壊れたもの、生まれたもの

 ピ~ン♪ポ~ン♪パ~ン♪ポ~ン♪
 突如、静寂を切り裂き、緊張感のない音が地を駆ける。
 メモに書いてあった提示放送というやつか。ガライは瞬時に理解し、眼を閉じ、耳を澄ます。
 死亡者、禁止エリア、優勝者の権利、放送された内容の全てを脳に刻み込む。やがて放送の全てが終わり、場に静寂が戻ると、ガライは眼を見開いた。
「ヨロイ元帥の名がない。壊れなかったということか」
 ガライは開始早々、拳を交えた生き物を思い出す。この星でいう甲殻類のような姿に身を変える生き物を。そして、自分に手傷を負わせた生き物を。
「下等な生き物の分際で」
 傷が疼く。常に静かな水面のようなガライの心に、僅かだが波紋が生じる。その波紋は怒り。
 ガライは踵を返すと、来た道を戻っていった。

 一方、件のヨロイ元帥はというと……
「ぐがー、ぐごー」
 大いびきをかいて、寝ていた。
「ああっ、うるさい。なんなのこの男、痛そうな顔して苦しんでたと思ったらこれなんて」
「仕方ないでしょ、小沢さん。小沢さんがその……股間なんて蹴るから、また気絶しちゃって。やっと落ち着いたんですから、我慢しましょうよ」
 数分までは痛みに顔を歪め、苦しんでいたヨロイ元帥だったが、痛みが治まると同時に今度は大いびきをかきはじめたのだった。
 正直、真司もこの大音量は勘弁して欲しかったが、ひとつだけ利点があった。
「でも、もう6人も死んじゃったんですね」
「そうね……」
 先程の放送を聞き、たった6時間で6人もの死者が出たショック。それが多少紛れることだった。
 真司は歯痒かった。市街地に行くことは自殺行為という小沢の言いたいことはわかる。
 だが、それでも、それでも誰かを救える可能性があるのなら行くべきではないだろうか。
「城戸くん、また市街地に行こうって考えてるでしょ。駄目よ、今はまだ戦力を集めるのが先決よ」
 城戸の考えを見抜いたのか、小沢は叱責する。その言葉に城戸の心は大きく揺れた。
「でも、だからといって、このままじゃ犠牲者が増える一方じゃないですか!」
 思わず感情的になり、大声を出してしまう。小沢の言っていることは理屈では正しい。正しいが、納得することができない。
「今のあなたが行ってもその犠牲者のひとりになるだけ。次の放送で自分の名前が流れることになるのよ!」
「………」
「………」
 沈黙。お互いにお互いの言い分はわかる。だが、だからこそ自分の考えを譲ることはできない。
「………」
「………」
 更に沈黙が続く。だが、沈黙を破るその声が状況を一転させた。
『みんなぁ! 殺し合いなんてもうやめてー!!』
「なんだこの声」
 最初は放送かと思った。だが、その声が語る内容を聞く内にそれが異なるものだと気付く。
 誰かが呼びかけてるんだ。戦いを止めようとする誰かが。
『私たちは力を合わせて、ここから脱出しなくちゃいけないんだよ!殺し合ったって帰れるわけが無いよ!
 そして何も力が無くて脅えている人!私もそうだった!でも、危ないとき何度も助けてくれた救世主がいる!
 私の夢を守ってくれた巧、ファイズがいる!私を助けてくれた麻生さん、仮面ライダーがいる!』

 仮面ライダー

 そうだ、俺は……

『仮面ライダーは……闇を切り裂いて、光をもたらす!こんな殺し合い、ぶっ壊してくれるから、脅えないで自分と戦って!』

 俺は……

『私たちにあるのは闇だけじゃない! 希望だっていっぱいある!だから、強く!正しく生きて!諦めないで!みんなぁーーー!!』

 誰かを守るために仮面ライダーになったんだ!

「小沢さん、やっぱり俺いきます」
「駄目よ、城戸くん。今行ったら……」

 パン!

 続いていた放送から、突然、女の子の声が途切れたかと思うと銃声のような音がする。
 もはや一刻の猶予もない。
「すいません、小沢さん」
 真司はそう言うと、女の子の声が聞こえる方向へと駆け出していった。
「待ちなさい!」
 小沢の制止の声はもう届いていなかった。
 あの子、馬鹿だわ。
 たぶん、ここからではいくら急いでも間に合わない。それにあの声を聞いて、集まるのが善人ばかりとは限らないのだ。むしろ集まってくるのは殺人者の方が多い。

 だけど……きっと……あの子の方が正しい。

 こんな状況だというのに、自分の身の危険より、他人の身を心配する。そうそうできることではない。
「仕方ないわね」
 小沢は荷物をまとめ始める。
「あの子のようなブレーキがない子には誰かが付いていないと」
 真司を追おう。そして、彼と一緒に生き残る。
 自分と真司が忘れていったふたつのディパックを携え、右腕にはマシンガンブレードを装着する。
 それにしても真司のディパックは重い。一体何が入っているのか、小沢は中身を確認する。
「これは」
 それは小沢には見覚えのあるものだった。これを利用すれば……
「ぐがー」
 相変わらず続くヨロイ元帥の大いびきに小沢の思考が中断される。
「いつまで寝てるのよ」
「ぐげっ」
 ヨロイ元帥の股間に、本日二度目となる蹴りが突き刺さった。

「おざ……わ、き、さま~!」
「はいはい、いつまでも痛がってないで行くわよ。それぐらい根性でなんとかしなさい」
 本当は放置しても良かったのだが、さすがにそれは目覚めが悪い。仕方なく連れていくことにする。
 小沢とヨロイ元帥は連れ立って廃屋を出た。だが、それと同時に突如、紐のようなものが小沢の足元へと絡みついた。
「なっ」
 凄まじい力でひっぱられ、小沢の身体が宙を舞う。そして、悲鳴を上げる間もなく、地面へと叩き付けられた。
「がっ!」
 全身に広がる鈍い痛み。一体何がと小沢は痛みを堪え、顔を上げる。そこには白の体色をしたコブラの怪人が立っていた。
「ア、アンノウン?」
「ふん、違ったか」
 コブラ怪人―ガライは小沢を一瞥すると、ヨロイ元帥へと視線を向ける。
「貴様は!」
「生きていたとは、この星の生き物にしては丈夫だな。だが、すぐに壊してやる。今度は粉々にしてな」
「ぬぅぅぅ」
 ヨロイ元帥は焦っていた。ガライには一度負けている。復讐して、雪辱を遂げたいところではあるが、傷も回復しておらず、盾となる城戸も小沢も手元にはいない。
 逃げるしかあるまい。だが、この状況で逃げられるか?
「壊れろ」
 ガライは剣を構え、こちらへと向かってくる。
「ウーラー!」
 気合一閃、赤い甲羅を持つザリガニの怪人へと姿を変え、その甲羅で剣を防ぐ。
「ヌッ」
 そして、そのまま剣を弾くと振り向きざまに右手の鋏を振るった。
「ウーラー!」
 だが、ガライはいつの間に装備したのか、左手に握った装甲声刃でその鋏を防ぐと、続けて、右手の剣でザリガーナの腹を切り裂く。
「ガァァ!」
 やはり強い。近接戦闘では勝ち目はない。だが、遠距離戦ではあの三叉の爪が。ええい、已むを得ん。
 ザリガーナはバックジャンプで間合いを取ると、背負っていた甲羅を外した。
「こうなったら奥の手だ。必殺、甲羅崩し!」
 掛け声と共にザリガーナは外した甲羅を足で割ると、それをガライへと投げつける。ガライはその行動に戸惑いながらも剣でひとつひとつを弾いていく。
「はっはっはっ、どうだ!どうだ!」
 一見、自棄になったようだが、ヨロイ元帥には考えがあった。痺れを切らし、ガライが三叉の爪を使った時を狙って、撤退する。
 三叉の爪を使うには一時的な溜めがあった。恐らく連発はできない。三叉の爪さえ避ければ、逃げ切れる。
 やがて甲羅が尽きる。ガライは両手に持った剣を投げ捨てると、右手の掌を掲げた。
 さあ、来い!

 ザシュ!

 今まで何度も聞いた刃が肉に突き刺さる独特の音がする。いつ聞いても心地よい音だ。
 だが、どこから聞こえてきたのだろうか?どこから??俺の身体から???
「あべべべっ!」
 ザリガーナの左胸には刃が深々と突き刺さっていた。それはヨロイ元帥が不要のものと捨てたマシンガンブレードのブレード部だった。
「ふぇ、ふぇいんとぉだとぉ」
 ガライは右手の掌をヨロイ元帥へと向けたと同時に、左手で回収したブレード部を投げたのだ。
 ふたつの剣を投げ捨てたのもブラフ。ヨロイ元帥の考えを読み取ったわけではない。だが、ガライは本能的にその壊し方を取ったのだ。
「馬鹿な、俺が!俺が!」
 既にザリガーナへの変身は解け、ヨロイ元帥の姿へと戻っていた。
 ガライは再びふたつの剣を拾うと止めを刺すべく、ヨロイ元帥へと迫る。
「首領!しゅりょう!たすけてくでぇ!」

 バラララッ!

 剣を振り上げたガライに無数の銃弾が降り注いだ。
「……女か」
 ガライが振り向くとそこにはガライとの距離を充分にとり、マシンガンブレードを構えた小沢がいた。
「やめなさい。例えそんな奴でも命乞いをしている奴を殺そうとするなんていい趣味とはいえないわ」
「ふん。ならばお前から壊すだけだ」
 弾を次々と放つ小沢だったが、ガライは攻撃を読みきっており、まったく当たらない。一度、受けた武器だ。その能力はもう把握している。
 ガライはじわじわと小沢との間合いを詰めていく。やがて、カチッ、カチッという音と共に弾が尽きた。
「くぅ、根性ないわね」 
 機械に根性もないと思うが、最後のあがきと言わんばかりにマシンガンブレードそのものを投げた。
 避けるまでもないということか、ガライは正面からそれを受ける。だが、それは小沢の狙い通りの行動だった。
「吹っ飛びなさい」
 小沢は力を振り絞り、思いっきりその場から飛んだ。

ドガン!

 途端、爆音と共に炎が舞い上がる。舞い上がった炎は辺り一面を焼き払い、廃屋は瓦礫と化した。
「はぁ、はぁ、やったわ。やっぱり気合と根性よね」
 真司の支給品は自分が開発したGX-05ケルベロス。一応当たりの部類に入る支給品だろうが、これを使ったときに受ける反動はとても普通の人間が耐えられるものではない。
 だが、それが小沢の手に渡ったのは幸運だった。その構造を知り尽くした小沢には、本来の使い方は出来なくても、別の使い方はできる。
 GX-05に内臓されているGXランチャー用の弾、GX弾。これに導火線となるものを付け、発火させることができれば、立派な爆弾となりうる。
 小沢はマシンガンブレードの駆動部を利用し、発火させたのだった。
「本当は氷川くんのために残しておきたかったけど、まあ、しょうがないか。ヨロイ元帥は……」
 小沢は辺りを見回すが、ヨロイ元帥の姿はない。一応、爆心地から離そうと、ガライをおびき寄せたが、それでも爆発の被害にはあってしまったのだろう。
「短い付き合いだったわね。もし生きてたら……」
 いや、あの手の奴にろくな奴はいない。甲羅崩しという技もセンスが最悪だった。
「生きてても、もう会いたくないわね。さてと、城戸くんを追いますか!」
 小沢は支給品を回収し、全身に痛みを感じながらも、気合と根性でそれをカバーし、歩み始めた。


「ぐっ」
 小沢がそこを離れてしばらく経った頃、ガライは意識を取り戻す。ガライの身体は爆炎に焼かれ、爛れながらもその原型を留めていた。
 なぜか人間の姿に戻っており、満足に動けないが、それでも致命傷にはなっていなかった。恐るべきはフォッグの生命力である。
「ふはっ、ふはっ、いい様だな」
 その声にガライが顔を上げると、同じくボロボロになりながらもヨロイ元帥が立っていた。右手には先程ガライが突き刺したブレードが握られている。そして、その胸からは血がドクドクと流れ出ていた。
「よ、ヨロイ軍団の名はだだだ伊達ではないわ」
 確かに爆発のダメージはヨロイ元帥にもあるもののガライほどではなく、胸の傷も致命傷にはなっていないようであった。しかし、その精神は……
 壊れたか。やはりこの星の生き物は脆い。だが、俺もここで壊れる。
 ヨロイ元帥は笑いながらゆっくりとブレードを振り上げる。
 所詮、俺もこいつらと同じ、脆弱な生き物だったというわけか。ガライは自分の死を受け入れ、眼を閉じた。

 違う。

 心のどこかで声が聞こえる。

 俺はこいつらとは違う。

 心に大きなうねりを感じる。

 俺はマザーの息子であり、すべての生き物の絶対的な支配者。

 ガライの心に生まれようとしているもの。ガライの心に今までなかったもの。それは生き物ならば、本来必ずもっているもの。

 他者を犠牲にしても、他者の心を貪っても、生きようとする心。純粋なる生存本能。

 俺は壊れない!!!!!!!!!!!!!!

 ガライは眼をかっと見開くと、左手でそれを受け止めた。

「ぬぅぅぅぅ、死ね死ね死ねぇぇぇ」
 泡を吹き、血を噴き出させながらも右手に力を込めるヨロイ元帥。
「うぉぉぉぉぉぉ!」
 同じく、血を滲ませながら左手に力を込めるガライ。
 互いが互いの生存を賭け、残り全ての力を刃へと注いだ。
 ヨロイ元帥はガライを殺すことに集中し、ガライはヨロイ元帥を殺すことに集中した。
 だからだろうか、ガライはその瞬間、ヨロイ元帥の頭が突然なくなったように見えた。

 ズバッ

 そんな音と共にヨロイ元帥の首は切断され、地面へと転がる。
「お、お、お、おれのくびぃとからだがぁ」
 ガライは呆気にとられる。ヨロイ元帥の後ろにはいつの間にか大刀を持った金色の戦士が立っていた。
 ヨロイ元帥の首を切断したその大刀の主は、転がったヨロイ元帥の首へと脚を掛ける。
「や、やめぇ」
「ふん」
 命乞いの言葉を聞くまでもなく、足元にあったヨロイ元帥の頭は粉々に粉砕された。飛び散った血と脳はまるでトマトの果肉のように見えた。
 頭という主を失い、ヨロイ元帥の身体もゆっくりと大地へと崩れ去る。
「ふふっ、手酷くやられたものだな」
「お前は何者だ」
 ガライの問いに金色の戦士は厳かに答えた。
「余の名は……ジャーク」
 ジャーク。一目で只者ではないとわかる。この地球上に存在する脆弱な生き物とはまるで違う。
 ただ立っているだけで漂うその気品とオーラ。気圧されているのかこの俺が。
 今までガライは恐怖など感じたことはなかった。だが、先程生まれた純粋な生存本能はそれと同時に自分の身を脅かす危険への恐怖も生んでいた。
「そちの名はなんという」
「ガライ」
 言われるがままにガライは自分の名を名乗る。素直に名乗ったころが嬉しかったのか、ジャーク将軍はにやりと笑うと言葉を続けた。
「ふむ。ガライよ、余と組まぬか?」
 その言葉にガライは疑問を抱く。一体なんのつもりだ。この儀式では生き残れるのはたったひとり。
 自分以外は全て壊さなければいけないのがこの儀式の決まりごとのはず。今、自分は重症を負い、止めをさす絶好の好機のはず。
「何のつもりだ?」
 当然、その疑問を口に出す。
「そちはこの殺し合いになんの意味があると思っておる。最初は余も自分こそが最強と信じ、この殺し合いに乗ろうとした。
 しかし、ちょこざいなことにこの首輪は余の力を制限しておる。全力を出せる時間はわずか10分、しかも、その後2時間は本来の力が発揮できん。
 確かにこれを利用すればどんな相手でも倒すことが可能だ。ひとりが戦って時間を消費させ、もうひとりが止めをさせばいいわけだからな。
 だが、そのことは同時に神崎士郎が絶対的な強者を求めているわけではないことがわかる。
 奴にとってはどういう方法で生き残ろうとも関係ない、ただ生き残ったという事実のみが大切なのだ」
 生き残ったという事実を求めている。その推測は荒唐無稽のように思えた。だが、ガライには理解できた。
 一見意味のないことでもそのもの事態に意味があるのではなく、その行為に意味があるもの。つまり……
「贄を選ぶための儀式というわけか」
「ふっ、その通りだ。この戦いで生き残るためにはあやつを倒すしかないというわけよ」
 ガライは考える。ジャーク将軍の考えに証拠があるわけではないが、そんなもの神崎士郎に直接問いたださなければわかるはずもない。
 重要なのは今、自分の命がジャーク将軍の判断に委ねられているということだ。本来ならば誇り高きフォッグの王子たる自分がどうな状況であろうとも話に乗ることなどない。
 だが、生への執念がガライの考えを変える。なんとしてでも生き残る。
「いいだろう、ジャーク。お前と組もう」
「理解が早くて助かる」
 そう言うと同時にジャーク将軍はジャークミドラーへの変身を解く。ジャークなりの信頼の証ということだろうか。
「それでこれからどうする」
「考えておる」
 ジャーク将軍はディパックから地図を出すと地面へと広げる。
「余たちはあと2時間、戦うことができない。だが、丁度いいタイミングで囮が出来てくれた。
 先程の女の断末魔、あれはこの戦いを止めようとする甘ちょろい考えの持ち主と相手を殺すことしか頭にない脳なし連中を呼び寄せる。
 その二組が出会えばおのずと戦闘になり、何人かが死ぬ。死にたい奴らは放っておけばよい。
 そこで余たちはそいつらとの遭遇を避けるため、Jエリアから回り、途中H10エリアでお宝とやらを回収した後、D10エリアへと向かう。
 今はまだ戦う必要はない。そこで1日、時が過ぎるのを待つ」
 あの放送はかなり北の方から聞こえた。確かに最南端を通っていけば、遭遇する確率は格段に低くなるだろう。
 それに知恵が回り、この放送に乗らなかった参加者なら、交渉の余地も充分にある。
 グランザイラスが市街地にいることを知り、なおかつ、乾、天道といった"仮面ライダー"と拳を交えたジャーク将軍が導き出した戦略であった。
 そして、D10エリアに向かうと判断したわけ。それはジャーク将軍の支給品にあった。
 ジャーク将軍の支給品は地図。だが、ただの地図ではない。その地図には各種のトラップの位置、発動時間、発動条件をはじめ、小屋や廃屋のなど地図に記載されていない家奥の位置。Gトレーラーなどランダムに放置されているものの位置が記載されていた。
 Gトレーラーがどのようなものか知らんがわざわざ記載されているものだ、損なものではあるまい。それにある場所は洞窟、身を隠すにはもってこいだ。
「おっと、これを忘れてはいかんな」
 ジャーク将軍は杖でヨロイ元帥から外れた首輪を取る。
「ふむ、丈夫に出来ておる。かなりの衝撃を与えても、無理やり外そうとしなければ爆発しないと見えるな。さて、行くとするか」
 ジャーク将軍はガライを従え、歩きだす。クライシス帝国の最高司令官の名に相応しく悠々と。
 だが、ジャーク将軍は知らない。首輪には盗聴機能があり、今の会話の全てが神崎に聞かれていることを。
 首輪を解除する鍵を手に入れたとき、ジャーク将軍の命は終わる。

【ヨロイ元帥 死亡】
残り41人
【ガライ@仮面ライダーJ】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:海岸J-3】
[時間軸]:本編開始前
[状態]:大火傷。だが、歩くことは可能。
[装備]:剣、装甲声刃@響鬼
[道具]:ラウズカード(スペードのJとQ、ダイヤの3とQ、クラブの3と4)
[思考・状況]
1:どんな手を使っても生き残る。
2:ジャーク将軍と協力して、首輪を解除する。

城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:海岸H-3】
[時間軸]:47,8話前後。優衣が消えたことは知っています。
[状態]:健康。真理の放送にかなり感傷的に。冷静な思考力を失っています。
[装備]:カードデッキ(龍騎)
[道具]:なし
[思考・状況]
1:ひとりでも多くの人を助けるため、市街地に向かう。
2:戦いを絶対に止める。
3:蓮たちを探す。

小沢澄子@仮面ライダーアギト】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:海岸I-3】
[時間軸]:G3-X完成辺り。
[状態]:多少の打撲と火傷。相変わらず沈着冷静。
[装備]:精巧に出来たモデルガン。
[道具]:カイザポインター、GX-05ケルベロス(但し、GX弾は消費)
[思考・状況]
1:城戸を追い、もう一度、行動を共にする。
2:脱出の方法を考える、首輪の解析(道具と仕組みさえ分かれば分解出来ると考えています)
3:氷川誠津上翔一と合流する。

【ジャーク将軍@仮面ライダーBLACK RX】
【1日目 現時刻:午前】
【現在地:海岸J-3】
【時間軸】ジャークミドラに改造後
【状態】若干の負傷。
【装備】杖、変身後は大刀
【道具】不明(グランザイラスにもらったもの)。ネタばれ地図。 首輪。
【思考・状況】
1:首輪の解析と勝ち残るための仲間探し。とりあえず無駄な戦いは避け、アイテム回収後、Gトレーラーへ。
2:神崎士郎を殺し、脱出する。
3:RXを殺す。

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最終更新:2018年11月29日 17:21