西明寺

西明寺

長安延康坊に位置した寺院。もとは隋の楊素の邸宅地で、後に長沙公主・魏王李泰の邸宅を経て、官市となっていたが、顕慶元年(656)に高宗が太子李弘の病気快癒によって仏寺とした。長安城内の名刹の一に数えられ、会昌の廃仏に際しても、左街の大慈恩寺、大薦福寺、右街の荘厳寺とともに廃寺を免れた数少ない仏寺である。日本留学僧との関係も深く、永忠・空海・円珍・円載・真如・宗叡らが西明寺に住した経験を持つ。また奈良の南都七大寺の一である大安寺の伽藍制度は西明寺をモデルとしたことで有名。

参考文献

徐松 撰、愛宕元 訳注『唐両京城坊攷 長安と洛陽(東洋文庫577)』(平凡社、1994年)

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最終更新:2024年11月03日 03:31
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