おせっかいノーワン

「今の気持ち忘れるんじゃないぞ…カイ散ー!」

【名前】 おせっかいノーワン
【読み方】 おせっかいのーわん
【声】 三宅健太
【登場作品】 ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー
【登場話】 第5話「第5話 取り戻せ魂!スミにおけないお節介」
【所属】 ノーワンワールド<ブライダン>
【分類】 ノーワン怪人
【取り込んだ人間】 角乃のデート相手の男性
【願い】 「おせっかいを焼いてほしい」
【ナンバーワンバトル】 おせっかいナンバーワンバトル
【勝者】 ゴジュウユニコーン・おせっかいナンバーワン
【秘技】 デッカイランス、おせっかいチェーン
【生成ワード】 おせっかい、世話焼き、ハートフル、人間、ナンバー1
【混じってしまった要素】 オウムガイ
【モチーフ】 お節介、オウムガイ、騎士
【名前の由来】 お節介+No.1の読み替え

【詳細】

「角乃のデート相手」の男性の「おせっかいを焼いてほしい」という願いを元に生成(ジェネレイティブ)されたノーワン怪人

何故か混じってしまったオウムガイのように硬い防御が自慢の中世のフルプレートアーマーを身に着けた騎士めいた外見が特徴的。
大きなオウムガイがそのまま頭部に位置しているが、触腕が口ひげのように配置され老騎士のような見た目となっている。
両腕はよく見ると「にこにこ顔が大きなハートマークを下にいる相手へ渡そうとしているが、下にいる相手はその大きさに押しつぶされている」という小さな親切大きなお世話を体現しているかのようでもある。

ハートマークのついた巻き貝のような先端を持つデッカイランスを武器に、おせっかいチェーンという強靭な鎖を放ち相手を拘束しハートの籠もったありがた迷惑を押し付ける戦法が得意。
触腕を自在に伸ばしたり、切り離し相手を拘束することも出来とにかく動けない相手に自分のお節介を押し付けることに特化している。
それでいて自分は硬い殻で身を守り相手側の干渉をはねのけるのだからたちが悪い。
このノーワン怪人が行っているのは親切でもお節介でもない「独善」といえる。

誰が一番おせっかいを焼けるかを競う「おせっかいナンバーワンバトル」と称して陸王、竜儀、禽次郎を巻き込み、三者三様にお節介を焼いてナンバーワンに躍り出た。
ただ上記の通りの独善家であるこのノーワン怪人はバトルを挑んだ3人のお節介を「NOTおせっかい」として否定。
陸王の限定版サインと竜儀の信仰対象であるテガソードの紋章を両腕に描かれるというお節介に対し、巨大段ボールに詰め込まれた大量のサイン本で二人を下敷きにしてノックアウトし、CDプレイヤーを片手に”最新式パーリーディスコ”を披露しようとする禽次郎が現れるも取り出しはカセットテープ…
そもそもがCDプレイヤーに入らないという最新式の知識に禽次郎の知識が追いついていないからこそのミスに慌てふためく彼に触腕を巻き付け黙らせると、最新式ディスコを騒音、迷惑行為であると断じ瞬く間に行動不能にしていたため、実質的にやってることはこのノーワンも含めて4人とも大差ない。

「相手が嬉しがることをそのまま叶えてはそれ即ちただの親切。相手の望みの斜め上を行き、ありがた迷惑を掛ける」
…という自己流のお節介の定義、理論を突き通し陸王らに勝利したおせっかいノーワンであったが、もはや言ったもの勝ちである。ナンバーワンバトルってだいたいそんなものな気もしてくる。

結果としてその場に居た3人がノーワンに瞬殺されたことで角乃は吠を裏切り彼ににんにくスプレーを浴びせ怯んだ彼を含めたその場全員のセンタイリングを奪い取って逃走。
そんな彼女の行動を目の当たりにしたおせっかいノーワンは「なかなかのお節介精神」とつぶやき、角乃をターゲットに見定めるのだった。

【余談】

モチーフはお節介と、オウムガイ。
お節介とはこのノーワン怪人も言っていたがありがた迷惑、定義としては出しゃばって世話を焼くこと。不必要に人のことに立ち入ること、である。
類語としては手出し、口出し、ちょっかい、干渉…良かれと思ってとはよく聞く言葉であるがその結果が望まぬものになればそれ即ち「余計なお世話」というものである。
なお世話も「焼く」と表現する。
手を焼くというのも表現の一つにあるが、本来はあれこれと心を働かせ気を配ることを「焼く」と表現している。
単に物を燃やすという意味合いだけではないのだよ、焼くとは。おっとこれもいらぬお節介。

コホン。
胴体部分にあるオウムガイはタコやイカの仲間である頭足類。
化石で発見されるアンモナイトと見た目がよく似ているが、オウムガイ亜綱に属するオウムガイとアンモナイト亜綱のアンモナイトは同じ頭足類に属するものの生物的には別物であくまで祖先が一緒というだけ。
大きな殻を持つがほとんど中身は空であり、ガスをためそれを使って水中を上下移動する。
なおアンモナイトに比べると動きが鈍かったともされ、深海に生息するのは同じ場所では生きていけなかったためだとも言われている。

なお東南アジアでは食用とする文化があり、主に焼いて食べられる。
ひょっとするならおせっかいとオウムガイ、語感の近さと「焼く」という表現から生物のモチーフとしてオウムガイが選ばれたのかもしれない。
ちなみにオウムガイとは鸚鵡貝と書く。
鳥のオウムのことだが、殻の形がオウムのくちばしに似ているためそう名付けられたのだとか。
本来オウムガイは目が悪いが、このノーワン怪人はやたらとパッチリとした瞳をしている。
またオウムガイのずきんのような部分がプレートアーマーのヘルメットにも見えることから上半身のデザインに鎧騎士が選ばれたのだろうか。

最終更新:2025年05月14日 05:27