デェムシュ

「貴様らは滅びるだけの猿!我らフェムシンムとは格が違う!」

【名前】 デェムシュ
【読み方】 でぇむしゅ
【声】 杉田智和
【登場作品】 仮面ライダー鎧武/ガイム
【初登場話】 第21話「ユグドラシルの秘密」
【分類】 オーバーロードインベス
【ディティール】 西洋
【特色/力】 高い知性と独自の言語、装甲化した外骨格、優れた身体能力
【動物モチーフ】 不明
【その他のモチーフ】 不明

【詳細】

ヘルヘイムの果実の侵食に耐え、それを凌駕する力を得たオーバーロードインベスのうちの1体。

赤い体色とマント、西洋風の鎧にも見える大きく発達し装甲化した外骨格が特徴的なオーバーロードきっての武闘派。
柄尻に三つ葉のような形状がある身の丈ほどの大剣、「シュイム」で武装している。
単純な身体能力でもパワーに特化したマンゴーアームズとなったバロンを圧倒するほどで、その豪快な剣術に加えヘルヘイムの果実を自在に操り、
スライムのような流動体となっての特殊な移動や、目にも留まらぬ高速移動、追尾効果のある火炎弾、煙のような状態になっての移動と攻撃など様々な攻撃方法を持つ。
また同じオーバーロードの一体であるレデュエよりも時間はかかったものの自力での日本語を習得しており、当初は片言気味ではあったが後に流暢に話せるようになった。
だが周囲に誰もいなかったり頭に血が上るとオーバーロードの言葉でまくし立てている。

性格は非常に短気かつ好戦的。また選ばれた側、生き残った側としての自負からプライドが高く、地球人を「猿(恐らく自分達を人類として認識し、その進化前の存在としての単語選択)」と呼んで見下し、弱者を虐げ潰すことこそが強者の証と語る外道。
デザインモチーフが洋風という繋がりか、紘汰にから「戒斗と似たもの同士」と称されるほど戒斗との共通点が多い。
サガラからは「ただの破壊衝動であり、オーバーロードの中では可愛いもの」呼ばわりされている。

21話では、凌馬が入手したピントボケの写真を片手に森の探索を行う戒斗を密かに監視し、襲いかかろうとしたのか一旦様子を見ようとしたのかは不明だが呼び出したと思われる初級インベスをけしかける。
その後森に日本語の辞書をばらまいていた戒斗の前に現れ、彼の行動を自身に対する挑発と受け取ったのか辞書を引き裂き、バロンと交戦し完膚なきまでに叩きのめす。
乱入してきたマリカの攻撃をいなしている隙にバロンはマリカと共に撤退。

そして聴力に特化したジンバーピーチアームズの力でレデュエとの会話を聞きやってきた鎧武を攻撃し、圧倒した後撤退した。

その後ゲネシスドライバーを手に入れた戒斗がバロン レモンエナジーアームズに変身し交戦。
大幅に強くなったバロンと互角の戦いを繰り広げるも、腹部にソニックボレーにより手傷を負い激高、オーバーロード語で何かしら喚き散らすなど冷静さを失ったが、レデュエに諌められたため撤退。

だが怒りは収まらず「赤いの(=バロン)」を探して森の中を移動し、ユグドラシルの調査隊を発見して攻撃して隊員の一人を殺害し、ユグドラシルのベースキャンプを襲撃する。
斬月・真と五角以上の力で圧倒し、言語を話し武装しているインベスとして斬月・真に衝撃を与えた。
直後鎧武が割り込み、戒人の行動を謝罪しつつ説得を試みるも失敗。事態を把握した斬月・真と鎧武ジンバーレモンアームズのコンビネーションにより連続攻撃を受ける。
さらに頭に血が上りなおも攻撃しようとするが、ロシュオによって何らかの制裁を受け苦しみながら撤退した。

29話では「禁断の果実」を求めるシグルドを初めとする鎧武、バロン、斬月・真(貴虎ではなく弟の光実が変身)達が混戦状態の中に姿を現して乱入する。
しかし、戦闘中に偶然開いたクラックから見える人間界に興味を抱き、そのままクラックから逃走してしまう。

そして自分達の滅んだ文明と沢芽市を比較し、失った栄華を未だに持ち続けている人間達に怒りを燃やし破壊活動を開始。
クラックを通って追ってきたバロン、鎧武を押し、捕獲作戦に入ったユグドラシル側のアーマードライダーを蹴散らした。

32話では消耗しながらも応戦するバロン、ナックル、マリカたちの攻撃を受け続けて限界が来ると、反撃で怯ませて撤退。
その後、どこかに生えていたヘルヘイムの果実を見つけて貪ると、さらなる変異を起こし……

【余談】

個体名は日本語に訳すと「真紅」となる。武器であるシュイムは「剣」と訳せる。
後にロード・バロンの武器にリペイントされ流用されており、さらにグリドンの強化形態、ライチアームズの武器として使われた。

声を担当した杉田智和氏は彼のことを頭の飾りと色から「赤唐辛子君」と呼んでいたとのこと。

なおデュデュオンシュからは敬意を払われていたようだが、デェムシュの死後レデュエからは「最期まで馬鹿だったなァ」と呟かれている。

最終更新:2022年04月05日 14:42