【名前】 |
オーバーロードインべス |
【読み方】 |
おーばーろーどいんべす |
【登場作品】 |
仮面ライダー鎧武/ガイム |
【所属】 |
異次元人(フェムシンム) |
【一覧】 |
こちらを参照 |
【名前の由来】 |
overlord(意 : 過負荷)or lord(意:支配者)をover(意:超える)&インベーダー? |
【詳細】
遺伝子レベルで生命体を変貌させる
ヘルヘイムの果実の侵食に耐え、理性や知性を失わず人格を残したままインべスとなった者達の総称。
ヘルヘイムの果実に支配された世界において、逆にその果実を支配下に置くことに成功した存在であり、ヘルヘイム、地球問わず植物を意のままに操る能力を持つ。
サガラや凌馬によると、ヘルへイムの森に存在した旧文明の人類に相当する存在のごく一部が、植物の力を凌駕した末に進化した種族であるとされている。
なお「オーバーロード」という語句は凌馬が命名したもので、彼らは自分たちのことを「
フェムシンム(下記のように彼らの言葉で「人間」の意)」と呼んでいる。
この項目名もオーバーロードとなった
インベスという意味合いによるもので、作中では地球人サイドで専ら「オーバーロード」と呼んでいた。
このオーバーロードの存在は
ヘルヘイムの森に適応し60億人の人間を虐殺した上での「生存」でも、森にすべてを侵食されることによる「絶滅」でもない第三の道を拓くものであるが、これを最初に発見した戦極凌馬が意図的に情報を伏せているため、この事は当初凌馬本人と、その秘書である湊燿子、シドの3名のみしか知らなかった。
後に凌馬に気に入られた戒斗もこの存在のことを知ったが、彼らのリーダーでありプロジェクトの責任者である呉島貴虎はオーバーロードの存在を知らず、
デェムシュがユグドラシルのベースキャンプを襲撃した際にその存在を知ることになる。
何故かDJ
サガラはこの存在のことを知っており、彼によるとオーバーロードはヘルヘイムの植物が他世界を侵食していることに関して一切興味が無いらしい。
だが長い間森のなかで暮らしている上で退屈しており、自分達を探しに来たバロンや鎧武を「オモチャ」とみなしているなど意思疎通は可能でも性格そのものは皆どこか歪んでいる。
退屈を紛らわせるものを求めており、非常に好戦的で敵と見るや挑みかかるデェムシュや、様々なものに興味を持つ
レデュエなど、娯楽に飢えている模様。
彼らは日本語ではない恐らく彼らの世界の言葉を話すが、レデュエは日本語の辞書を読んだだけで僅かな間に日本語を習得しており、高い知能を持つことが伺える。
サガラは彼らと面識があるような素振りを見せ、レデュエらに対し「お前らも変わらないな」と声をかける一方、彼らからは「蛇」と呼ばれている。
古今東西の神話などに登場するいわゆる「禁断の果実」は彼らの手の中にあり、それをサガラ経由で知った陵馬らはそれを狙っているが、現時点でオーバーロードこそ唯一のヘルヘイムの侵略を防ぐ手がかりであるため洸太らも積極的に彼らと接触を持とうとしている。
デェムシュは人間を「滅びるだけの猿」と見下し、歯牙にもかけない様相だがバロンの戦いを経て人間達に襲いかかるようになり、レデュエは戒斗のばら撒いた日本語の辞書に興味を持ち、さらには生体反応の消失したユグドラシルの調査員から量産型
戦極ドライバーに興味を示しているように、徐々に人間に対する価値観が変化している様子が伺える。
サガラ曰く「支配者なのに無責任な連中」とのことだが、登場当初のオーバーロードがあまり人類の脅威となっていないのは、彼らの
人類に対する興味が薄い、という一点に尽きる。
物語が進むのに連れて次第に人間達との関わりが増えていくが、その結果彼らが人間達に、そしてヘルヘイムの森が現在侵略を行っている現実世界に興味を示したらどうなるか。
それはデェムシュが偶然開いた
クラックを通って人間達の世界に脱走したことから顕著となり、レデュエが自分たちの支配する世界とは別の世界として興味を示し、
ロシュオは滅び行く世界として侵食を強めるなど、オーバーロードが表舞台に出るに従って人間世界の状況は悪化の一途をたどっている。
なお、知性を持っているが、ヘルヘイムの果実をさらに口にするとより狂暴に変異する点は通常のインベスと同じ(ただし、彼ら自身が植物操作能力を持つが、自分が生み出した果実がそれに含まれるのかは不明)。
第41話にてロシュオがレデュエの裏切りにより死亡、そのレデュエも直後に鎧武によって倒されたことにより、フェムシンムはすべて滅びることになる(劇場版では
新たなオーバーロードが登場するが、詳細はリンク先参照)。
作中では「フェムシンム」の末裔が進化した怪人が「オーバーロード」と呼ばれているが、厳密にはオーバーロードとは「『知恵の実』の影響で進化した生命体」の総称であり、『知恵の実』から生み出された極
ロックシードを使う葛葉紘汰にもその兆しがある。
ヘルヘイムの植物すらも自分の手足のように操れる特殊性から、使い方によっては「世界をヘルヘイムが齎す滅亡から救うことも可能」と考えられているが、サガラによるとその本質はあくまで「ヘルヘイムに覆われた新世界を支配する存在」であり、滅ぶ前の旧世界の民にとっては「オーバーロード」という存在もまた、ヘルヘイムの植物と同列の「侵略者」に他ならない、元の種族の理から外れた完全なイレギュラーとなってしまう。実際に紘汰も「人間の食事を身体が受け付けなくなった」というそれまでの生活環境から否定されるという副作用に苛まれている。
そして駆紋戒斗も43話にてデュークに追いつめられた際に果実を口にし、レデュエに傷つけられたことで発症したヘルヘイム症をベルトを使って無理やり長期間押さえつけていたため、
果実に対する抵抗力が生まれていたためオーバーロードとなり驚異的な力を手に入れた。
【余談】
なお彼らは日本語ではない恐らく森に侵食された文明で使われていたであろう言語を喋るが、東映公式サイトによると
グロンギ語のように法則性があるとのこと。
放送から一週間足らずで視聴者により解読が行われ、成功している。
ちなみにそのネット上での解読によると、『オーバーロード語』は以下のように母音と子音にそれぞれ割り当てられた発音があるらしい。
母音
- 基本的に反転して逆から読んでいる。後述の子音との組み合わせも同じ。
- a(あ)→o(オ)
- i(い)→e(エ)
- u(う)→u(ウ)
- e(え)→i(イ)
- o(お)→a(ア)
子音
- 主に他の子音に置換しているが、濁音は「○-n」とnで挟んで「○ン」と発音する。
- k-(か行)→sh-(シャ行)
- s-(さ行)→dy-(デャ行)
- t-(た行)→j-(ジャ行)
- n-(な行)→f-(ファ行)
- h-(は行)→r-(ラ行)
- m-(ま行)→my-(ミャ行)
- y-(や行)→g-(ガ行)
- r-(ら行)→b-(バ行)もしくはb-rya(バ行リャ)
- w-(わ行)→k-(カ行)
- g-(が行)→sh-n(シャ行ン)
- z-(ざ行)→dy-n(デャ行ン)
- d-(だ行)→f-n(ファ行ン)
- b-(ば行)→r-n(ラ行ン)
- p-(ぱ行)→不明
その他
- n(ん)→直前の文字に濁音を付ける。もしくは「ム」
- xtu(っ)→直後の文字を繰り返す。もしくは「ジュ」
- xya、xyu、xyo(ゃ、ゅ、ょ)→y(や行)と同じ対応
例
- 真紅
- しんく→
- s、i、n、k、u→
- dy、e、ム、sh、u→
- dyeムshu→
- デェムシュ
- 翡翠
- ひすい→
- h、i、s、u、i→
- r、e、dy、u、e→
- redyue→
- レデュエ
- 人間
- にんげん→
- n、i、n、g、e、n→
- f、e、ム、sh、i、ン、ム→
- feムshiンム→
- フェムシンム
最終更新:2021年09月26日 02:20