杜并

杜并

683-698
唐・武周期の人物。詩人杜審言の子。盛唐の大詩人杜甫の叔父。字は惟兼。京兆杜陵の人。八歳で母を失い、父が吉州司戸に左遷されると、同地に同行した。周季重(『新唐書』の表記。墓誌では「周季童」)と父が折り合い悪く、讒言して殺そうしたため、周季重が酒盛りを開いて酩酊中のところに短刀を忍ばせて押しかけ、周季重をその場で刺殺し、そのとりまきによって報復で殺害された。『新唐書』では十三歳であったとも、墓誌では十六歳であったともいう。蘇頲は杜并の墓誌銘を書き、劉允済は祭文を作った。そのうち蘇頲の墓誌が清代に発掘されて、その事績が知られるようになった。

列伝・史料

『新唐書』巻二百一 列伝第一百二十六 文芸上 杜審言
『大周故京兆男子杜並墓誌銘並序』

参考文献

小川環樹編『唐代の詩人』(大修館書店,1975年)

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最終更新:2024年11月03日 21:05
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