ラピス > 仮面ライダー冠 シルバーアームズ

「ありがとう、紘汰。僕にサッカーを教えてくれて…」

【名前】 ラピス/仮面ライダー冠 シルバーアームズ
【読み方】 らぴす/かめんらいだーかむろ しるばーあーむず
【演/声】 田中偉登
【登場作品】 劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!
仮面ライダー鎧武/ガイム
【分類】 オーバーロードインベス/アーマードライダー
【ディティール】 和風?
【特色/力】 夢を操る
【モチーフ】 不明

【詳細】

葛葉紘汰の前に現れた謎の少年。

左腕に腕輪をはめ、ラピス・ラズリのネックレスをつけた年若い少年の姿をしている。
実はオーバーロードインベスの一人で、本名は「シャムビシェ」(一部シャムベシェと書かれている媒体がある)。

夢を操る能力を持ち、他のオーバーロード達を同士討ちさせていた元凶を封じ込めていた。
しかし戦極凌馬がオーバーロードの科学者が行っていた研究をその遺跡から発見してしまったことでコウガネが復活。
封印に自身を媒介としていたためかラピスもまた蘇り、コウガネが再び猛威をふるう前に彼を作り出した夢の世界に閉じ込めた。

その世界ではサッカーが盛んであり、人間同士の争いがサッカーに置き換わり死人が出ない平和な世界となっていた。
これは復活した際に出会った紘汰からサッカーという「誰も傷つかない争い」を知ったラピスが、その知識をベースに夢の世界を構築したため。
コウガネはその世界に入り込み、邪悪の種をアーマードライダー達に埋め込んで暴走させることで自身の養分へと変えていった。

複数のアーマードライダーや兵隊などが入り乱れ争い合う姿は、かつてのオーバーロード達の同士討ちの再現であり、人間も結局争うだけの生き物なのかと絶望してしまう。

紘汰までもがコウガネの手に落ちてしまうが、舞の言葉を受け彼の精神世界に侵入し自分の記憶を紘汰に見せる。
それはオーバーロード達がインベス、上級インベスらを交え争い、自滅していく様子であり、それを見ていられなかったラピスはコウガネを封じ込めることでフェムシンムの滅亡を瀬戸際で食い止めたのだった。

傷つき合わない方法を知っているのにも関わらず、結局は争い合う人類をオーバーロードと同じとして「疲れ果ててしまった」とまで語るが、紘汰は自身の闇に惑わされずにコウガネの支配を振り切ってみせる。
そして彼の語る「争いだけじゃなく、わかり会える可能性を信じて戦う」という言葉に揺り動かされ、自分も諦めずに戦うことを決意したラピスはサガラから銀のリンゴロックシードを受け取り、初めて自分自身の意志で戦うため仮面ライダー冠 シルバーアームズへと変身。

コウガネから解放された光実らと共に無数の仮面ライダーマルスの分身を蹴散らし、引導を渡した。

全てが終わったあと、夢の世界は消え去り元の沢芽市が戻ってくる。
紘汰に迷惑をかけたことを謝罪し、安らかに眠ることができる、として笑顔のままに金色の粒子となって消えていった。

彼が消えていったあと、紘汰は「傷つけ合う必要のない世界を取り戻す」という決意を新たにする。

――――ヘルヘイムの森のどこか。
彼が身に着けていた腕輪、仮面ライダー冠が装備していた錫杖の一部、そして古ぼけたサッカーボールがそこにはあった。

コウガネの封印により既にラピスの肉体は消滅しており、彼は劇場版の出来事で全ての力を使い果たしてしまっていた。
傷つけ合う同胞を見ていられずに元凶に対し命がけで立ち向かったラピス、いやシャムビシェ。

彼は間違いなく、勇気あるもの、だったのだ。
そして、傷つけ合うことない世界を取り戻すという夢は、紘汰に託された。

【余談】

本名であるシャムビシェは日本語に訳せば「紺碧」となる。
やや黒みを帯びた青色を意味し、駆紋戒斗に対応するデェムシュ、呉島光実に対応するレデュエ、呉島貴虎に対応するロシュオに並び、彼は紘汰に対応するオーバーロードインベスだったと考えられる。

インベスは色でディティールが異なるが、青は和風のディティールでデザインされたインベスだった。

ちなみに鎧武劇場版がサッカーボール押しだったのは、同年ワールドカップがあったため。

最終更新:2020年11月03日 03:34