「マシンは永久に死なない。不滅の命を持つ神と同じだ。この宇宙を支配できる唯一の存在なのだ!」
【名前】 |
皇帝バッカスフンド |
【読み方】 |
こうていばっかすふんど |
【声】 |
大平透 |
【登場作品】 |
超力戦隊オーレンジャー |
【所属】 |
マシン帝国バラノイア |
【分類】 |
皇帝一族/マシン獣 |
【モチーフ】 |
ダックスフント、車 |
【名前の由来】 |
ダックスフント+バッカス(ローマ神話の酒の神) |
【詳細】
恰幅の良い国王を思わせる姿を持ち、ダックスフンドのような顔は常に怒っているような表情で固定されている。
元は6億年前に存在していた超力文明の人間に造られたマシン獣だったが人類を支配すべく反逆を起こしたものの失敗。
宇宙へと逃走しその果にバラノイア星に逃れ、そこを本拠地に大帝国を作り上げた。
皇妃ヒステリア、
皇子ブルドントも、彼が自らの妻や息子という役割で作ったマシン。
実際は
ボンバー・ザ・グレート自身も元はバッカスフンドによって作られたマシン獣で
皇妃マルチーワ、
執事アチャ&
執事コチャも元々はバッカスフンドが役割を持って作ったロボット達。
基本的に性格は残虐非道で冷酷極まりなく、人間の情愛を下らないものと決めつけている。
その冷酷さは味方にも及び、兄弟の愛に目覚めかけたバラカクタス
兄弟や反逆を起こした
バラリベンジャーを容赦なく利用した上で処刑している。
しかし、その一方で自ら作ったものであるとは言え妻や息子といった家族には甘く、ヒステリアの恐妻ぶりに怯えるなどのコミカルな一面も見せている(当時起きたオウム事件の影響で同作の雰囲気自体がハードなものからライト路線に転向した事もある為)。
皇帝を名乗るだけあって戦闘能力はとても高く、第15話で初めてオーレンジャーと戦闘を起こした際には、杖と頭部から発射する光線で彼らを軽く退けた。
また、ずんぐりした図体とは裏腹に接近戦も得意であり、前述のバラリベンジャーとの一度目の戦闘でも傷一つ負わずに圧倒した。
杖から発射する光線は特に強力で、手負いだったとはいえバラカクタス1を一撃で粉砕している。
第33話でこれまで度重なる敗北に怒り、自ら直々に復活させマグマエネルギーで強化した
超マシン獣軍団を率いて最終作戦を決行、大規模な攻撃を行う。
三浦参謀長が発案した「トロイの木馬作戦」に引っかかり、オーレンジャーの新兵器であるブロッカーロボを搭乗したオーレンジャーごと(作戦名通り、バッカスフンドは乗っていることは知らなかった)地下基地内に捕獲してきてしまう。
戦いで起きた基地の破壊に巻き込まれ、マグマの中へと落ちていった。
しかし、マグマの中でも生き延びており、地球に接近した巨大隕石から飛び出て落ちてきた魔剣からエネルギーを与えられ、その上マグマのエネルギーまで吸収し
超マシン獣バッカスフンドとしてパワーアップを遂げる。
オーブロッカーに敗れた後は首だけになりとある星に逃げ延びて辛うじて生きながらえていたが、
ボンバー・ザ・グレートとの決闘に敗れ破壊されたブルドントの残骸と追放されたヒステリアを迎え入れ、ブルドントの亡骸に全エネルギーを与えて
カイザーブルドントとして強化復活させた後、自らは機能停止した。
なお、頭から真っ二つにされたはずなのになぜ首だけ生き残っていたのかは不明である。
【余談】
モチーフは車のパーツの集合体であり、腰回りはバンパーとナンバープレート、胴体部分はファン、首周りはマフラー、袖口はクラシックカーのヘッドランプ周りを取り入れたもの。
そしてそれらに布地を組み合わせることで操り人形っぽい雰囲気を目指したとのこと。
顔が常に怒っている状態で固定されているのは、怒っている者としてデザインされたマシン獣であるため。
デザイン画では左のこめかみに怒りマークが確認できる。
なお背中に背負っている大きな歯車は実際に回転するが、かなりの電力を必要とするため、スーツの後ろ側にコードが伸び重量も相応にあった模様。
声を演じる大平氏は『秘密戦隊ゴレンジャー』などの数多くのスーパー戦隊シリーズのナレーションを担当し、シリーズの怪人役としては今作が初となるが、2016年4月に亡くなった為に今作で特撮作品において最後の出演となった。
最終更新:2025年05月13日 04:07