
【登場作品】 仮面ライダーゼロワン(2020年)
【初登場話】 第22話「ソレでもカレはやってない」

【詳細】

飛電或人がメタルクラスタホッパープログライズキーと飛電ゼロワンドライバーを使い変身したゼロワンの強化形態。
プログライズキー内の「ライダモデル」からバッタの力を得た姿で、破壊衝動のままに戦う。

メタルクラスタホッパープログライズキーは刃唯阿がアークと、天津垓が手に入れた「最強のゼロワンのデータ=シャイニングアサルトホッパーのデータ」を用いて開発したZAIA製。

ゼロワン終焉を目論み、無理やり変身させている上に、このゼロワンは変身時はゼアではなくアークとリンクし、その制御下にあるため、或人の意思で能力をコントロールできない。
更に他のプログライズキーがオーソライズできなくなっている。

第24話で新アイテム「プログライズホッパーブレード」を得たことで、アークとのリンクは断ち切られた。
その影響で他のプログライズキーを使えるようになっている。

全身のカラーリングは「銀色」。

身体スペックはシャイニングアサルトホッパーを遥かに凌駕し、飛電メタルという特殊な液体金属を採用したことで、従来のゼロワンとは一線を画する性能を持つ。
飛電メタルを利用したバッタ型の「クラスターセル」という端末に変化させて大群として放ち、
敵対対象を分解してしまうという恐ろしい能力を持つ。

その際は素体ボディのみ残る。

これは遠隔操作可能な端末で攻撃と防御を行うという、シャイニングアサルトホッパーのシャインシステムにも似たものだが、
無数のバッタという外見も有り、ある意味本体より怖い。

「ゼロワンを封じる禁断のプログライズキー」という要請で作られたキーである上に、上記の通りこの姿へと変身したゼロワンはアークと接続する。
アークからの割り込みプログラムによって制御系が乗っ取られている状態にあり、
変身者の意思で動かせず対象を殲滅するという従来の「暴走」するライダーとは違う一面も見せる。
というよりこれは暴走というよりは、洗脳、乗っ取りの方が正しいか。

変身シークエンスもまたこれまでのゼロワンのフォームとは別物で、大量に出現したバッタが合わさって巨大な銀色のバッタを一瞬形成した後、
分散し、或人の身体を覆い尽くしてスーツや装甲を形成する。
変身中或人の意思は無意味になるため、変身時に群がったバッタは変身者からそういったものを食らい付くしているというイメージなのかもしれない。

不破諌はこの形態を「ゼロワンじゃない別の何か」と発言している。

【各種機能】

メタルクラスタホッパーには、かつて飛電インテリジェンスが構想していた理論上の新素材「飛電メタル」が採用されている。
これは硬度、可塑性、密度を自由自在に変化させる相転移制御特性を持つ液体金属であり、
硬度は液体金属の状態から、ヌーブ硬度10800の幅で瞬間的に変化する。

飛電メタルは各種装甲の主材として採用されている他、クラスターセルと呼ばれる無数のバッタ型の端末へと変化し、
接触した物体を侵食することで分子レベルでの脆化現象を引き起こして対象を分解してしまう。

自由自在な硬度の調整によってメタルクラスタホッパーは従来のゼロワンを遥かに超えた戦闘力を有し、
攻撃、防御に最適な硬度へと飛電メタルを調整することで凄まじい破壊力を発揮する。

この状態のゼロワンの全身はこれまで採用されていたライズアーキテクターではなく、アマルガメートテクターと呼ばれる全く新しいパワードスーツが覆っている。
これはライズアーキテクターから汎用性を取り除きメタルクラスタホッパープログライズキーの能力を最大限に発揮するための機能に限定強化することで戦力を最大化。
更に内部に封入された液体装甲までもが飛電メタルへと置換されており、従来型と比べて8.4倍の防御力と1.6倍の柔軟性を有している。

メタルクラスタホッパーヘッドの視覚装置、エクリプスホッパーアイは、方式の異なるイメージセンサーを複眼状に集合させたもので、
特殊な波動を放つことで索敵を行い、最も効果的な標的を絞り込む機能を持つ。
顔面を保護するメタルマスクはアンテナや視覚装置によってバッタの機能を再現して適合者の能力を拡張、
黄色の特殊装甲「MCHライナー」が各種センサー系が収集した情報と、全身の制御を連動させることで各マニューバを高効率化させる機能を持つ。
メタルクラスタホッパーヘッドには2種類のアンテナを有し、そのうち周辺の探知に秀でたメタリングホッパーアンテナは位相、波長を変化させることで志向制御を行うアクティブ方式を採用。
最新鋭の嗅覚素子を導入することで匂いまでも探知し、その鋭利な形状故に刺突武器としても効果を発揮する。
これはスパイトエッジと呼ばれ、硬度と密度を一時的に高めることで攻撃力を持たせている。
もう一方のディレクトベクターはクラスターセルの制御を担当。

メタリングホッパーアンテナとディレクトベクターを駆使することで飛電ゼロワンドライバーを原点とした目的空間座標をクラスターセルに伝達する。
菱形のゼロワンシグナルにはプリズメントチェインと呼ばれる強制割り込みプログラムが組み込まれており、変身することで飛電ゼロワンドライバーが衛星アークと接続、
アークが挙動補正を行い、それを悪用した遠隔操作が可能となっている。

胸部装甲のメタルブレストは飛電メタルを装甲化させたもので、硬度変化と同時に形状の最適化を計ることで高い防御力を発揮。
肩部の相転移装甲、メタルショルダーもまた受けた衝撃に対して飛電メタルを最適な硬度に瞬間的に調整しダメージを大幅に減少させる。
スパイトエッジも配置され、刺突武器として高い効果を生み出す。

上腕部を覆うメタルリブレイスにはMCHライナーが配置され筋肉の動きやエネルギー流量を制御し各マニューバを高効率化。
ホッパーフォースと呼ばれる筋力増強装置が組み込まれており、そのパンチ力は44.8tにも及ぶ。
大腿部相転移装甲メタルキュイスにも同様の装置が組み込まれており、破壊的なキック力を始めとして驚異的な走力を発揮し、
垂直跳びで102.9mもの高さまでジャンプ可能なほど、ジャンプ力が強力に調整されている。
前腕部を保護するメタルガントレットはクラスターセルが分解した対象に打撃を加えあらゆる物質を灰燼に帰すほどの破壊力を持つ。

脛部相転移装甲メタルグリーブはメタルクラスタホッパープログライズキーのアビリティ「エヴリバディジャンプ」が全身の相転移装甲各部に作用し、
自己複製と融合能力が備わるに至っている。
クラスターセルの生成はこの増殖能力が肝であり、高速複製によって大群と化したクラスターセルはまさしく「数の暴力」を体現する存在であり、
遠隔操作によって盾を形成して敵の攻撃を防ぐ他、棘を作り出して相手を突き刺す攻撃も可能。
このような集団行動はクラスターテンペストと呼ばれ、まさに現実における蝗害そのものである。
メタルキュイスが生み出す超人的な脚力はメタルサバトンという足部の相転移装甲がサポートする。
飛電メタルの特性を生かして強度と柔軟性の両立を実現し、戦闘中におけるアクティブなパタメーター調整を可能とした。
これにより運動性やキックの破壊力が大幅に向上している。

使用武器は「オーソライズバスター」。
専用武器は「プログライズホッパーブレード」。24話から登場し、同形態を制御する能力を持つ。
更にプログライズホッパーブレードへ「アタッシュカリバー」と合体させることも可能。

必殺技はクラスターセルで自身の複製を生み出し複製が同時にキックを相手へと放つ「メタルライジングインパクト」。
武器の必殺技はクラスターセルを斬撃時に加える「プログライジングストラッシュ」、クラスターセルで特殊攻撃を行う「ファイナルストラッシュ」、特殊技の「ギガントストラッシュ」、最強技の「アルティメットストラッシュ」。
武器の必殺技は効果としてマギア化した個体をヒューマギアに戻すことができる。

【活躍】

第22話にて登場。

仮面ライダーサウザーとの戦いの中で、シャイニングアサルトホッパーから変身を解除された直後、メタルクラスタホッパープログライズキーを飛電ゼロワンドライバーにセットされ強制的に変身。
バルカンアサルトウルフと戦闘中のダイナマイティングライオンレイダーを瞬時に倒した。

更にサウザーを圧倒し、バルカンによりドライバーを外されて変身は解かれた。

第23話ではストーミングペンギンレイダーとの戦いで変身。
だが、戦闘中のバルキリーラッシングチーターを狙い暴れまわり、バルカンアサルトウルフが途中参戦。
バルカンが注意を向けている隙に、チェンジしたバルキリーライトニングホーネットによりドライバーを外される。

その後、アークマギア(ガエルタイプ)やストーミングペンギンレイダーと戦うために再変身。
性能を見ようとサウザーも乱入して大バトルとなり、その中で「メタルライジングインパクト」を発動し、アークマギアを倒す。
その余波でストーミングペンギンレイダーは変身解除、サウザーは防御して事なきを得る。
残ったサウザーとの戦いは続く。

続きの第24話ではサウザーのサウザンドブレイクで敗退、イズにより暴走を抑える対策が講じられる。
それにより完成したプログライズホッパーブレードでメタルクラスタホッパーの制御に成功、サウザーを変身解除に追い込んだ。

第25話ではシャイニングアサルトホッパーから変身、複数のトリロバイトマギアを撃退する。

『REAL×TIME』では仮面ライダーエデンとの2度目の戦いで変身し、再生能力を阻害するためクラスターセルを用いて善戦するも、エデンは不具合を起こしながらもサウザンドジャッカーの必殺技を繰り出し、ゼロワンは敗れ去ってしまう。

【余談】

登場時期は近い上に、新アイテムで変身した暴走するフォームとして仮面ライダービルド ラビットタンクハザードフォームを思い出した視聴者も多いだろう。

ラビタンハザードと決定的に異なる点は、このゼロワンが暴走するのはあくまで第三者からみたもので、変身する飛電或人の意思は全く関与していないことである。
そもそもハザードフォームは戦闘力を上昇させる代わりに理性を奪う薬品でスーツを満たしているため、正気を保っていられる限界時間が存在しそれを超えると暴走してしまうのだが、
メタルクラスタホッパーは、天津垓がゼロワンの能力を封じる禁断のプログライズキーと呼ぶメタルクラスタホッパープログライズキーの力で変身し、最初からゼロワンを或人の意思とは無関係に接続したアークの意思で動く人形にするための姿であるという点で決定的に異なる。
その能力から仮面ライダーオーズ プトティラコンボにも似ている(なお、オーズはたまに他のフォームなどに変身できた)。

これは力を制御できずに暴走した仮面ライダーアギト バーニングフォームや強さを突き詰めた結果究極の闇そのものに至った仮面ライダークウガ アルティメットフォーム(ブラックアイ)とも異なると言え、ゼロワンがサウザーを圧倒する様子は刃唯阿が撮影していたことから、最終的に飛電インテリジェンスの評判から、社長である飛電或人への個人攻撃の布石であるためだけに作られたフォームであると言える。
なお、バッタの大群を操るというのは『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に登場したゼロワンのアナザーライダーも使用していたことを考えると興味深い。
また、変身経緯を見ると、外部からアイテムによって制御を奪われ暴走する一連の流れはヒューマギアがゼツメライザーによって暴走プログラムをインストールされ暴走しマギア化するのと全く一緒である。

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最終更新:2024年08月18日 09:47