ハードスマッシュ

【名前】 はーどスマッシュ
【読み方】 はーどすまっしゅ
【登場作品】 仮面ライダービルド
【名前の由来】 硬い、難しい(英:Hard)+打ち壊す、粉砕する(英:Smash)

【詳細】

北都が生み出したスマッシュを超える力を持った改造人間。

その姿はファウストの作る通常のスマッシュとは異なり、統一性がなく、変身者の意識を保ったまま強大な力を発揮点で決定的に異なる。
変身の際にはそれぞれ対応するフルボトルを振って活性化させた後、人体に突き刺すようにボトルの成分を注入する事で怪人態に変化する。

現時点では仮面ライダーグリス/猿渡一海を「カシラ」として慕う北都三羽ガラスの面々がキャッスルハードスマッシュスタッグハードスマッシュオウルハードスマッシュの3体に変身する。

北都は「人々が貧しい生活を強いられている」とされていたが、実際は財力を軍事に傾けて注ぎ込んでいるためであり、ハードスマッシュはその結晶と言える。

仮面ライダースカイウォールの存在する今の日本における最大の軍事兵器であるビルドの世界においては、ライダーと互角以上に戦える彼らも「最高の軍事兵器」と言うことができ、
登場時点でのビルドとクローズを圧倒する戦闘力を有し、特に3人のコンビネーション攻撃は凄まじい威力を発揮する。

しかし、北都のボトルで新たなベストマッチフォームに変身するビルド、グリスと同様のスクラッシュドライバーで強化形態に変身したクローズなど、東都を守る仮面ライダーの力に当初程の脅威を発揮できなくなり、ハザードトリガーを用いた特殊強化を受け入れた結果、「ハザードスマッシュ」という更なる強化形態に変身する力を獲得した。

しかし、ハザードレベルの急激な上昇は肉体に対するキックバックも甚大なものとなり、「一度倒されると肉体が消滅する」というリスクを抱え込む事になる。

【余談】

「変身者の意識を保ったこれまで登場していた怪人の強化態」という点から『仮面ライダードライブ』の融合進化態ロイミュードに近い存在である。

ビルドの強化アイテムであるハザードトリガーを用いた大幅なパワーアップを行ったが、「仮面ライダーの強化アイテムを使い、怪人側がパワーアップする」という描写は他作品ではあまり見られない。

怪人化する際のフルボトルを突き刺すような仕草は『仮面ライダーW』のガイアメモリの人体挿入の動作に似ている。

ちなみに、物語序盤に登場した東都のファウスト製のスマッシュと異なり、使用するフルボトルのモデルと同じ名を冠しつつも、モチーフのそれとはかなりかけ離れたデザインをしているが、これは『ベストマッチクリエイション』によると、製作スタッフの伝達ミスだったらしい。
というのも、当初のスマッシュは倒されて抽出された成分が浄化してフルボトルになる過程で「実際に浄化するまで、なんのフルボトルの力を司る怪人なのか分からない」という謎要素を取り入れたいというオーダーから、「スマッシュのデザインにモデルのフルボトルの意匠は直接入れず、そのフルボトルの『象徴』をデザインに組み込む」という姿勢で作成されていた(例えばストロングはゴリラの「剛力」、フライングはタカなどの猛禽類の「飛翔能力」など)のだが、これらのスマッシュは従来のような浄化されるフルボトルのスマッシュとルーツも異なるのでモチーフを隠す必要は無かったのだが、デザイナーはそれを知らされず誤って今まで通り「モチーフを隠したデザイン」にしてしまったのである(具体的にはキャッスルは城塞の「堅牢さ」を象徴した「プロテクターのスマッシュ」、スタッグはクワガタの顎のように「両断する刃物」の「ハサミのスマッシュ」、オウルは梟の「夜行性」に因んで体に複数のプラネタリウム機具を搭載した「ナイトのスマッシュ」、という具合である。しかもスタッグに至っては、後の劇場版で同じ「ハサミがモチーフのスマッシュ」を作ることになるとは、当時のデザイナーもゆめにも思っていなかったようである)。


最終更新:2021年01月12日 21:33