スプラッシングホエールレイダー

「ヒューマギアなんかに負けるかよ…!」

【名前】 スプラッシングホエールレイダー
【読み方】 すぷらっしんぐほえーるれいだー
【声/俳優】 一色湊
【登場作品】 仮面ライダーゼロワン
【登場話】 第19話「カノジョは家売るヒューマギア」
第20話「ソレが1000%のベストハウス」
【分類】 レイダー
【プログライズキー】 スプラッシングホエールプログライズキー
【データイメージ】 クジラ(ライダモデル)
【対象者/職業】 新屋敷達己/不動産仲介業
【特色/力】 扇形の武器「オウギガント」を利用したビッグウェーブ
【モチーフ】 クジラ、船

【詳細】

不動産仲介業者である新屋敷達己が、謎の人物に与えられたレイドライザースプラッシングホエールプログライズキーを装填して起動し、怪人化した姿。

前話に登場したレイダーは力をコントロール出来ずにただ暴走していたが、このレイダーは明確に新屋敷の意識を残しており、理性ある状態を保ちつつ戦闘が可能になっている。
変身直後から能力を使いこなしているのは、仮面ライダーでは割とよくあることだが、ザイアスペックを利用した高速ラーニングだろうか。
ゼロワンドライバーを初使用した際の或人も、衛星ゼアとつながり数秒で戦い方をラーニングしている。

外見は船の船首部分前半分を模した鎧を身に着け、クジラを象った頭部を持つレイダー。
クジラの尾びれ型のオウギガントという武器を持ち、これを使った接近戦以外にも巻き上げたエネルギーをビッグウェーブとして叩きつける攻撃を得意としている。

ZAIAと飛電のお仕事五番勝負の第二戦、「住宅販売」。
ZAIAの代表として選ばれた営業マン、新屋敷達己だったが対戦相手である住宅販売員型ヒューマギアの住田スマイルと差がつけられず、
さらに社長からも直々にプレッシャーをかけられたことでストレスが溜まっていた。

そこに現れた黒いフードを被った謎の人物からレイドライザーとスプラッシングホエールプログライズキーを受け取り、スマイルが家族向け物件の営業中、レイダーへと変身して彼女の仕事を邪魔するため紹介中の物件に攻撃を開始。

或人が変身したゼロワンをオウギガントを駆使した杖術で圧倒し、ビッグウェイブを叩きつけて大きく吹き飛ばす。
そこに駆けつけたA.I.M.S.の不破が変身したアサルトウルフと戦うも、バルカンの火力の前に劣勢になったためオウギガントを一閃して目を晦ませ逃走した。

その後もスマイルが売ろうとしていた家を立て続けに襲撃していたらしい。
さらに変身を解除して生身に戻り、レイドライザーも取り外された状態で再び登場しているため、レイダーは意識さえ保っていれば変身解除も、再変身も可能であることが明らかになった。

そして新屋敷の妨害はさらに激しいものになっていき、破壊された家屋を修復するために派遣されたヒューマギアに対して暴行を加えるなど、ストレスの蓄積から生まれた悪意は膨れ上がっていく。

その末に勝負に負けてしまい或人の説得もむなしく、再度レイダーへと変身しゼロワンシャイニングアサルトホッパーと激突するも、ゼロワンの動きを捉えられずにシャイニングストームインパクトを受け撃破された。

装備一式を失ったことで初心を取り戻し、お仕事勝負の負けを認めたものの実際の売上自体は新屋敷の方が上回っていたため勝負自体はZAIA側の勝利となった。

【余談】

クジラモチーフかつ、尾びれ型の武器を持つ怪人として仮面ライダーアギトに登場したエルロードの一体、水のエルという先輩がいる。
オウギガントは扇やクジラの尾びれの他に、灯台のような意匠も見られる。

「AUTHORIZE NEW ERA」によれば全体的にフィンを多用したデザインになっているのはクジラの腹側のイメージからとのこと。
また両肩から垂れるマントはクジラのヒレをイメージしクラッシングバッファローレイダーとデザイン的に差別化を図ったと語られている。
クジラモチーフと言えど海で戦うわけには行かないため、「尻尾を模した武器を使って風を巻き起こすような戦い方」をデザイナーから提案したところ、その演出が採用され劇中のような戦い方になった模様。

なお変身する新屋敷は幼少期に狭い家に大家族で住んでいたため大きな家に憧れを持っており、「バリバリ稼いでいつかそういう(大きな)家に住もう」という夢を持っていた(最も本人は上司から就職した動機を聞かれるまで半ば忘れていたようだが)。
そんな彼が、水中で暮らす生物としては大型に分類されるクジラモチーフの怪人に変身するのは皮肉が効いているだろう。
彼がクジラのレイダーである限り、望むような家は決して手に入らない。

最終更新:2022年01月08日 23:41