李遐周

李遐周 りかしゅう

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盛唐の道士。開元年間に禁中に召され、後に玄都観に住した。宰相李林甫に向かって、「公が生きているうちは家は安泰ですが、亡くなれば家は亡びます」と言ったから、李林甫は泣いて助けを求めたが、笑って「ただの戯言です」と答えた。玄都観の建物に「燕市人皆去、函関馬不帰。人逢山下鬼、環上系羅衣(燕市の人皆去り、函関の馬帰らず。人逢う山下鬼、環上に羅衣をかける」の詩を書きつけたが、「燕市人皆去」は安禄山が幽薊の地で蹶起したことをいい、「函関馬不帰」は、哥舒翰が潼関で敗北して馬が帰還しなかったことをいい、「人逢山下鬼」は、「山」字の下に「鬼」字で「嵬」、つまり蜀の馬嵬駅をさし、「環上系羅衣」は、楊貴妃の小字が玉環で、馬嵬で高力士に羅巾で絞殺されたことをさすのだという。

史料

『太平広記』巻第三十一 神仙三十一 李遐周

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最終更新:2025年02月16日 03:00
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