弁機 べんき
619-?
初唐の僧侶。会昌寺の僧。十五歳の時に
道岳のもとで大総持寺で出家した。
玄奘が西域より帰還して訳経業が開始されると、
慈恩寺での任につき
靖邁・
玄応らとともに綴文を担当した。
合浦公主からの流出物を入手し、それを契機として太宗に誅殺されたと『新唐書』にあるが、太宗崩御後の永徽元年(650)にも『本事経』の翻訳事業に携わっているから、事実ではない。
列伝・史料
『新唐書』
巻八十三 列伝第八 諸帝公主 太宗二十一女 合浦公主
『宋高僧伝』巻四 義解篇之 唐簡州福聚寺靖邁伝
最終更新:2024年05月04日 17:53