イサギツネ

「貴様ら、よくも~!」

【名前】 イサギツネ
【読み方】 いさぎつね
【声】 沢木郁也
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第十七幕「寿司侍(すしさむらい)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 天為葉扇剣(てんいようせんけん)
【伝承のルーツ】 天狗
【モチーフ】 キツネ、カラス

【詳細】

木の葉を被ったキツネのような、カラスと翼のような姿を持つアヤカシ。

「百の術を操る事ができる」と豪語し、人智を超えた様々な術を操る。
大風を起こす「狐つむじの術」や相手の大技をやり返す「狐技返しの術」も危険だが、姿を眩ませる「狐隠れの術」などといった対処のし辛い術を好んで多用する為に注意が必要とされ、更に「鏡映しの術」で目当ての者の秘密を探る。

封印の文字を探ろうと目論む骨のシタリの依頼により丈瑠を監視するが、術に気付いた彼によって誘き出されてしまう。

その後、上述の術以外にも無数の火の玉を飛ばす「狐火の術」、睨んだ先を爆破させる「狐つぶて」でシンケンジャーに応戦する。
「真似狐」という術でシンケンマル五重の太刀を「天為葉扇剣」(天狗の葉扇子を模した剣)の一振りで繰り出すが、5人に止めを刺そうとしたところにゴールド/梅盛源太が出現し、大量のカラスを放つ「ヤタガラスの術」で攻撃するが、レッドの加勢もあった為にサカナマル百枚おろしを受け倒される。

その直後、二の目となる(上記の台詞はその際のもの)。
狐隠れの術で姿を消すとテンクウシンケンオーを一方的に攻撃するが、ゴールドが召喚した烏賊折神の烏賊墨砲で姿をあぶり出されてしまい、最期はダイシンケン天空唐竹割りを受け爆散した(その際に「無念…」と言い残している)。

現代の伝承で『天狗』という妖怪がいるとされている。
『天狗』は数々の不思議な術を操り、鼻の長い修経者の姿を持つ化け物らしく、イサギツネの尖った鼻と百の術が『天狗』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】

次幕のアヤカシとは昔馴染みだった。

天狗をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『忍者戦隊カクレンジャー』のテング以来の登場となる。

デザイナー・篠原保氏によれば、「『術使い』という要素で天狗をモチーフにし、『イカ(烏賊折神)の天敵はカラス』という言葉遊びで烏天狗を選び、『天狗』は『あまぎつね』とも読む為にキツネのイメージを顔に入れ、更に面は葉扇子の形状にし、比較的ストレートな妖怪っぽい構成になっている」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。

スーツは後にデメバクトに改造された。

声を演じる沢木氏は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の暗黒魔剣サイマ獣 ソルゴイル以来、10年振りにスーパー戦隊シリーズの怪人の声を演じている。
更に次作のナレーションを担当しており、変身アイテムの音声なども演じている。

最終更新:2012年12月05日 06:24