「プログライズ! 飛び上がライズ、ライジングホッパー! A jump to the sky turns to a riderkick.」
【詳細】
飛電或人がライジングホッパープログライズキーと飛電ゼロワンドライバーを使い変身したゼロワンの基本形態。
プログライズキーに記録されたバッタの「ライダモデル」の能力を反映させた姿で、高い脚力を生かしたスタイリッシュな戦闘攻撃を得意とする。
飛電ゼロワンドライバーは或人の父である飛電其雄が開発していたものを、飛電インテリジェンス先代社長である祖父の飛電是之助が実用段階まで整え、社長の座を次ぐ人間のために遺していたもの。
ヒューマギアを悪用する存在に感づいていた是之助は、それに対抗するための手段としてゼロワンシステムを用意していた。
ゼロワンドライバーは飛電インテリジェンスの社長にしか使えないという極めて限定的なプロテクトが施されており決して飛電或人専用のアイテムというわけではない。
そのため、第30話で「飛電インテリジェンス」社長の役職を失った際は変身できなくなり、解決手段に新たに設立した飛電機械製作所の社長として登録することで、再変身が行えるようになった。
この手法で、本来ゼロワンドライバーを使う権限の無い不破諌も使えるようになっているため、「会社の社長」というのが条件である模様。
頭部はバッタを模しているが例年のライダーと違い、マスクの部位は正面部分にしかない。
ゼロワンはヒューマギアの暴走体「マギア」撲滅のために或人の祖父である飛電是之助が遺言として書き記し、装備一式を自分の死後に開発するようにイズなどに記録していたもの。
変身の際にはキーに記録された「ライダモデル」が衛星ゼアからの光線で地上に送り込まれるが、それぞれキーに対応した動物の形をしており、それ自体が相手の攻撃を弾いたりするなどして変身の際の隙を軽減する。
ライジングホッパーの場合は巨大なバッタ「ライジングホッパー」であり、スーツ形成の際にはパーツ分解され、それぞれが各種装甲へと作り変えられる形でベーススーツにプリントされる。
状況に応じて戦闘データを元に生成された他のプラグライズキーを使って別形態へフォームチェンジもできる。
この際、ライジングホッパーの装甲が分離し、それぞれ適した位置に移動するのが特徴。
バイティングシャークのように武器になったりするなどライジングホッパーの装甲自体が他のフォームでも有効な装備であるため、基本フォーム以外の姿に直接変身する場合は、ライジングホッパーとそのキーのライダモデルが一緒に射出され同時に装着される。
なお例年の仮面ライダーとしては唯一、東映公式サイトの「仮面ライダーWEB」にてもしゼロワンが他のライダーのプログライズキーでハイブリッドライズを行ったら?という想定の未使用フォームのデザイン画が発表されている。
専用武器は「アタッシュカリバー」。
他にもアタッシュの名の付く武器が存在するが、
仮面ライダー迅との戦闘中、「アタッシュアロー」を拾って使ったくらいで基本的にアタッシュカリバーのみ使用している。
「アタッシュショットガン」を使用したシーンはなし。
【各種機能】
ゼロワンの全身はライズアーキテクターと呼ばれるパワードスーツに覆われている。
このスーツは電磁誘導を応用した人間強化システムが組み込まれており、装着者の身体能力を活性化させ超人化させる事が可能。
スーツ生地は「ヒデンヘキサファイバー」と呼ばれる靭性に優れた特殊繊維と、軟質金属繊維である「ヒデンアモルファスライン」による交織生地となっており、
情報ケーブル類も併せて織り込まれているため非常に薄くしなやかに仕上げられている。
内部には「n-NA」と呼ばれる液体装甲が封入され、防弾、衝撃吸収性に優れ柔軟性を維持した上で全身の守りを固めるようになっている。
また、プログライズキーのデータを元に様々な能力を加えることでゼロワンシステムを発展、進化させることが可能。
ゼロワンの頭部はライズアーキテクターヘッドにホッパーマスクを装着、バッタの機能を再現し、装着者の機能を拡張するホッパーヘッド。
赤く染まったホッパーアイは方式の異なるイメージセンサーを複眼状に集合させ、画像処理と組み合わせることでサーモグラフィーやエックス線撮影を始めとする多様な情報収集が可能。
また、通信衛星ゼアからの高高度観測情報を自らの視界とすることも可能とされる。
顔面を覆うホッパーマスクはアンテナや視覚装置を装備し、顔面の防御を担うとともにバッタの機能を再現することで装着者の能力を拡張。
鋭く伸びるホッパーアンテナは位相、波長を変化させることで指向制御を行うアクティブ方式を採用しており、
最新鋭の嗅覚素子を導入することで匂いによる探知も可能になっている。
額に備わるゼロワンシグナルによってシステムが制御されており、様々なプログライズキーに適応し、装着者とのマッチング、
及び情報伝達ロス、不具合をチェックし拡張された能力を理論値に近づけるための調整を行う。
首元は軟質金属のヒデンアモルファス製ヒデンリンカーと呼ばれる特殊装甲で覆われており、疑似インパルスを用いて装着者の身体を通信衛星ゼアとデータリンクし、
ヒューマギアと同等の演算速度をもたらす。これによってゼロワンは驚異的な反応速度を有する。
胸部装甲のホッパーブレストはライジングラングと呼ばれる呼吸器や聴覚装置が組み込まれており、胸部や腹部を攻撃から守る。
ライズアーキテクターに覆われたアーキテクターアームは最大で3.2tの物体を持ち上げる超人的な腕力を発揮。
グローブもまたライズアーキテクターの一部であり、驚異的な握力を引き出すとともに、触覚の感度を約8倍に拡張する。
跳躍装置「ライジングジャンパー」を組み込んだホッパーレッグは垂直跳びで約60.1mのジャンプを実現。
大腿部を保護する装甲の役割も持ち、ジャンプやキックの衝撃はライジングアブソーバーが内蔵されたホッパーグリーブと呼ばれる脛部装甲が保護する。
強力な脚力の反動による自壊を防ぎ、衝撃を吸収して着地の際の安全性を高める機能を持つ。
ゼロワンのブーツであるホッパーブーツはジャンプに特化した調整が施され、ヌーブ硬度8200の合金ヒデンアロイ製の装甲で覆われ、
キックの破壊力や防御力を大幅に向上させており、必殺のキックはマギアのボディを一撃で貫く破壊力を発揮する。
必殺技は飛び上がってキックを放つ「ライジングインパクト」。
武器系必殺技は「カバンストラッシュ(セットしたキー+カバンストラッシュ)」や「カバンダイナミック(セットしたキー+カバンダイナミック)」。
【活躍】
仮面ライダーゼロワンにおける基本フォームとして多くの場面で活躍。
本編以前は『ジオウ』の劇場版で先行登場。
劇場版冒頭の常磐ソウゴの夢の中で姿を見せたが、劇場版のエンディング後に本来のゼロワンが参戦、しぶとく生き延びていた
仮面ライダーゾンジスと複数のカッシーンを倒した。
第1話ではベローサマギアに対して変身を行い、それと共に或人は飛電インテリジェンスの社長として祖父が遺したものを受け継いていくことを決意する。
基本フォーム故に脚力に特化しつつバランスの取れた能力を持つが第3話ではネオヒマギアと交戦したが劣勢に追いやられ、第4話では飛行能力を持つオニコマギアに苦戦、第5話では硬い装甲で身を守ったビカリアマギアの装甲に攻撃が通じないなど、苦戦する場面も多い。
これに対抗してゼアが新たなプログライズキーを構築し、新フォームを手に入れるという展開が続く。
アークがゼロワンのシステムの制御を乗っ取った形のいわゆる「暴走フォーム」であるが、アークの悪意をヒューマギアたちのたくさんの善意の力により生まれた武器を用いて克服、その力を制御可能になった。
ゼロワンの最強フォームに位置づけられる
仮面ライダーゼロツーだが、飛電ゼロツードライバーと呼ばれる別の変身ベルトで変身するため、非常に珍しい最強フォームでありながら厳密にはゼロワンとは別のライダーという立ち位置となる。
滅によってイズを破壊され、滅への憎しみに染まってしまった或人がアークを宿した
仮面ライダーアークワンというライダーが登場、最終話ではライジングホッパープログライズキーが変化した特殊アイテムにより外見が全く同じながら内部機能が全て異なる
リアライジングホッパーと呼ばれる特殊形態が誕生。
変身アイテム自体が変化したため、以後はライジングホッパーは登場できなくなった。
ちなみにフォームチェンジに使うアイテムを敵対者に奪われるという珍しい事態も経験しており、迅にフライングファルコンのキーを盗まれていたが、第16話で奪還した。
『スーパーヒーロー戦記』では「里見八犬伝」の世界で登場する八犬士の1人として登場。
「アタッシュカリバー」を用い、セイバーたちと共闘している。
『ビヨンド・ジェネレーションズ』では
クローンライダーの第3陣として登場、ユーリが精神体として融合した。
【余談】
劇場版の前に情報として演じる役者などが公開されていため、役者名のみ記載された。
バッタ単体モチーフの主役ライダーは昭和シリーズ以来となる。
原点回帰であると共に、現代の最新技術が設定としても、撮影用スーツとしても惜しみなく注ぎ込まれた新世代ライダーにふさわしい令和1号ライダーといえる。
最終更新:2024年06月06日 00:53