醴泉坊 れいせんぼう
長安の坊名。東は
布政坊、南は
西市、西は
居徳坊、北は
金城坊が位置する。もとは承明坊といい、開皇二年(582)この坊の築地を修復中、金石の声が聞こえ、そこで甘泉の井戸七か所を発見し、飲む者の病が癒えたから、そこでこの名があるという。三洞女冠観・妙勝尼寺・醴泉寺があった。また
太平公主・
宗楚客・
李撝・
段志玄の邸宅があった。
参考文献
徐松 撰、愛宕元 訳注『唐両京城坊攷 長安と洛陽(東洋文庫577)』(平凡社、1994年)
最終更新:2024年11月04日 23:53