広武王承宏
?-763頃
盛唐の宗室。吐蕃が擁立した偽帝(在位763)。邠王
李守礼の子。嗣邠王
李承寧、燉煌郡王
李承寀・
金城公主の兄。章懐太子
李賢の孫、高宗の曽孫。広武王に封ぜられたが、連座して房州別駕に貶された。戻って宗正卿となった。広徳元年(763)十月、吐蕃の侵攻で長安が陥落し、代宗が陝州に逃亡した。同月九日、吐蕃の宰相の馬重英(タクラ・ルコン)や
高暉によって皇帝に擁立され、同月二十一日に吐蕃が撤退すると
郭子儀の捕虜となった。華州に流謫となったが、代宗は李承宏の罪を一切不問とした。間もなく没した。『旧唐書』『新唐書』に伝がある。
后妃
(不明)
子女
(不明)
年号
(建元されたが失伝)763
宰相
列伝
『新唐書』
巻八十一 列伝第六 三宗諸子 章懐太子賢 承宏
『旧唐書』巻八十六 列伝第三十六 高宗中宗諸子 高宗諸子 章懐太子 承宏
外部リンク
最終更新:2024年09月16日 00:40